使い勝手が高まったことでファミリー層を中心に人気を博した
「ジープ」と聞いて多くの人が思い浮かべるカタチといえば、米軍兵士が乗っているような、ほぼ骨格だけの四角いボディにオーバーフェンダー、ゴツいタイヤという、いかにもタフでワイルドでシンプルなSUV。それをやや大きく、最小限に現代化しただけのようなクルマが、ジープ・ラングラーです。
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正真正銘、ジープは米軍の軍用車をルーツに持っており、1941年から80年もの間、本格4×4のSUV専門メーカーとして歩んできました。時代の要求に応えつつ、チェロキーやレネゲード、コンパスといったモダンなモデルも登場してきましたが、一貫しているのはどれもオフロード性能には手を抜かないということ。
そのなかでもとくに、伝統であるラダーフレームやリジットアクスルといったメカニズムをはじめ、丸型ヘッドライト、7スロットグリル、台形オーバーフェンダーや露出したドアヒンジ、取り外し可能な幌型のルーフトップなどのアイコンもしっかり受け継いでいるのが、ラングラーです。
ジープはコロナ禍で苦戦するブランドが多かった2020年も過去最高の販売台数を記録しているのですが、その好成績を牽引したのが他でもないラングラー。なんと前年比18%アップで、輸入SUVのDセグメント販売台数ランキング首位を独走しています。
その大ヒットのきっかけとなったのが、2007年に10年ぶりのフルモデルチェンジをした先代のJK型ラングラーのときに、それまで2ドア4人乗りだけだったラインアップに、4ドア5人乗りの「Unlimited」シリーズが登場したこと。全長が4.3mほどだった2ドアと比べると、Unlimitedは全長4.8mほどと大きくなるものの、全幅は1.9m弱と変わらず、使い勝手がぐんとアップしてファミリー層にアピールしたのです。
そして2018年秋に11年ぶりにフルモデルチェンジし、登場した最新型のラングラーは、燃費性能アップ、先進安全装備の充実、室内快適性アップをすべて実現。でもいちばん驚いたのが、街中での取り回しのしやすさと、高速道路での静粛性や乗り心地の進化です。
先代まではなんと、最小回転半径が7mオーバーだったのが、新型では6.2mにまで小さくなり、狭い路地などもなんとか一度で曲がれるように。高速道路では、相変わらず風切り音などは入ってくるものの、ロードノイズは小さめになり、前走車を追従するアダプティブクルーズコントロールのおかげでロングドライブもラクになっています。
でも、昔ながらのタフでワイルドな魅力はまったく薄れていないのがすごいところ。とくに、「フリーダムトップ」と呼ばれる3ピースのモジュラーハードトップ。これは車載されている専用の小さな工具で取り外すのですが、従来より簡単で時間もかからないように設計されたことで、手軽にオープンエアが楽しめるようになりました。ソフトトップのように雨漏りもしないし、閉めれば快適性も高いのに、いざとなれば青空の下を悠々とドライブできるのは最高ですね。
悪天候や災害に見舞われても安心できるタフさが魅力
さらにエンジンは、いかにもアメ車というイメージのOHVエンジンではなく、3.6リッターのV6エンジンと2.4リッターの直4ターボエンジンの2タイプに、どちらも8速ATの組み合わせとなりましたが、やっぱりどこかおおらかというか、懐の大きな乗り味なのがラングラーの持ち味。
17インチか18インチのタイヤからはしっかりと路面の状況が伝わってくるし、一般道だと少し遊びが多くてゆるい反応に感じるステアリングフィール、ストロークの長いサスペンションの動きは、悪路でも操りやすく衝撃をなるべく吸収し、たとえ1輪しか地面に接していなくても、脱出できるように考慮されたものです。
4×4性能は、副変速機がついたオンデマンド方式で、ラングラー史上最高の走破性を実現。とくにUnlimited RUBICONには、スイッチを押すだけでリヤ/フロントまたはリヤのみをロックし、欲しいところに駆動力を集中できるトゥルロックという装備など、究極の4×4と呼ばれるロックトラックを搭載しています。
これは4×4の性能だけでなく、川を渡ったり岩場を登ったり、想像を絶する地形を超えても、車体の底部にあるトランスミッションなど大事な部品に傷をつけないため、スキッドプレートなどの保護をしっかりやっていたり、世界一過酷と言われるトレイルでの耐久テストをクリアしたり、ジープならではの技術とノウハウの集大成がしっかり詰め込まれているからこそ。
おそらく、日本中どこを探しても、このラングラーの性能を使い切る場面には遭遇できないだろうと言えるほどです。でも、「どこへでも行ける。なんでもできる。」をテーマとする頼もしさがあると思うだけで、人は心にゆとりができ、あくせくした毎日から抜け出して自由になれるのではないでしょうか。
また、いかなる路面でも水平感覚が取りやすく、車両感覚が狂いにくいようにと、奥行きがなく切り立ったスクエアなフロントガラスからの視界は、街中でも想像以上に見切りがよく感じます。急な坂道でスピードが出過ぎないようにしてくれるヒルディセントコントロールは、ショッピングモールの立体駐車場でも安心だし、パークアシスタンスなどの駐車支援も付いているので、死角が確認しやすく思ったよりは車庫入れもしやすいのがラングラー。
とはいえ、物理的に5m近い巨体なので、近所への買い物や送り迎えなどでは、ちょっと取り回しに苦労したり、こんなオフロード性能は宝の持ち腐れかな、と思うこともあると思います。でも万が一、出かけている間に豪雨になって道路が川のようになってしまったり、倒木や砂利などが立ちはだかったり、といった状況になっても、ジープなら生き残れます。守ってくれるのです。
ラングラーに乗ることは、その安心感に包まれながら、やりたいことを諦めなくていい、行きたい場所に躊躇せず行ける、そういう勇気と自由を手にすることかもしれないですね。言ってみれば、現代人があらゆる制約から自分を解き放つために着るパワースーツ。つまらない毎日を変えたいな、と思っている人に、ラングラーはぴったりの相棒だと思います。
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みんなのコメント
中は狭いし、改善されててもやはり小回りは利かない方だし、利用者を選ぶ車だけど、「欲しい」という購買意欲を持たせるだけの魅力がある。
日本のメーカーも見習ってほしい。
ランクル70、初代パジェロ、初代テラノ、ビッグホーンあたりが現代の仕様で出たら、多少高くても買うのにな。
日本人だけだよこんな車こんな値段で買うのは、、、
ランクルにしときなさい。
車のことがわからない見栄っ張りが乗る車だから、見ると恥ずかしい。