現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 最悪廃車に…行けると思ってもダメ!! 冠水道路が超絶危険なワケ

ここから本文です

最悪廃車に…行けると思ってもダメ!! 冠水道路が超絶危険なワケ

掲載 25
最悪廃車に…行けると思ってもダメ!! 冠水道路が超絶危険なワケ

 ここのところ毎週のように発生するゲリラ豪雨。そして今回ののろのろ台風などなど、道路が冠水する頻度がひと昔前より確実に増えている。路面の水量も瞬く間に増水し、怖い思いをした人も多いだろう。今回は豪雨によって冠水した道路の危険性について解説する。

文:デグナー12(Team Gori)/写真:写真AC

最悪廃車に…行けると思ってもダメ!! 冠水道路が超絶危険なワケ

■わずかな水位でもブレーキが効きにくくなりエンジン破損の可能性も

大きく水しぶきがあがる水位になると、タイヤと路面の接地力が弱くなるため、ハイドロプレーニング現象に近い状態となり、ハンドル、ブレーキが効きにくくなる

 路面の水量によるクルマへの影響について、国土交通省やJAFのテストデータによると、まずブレーキが効きにくくなり、マフラーまで水位が上昇すると、水の浸入によって排気が遮られ、エンジン停止に陥るという。また、路面状況もわかりにくく、縁石との接触や側溝への脱輪などの危険性が伴うので走行しない方が賢明。

 さらに水位が車体の床面まで上昇すると、電気系統の故障、運転支援システムのセンサー類の故障などの可能性があり、特にハイブリッドカーであれば肝心のハイブリッドシステムの故障など被害は重症化する。また、エンジン内部に水が浸入してしまうとエンジン破損につながり、筆者の知り合いも同じ理由でエンジン交換を余儀なくなれた。

 よくニュースでタイヤの半分程の高さの水位の中を走行しているシーンを目にするが、クルマの故障リスクが極めて高い。まだ走れるから大丈夫という考えは持たない方がいいだろう。その時は走行できても水に浸かったダメージは後々になって出てくる。パワースライドドアの故障や、衝突安全装置の故障などは、冠水道路の走行が原因であることも多い。

 ここまではクルマの損傷で済むが、これ以上水位が上昇する場合は人命にかかわってくる。車体が浮いた状態になると、タイヤが空転。前進、後退も不能になる。また、ドアの半分が水につかると、もはや人力ではドアを開けることもできなくなる。こうなったら窓を割って脱出するしかない。

■アンダーパスなど冠水ポイントを普段から把握しておこう

高架や路面に冠水注意の表示がある場所は遠回りしてでも絶対さけるべき

 ゲリラ豪雨発生時はできるだけ安全な場所に停止するか、冠水ポイントを避けて走行することが賢明。それでも走行中に急な冠水に見舞われた場合は、水しぶきがエンジンルームに入らないように速度を落とすことと、マフラーからの水の侵入を減らすために低いギアでエンジン回転数を高めにすることを心がけてほしい。

 冠水する可能性が最も高い場所が高架下や立体交差のアンダーパス。その他の冠水ポイントは国土交通省をはじめ、各自治体のハザードマップで確認ができる。それによると、下り坂の終点や川沿いなど、想像以上に冠水ポイントが多いことに驚かされる。少なくとも通勤路など走行頻度が高い道路の危険個所は確認しておいた方がいいだろう。

 もし駐車中に水に浸かった場合はクルマが完全に乾燥するまでエンジン始動させてはいけない。水位が下がったからといってエンジンを始動した場合、クルマに残った水の影響で電気系統が故障してしまう危険性があるからだ。販売店などに相談し、クルマを始動させないようにレッカー移動させ、クルマの点検を行ってほしい。

【画像ギャラリー】もしもの時にしっかり備えを!! 冠水時の意外な故障にも注意(4枚)

投稿 最悪廃車に…行けると思ってもダメ!! 冠水道路が超絶危険なワケ は 自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

[15秒でニュース]伝説のジャガー『Eタイプ』を2台限定で制作!
[15秒でニュース]伝説のジャガー『Eタイプ』を2台限定で制作!
レスポンス
“全長4.3m”! スズキ新型「コンパクトSUV」世界初公開! 「ジムニー」由来の“四駆技術”採用した「e VITARA」発表! 社長のコメントから見る「これからのスズキ」とは?
“全長4.3m”! スズキ新型「コンパクトSUV」世界初公開! 「ジムニー」由来の“四駆技術”採用した「e VITARA」発表! 社長のコメントから見る「これからのスズキ」とは?
くるまのニュース
よりシャープになった新型登場!! ホンダ「NC750X」2025年モデル公開
よりシャープになった新型登場!! ホンダ「NC750X」2025年モデル公開
バイクのニュース
マツダ車とマツダファンが富士スピードウェイを埋め尽くした! コンテンツてんこ盛りのマツダファンフェスタが激熱!!
マツダ車とマツダファンが富士スピードウェイを埋め尽くした! コンテンツてんこ盛りのマツダファンフェスタが激熱!!
WEB CARTOP
2028年までラリージャパンを開催、豊田市とWRCプロモーターが契約を延長
2028年までラリージャパンを開催、豊田市とWRCプロモーターが契約を延長
レスポンス
ノリスの王者獲得の望みはほぼ絶たれるも……マクラーレン「最優先は常にコンストラクターズタイトルだ」
ノリスの王者獲得の望みはほぼ絶たれるも……マクラーレン「最優先は常にコンストラクターズタイトルだ」
motorsport.com 日本版
【激レア】メルセデス・ベンツとして誕生したにもかかわらず星を付けることは許されない チューニング界の最も輝く星「アローC1」でのドライブ!
【激レア】メルセデス・ベンツとして誕生したにもかかわらず星を付けることは許されない チューニング界の最も輝く星「アローC1」でのドライブ!
AutoBild Japan
「淀川の新しい橋」計画が進行中!? 東淀川から「梅田も天王寺も便利」に!?  悲願の南北道路「新庄長柄線」どこまで進んだのか
「淀川の新しい橋」計画が進行中!? 東淀川から「梅田も天王寺も便利」に!? 悲願の南北道路「新庄長柄線」どこまで進んだのか
くるまのニュース
ヒーター加熱で火災、日産『キャラバン』といすゞ『コモ』…リコール
ヒーター加熱で火災、日産『キャラバン』といすゞ『コモ』…リコール
レスポンス
復権の兆し!? いま注目が集まるジャンル 乗りやすくて快適な“ミドルクラス・クルーザー”バイク3選
復権の兆し!? いま注目が集まるジャンル 乗りやすくて快適な“ミドルクラス・クルーザー”バイク3選
VAGUE
香港のタクシーが「サービス違反点数制度」導入で顧客満足度向上! 日本のタクシー業界も外国人運転士の採用などを考えれば検討の余地あり
香港のタクシーが「サービス違反点数制度」導入で顧客満足度向上! 日本のタクシー業界も外国人運転士の採用などを考えれば検討の余地あり
WEB CARTOP
トヨタが現代版「セリカ」を初公開! 伝説の「GT-FOUR」完全再現した「新型“4WD”スポーツカー」発表! GRの名車「2モデル合体」で米国登場!
トヨタが現代版「セリカ」を初公開! 伝説の「GT-FOUR」完全再現した「新型“4WD”スポーツカー」発表! GRの名車「2モデル合体」で米国登場!
くるまのニュース
ホンダ「スーパーカブC100」白煙対策完了!! いよいよスズキ製ピストンに火が入る 同い年のバイク=スーパーカブと生きるバイクライフ VOL.20
ホンダ「スーパーカブC100」白煙対策完了!! いよいよスズキ製ピストンに火が入る 同い年のバイク=スーパーカブと生きるバイクライフ VOL.20
バイクのニュース
ホンダがV型3気筒エンジンコンセプトを初公開!電動過給機付きは世界初…EICMA2024
ホンダがV型3気筒エンジンコンセプトを初公開!電動過給機付きは世界初…EICMA2024
レスポンス
ホンダ、EVスポーツバイクを2025年市販へ! 電動コンセプト2機種を発表…EICMA2024
ホンダ、EVスポーツバイクを2025年市販へ! 電動コンセプト2機種を発表…EICMA2024
レスポンス
[カーオーディオ・素朴な疑問]パワーアンプ編…カー用の「外部パワーアンプ」には“1ch機”や“多ch機”があるのはなぜ?
[カーオーディオ・素朴な疑問]パワーアンプ編…カー用の「外部パワーアンプ」には“1ch機”や“多ch機”があるのはなぜ?
レスポンス
ヤマハの2025年型テネレ700は電スロ採用! サスペンションも一新する気合いの入った改良を実施!  
ヤマハの2025年型テネレ700は電スロ採用! サスペンションも一新する気合いの入った改良を実施!  
モーサイ
【JSB1000クラス】2024年全日本ロードレース選手権を振り返る「同ポイントの最終戦は新チャンピオン誕生で決着!!」
【JSB1000クラス】2024年全日本ロードレース選手権を振り返る「同ポイントの最終戦は新チャンピオン誕生で決着!!」
モーサイ

みんなのコメント

25件
  • cam********
    さっきのニュースで黒いレクサスが動けなくなって止まってたな。
    あの水位を見て突っ込んで行くとはバカとしか言い様がない。
  • bsc********
    ニュースで冠水に突っ込んでいく車見るが、自殺志願者か車を捨てたい人かと思ってしまう
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村