■生い立ちはデートカー、いまはドリフトカー
東京ドームのオープンや、ソウルオリンピックが開催された1988年、5代目「シルビア(S13型)」はデビューしました。世の中は「バブル景気」真っ最中で、当時は「デート」=「ドライブ」という時代。『デートカー』というニックネームが広まったのは、5代目「シルビア」の功績も大きいといえるほど、人気なクルマでした。
5代目日産「シルビア」 女子ウケ抜群! なにが彼女たちのハートを鷲掴みにしたのか
当時は、デートに使うだけでなく、“走りが良いクルマ”が求められていたこともあり、双方のニーズに応えられる5代目「シルビア」の登場は多くのユーザーから歓迎されました。
同時期に販売されていたライバル車のホンダ「プレリュード」とは価格帯も似ていたものの、FR駆動で、かつ上級モデルにターボ仕様もあったシルビアは、走りを重視する若者に人気が集まりました。
デビュー当初は1.8リッターのCA18型エンジンを搭載。後期型はSR20型と、後に「名機」と呼ばれるエンジンが搭載されました。出力もSR20型のターボで205PSまで高められました。
■プロジェクターヘッドライトを装備
5代目「シルビア」のデザインの特徴はフロントにありました。当時ではまだ珍しかった『プロジェクターヘッドライト』の採用が、デザインに大きな影響を与えています。プロジェクターヘッドライトとは、投影機のように投影レンズで正面を照らすヘッドライトで、点灯部分の面積が小さく、フロントマスクのデザイン自由度は飛躍的にアップしました。
また、当時のものはレンズのプリズム効果もあり、正面から見たときのライトの色が角度によって変化するなど、新しさが感じられる装備となっていました。
こうして、中身もデザインも大きく進化した「シルビア」は、好調なセールスを記録しました。背景には、当時『シーマ現象』に代表されるほど、日産ブランドが注目されていたこともあります。
■姉妹車180SXの登場
5代目「シルビア」の姉妹車として、「180SX(ワンエイティエスエックス)」が登場します。3代目や4代目「シルビア」の姉妹車「ガゼール」は、シルビアとの差はほとんどありませんでしたが、「180SX」はハッチバックスタイル(シルビアは2ドアクーペ)でフロントはリトラクタブルヘッドライトという、シルビアとはまったく別もののクルマに仕立てられました。
見た目はまったく違うクルマだった「シルビア」と「180SX」ですが、パーツの互換性がメカニズムだけでなく外装パーツにいたるまで高く、「180SX」のフロントにシルビアのフロントを移植した「シルエイティ」といったクルマも話題になりました。
日本の道にちょうどいい大きさのスポーティなFR車である5代目「シルビア」は、現在も中古車市場で人気を集めています。豊富なチューニングパーツ、カスタムパーツもあって、いまなお「走り屋」からは、いち目置かれています。かつての「デートカー」も時代が移り変わって、「走り屋」御用達のクルマへと昇華した、ユニークな経歴の一台です。
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