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新車6500万円! いすゞの「“70人乗れる”最新モデル」がスゴイ! 超パワフルな“340馬力”でも「めちゃ静か」!? 新型「エルガEV」どんなバスか開発者に聞いた!

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新車6500万円! いすゞの「“70人乗れる”最新モデル」がスゴイ! 超パワフルな“340馬力”でも「めちゃ静か」!? 新型「エルガEV」どんなバスか開発者に聞いた!

■新車6500万円! いすゞの「“70人乗れる”新型モデル」がスゴイ!

日本の公共交通機関に採用される電気自動車EV)の路線バスは、そのほとんどが中国の「BYD」製となっています。

その理由のひとつには、日本よりも海外の方がEVバスの開発が進んでいることが挙げられるでしょう。

しかし、そのような状況に一石を投じる1台が、2024年に「いすゞ」から登場しました。それが「エルガEV」です。

【画像】超カッコイイ! これが6500万円の「新型いすゞ車」です!(26枚)

いすゞは、従来からディーゼルエンジンを搭載した路線バス「エルガ」を展開しており、エルガEVはそのEVモデルという位置付け。

2023年に開催された「ジャパンモビリティショー2023」で発表された後、2024年に「都市型モデル」と「郊外型モデル」が順次発売されました。

そんなエルガEV最大の特徴が「車内がフルフラットフロアになっていること」です。

これまでの路線バスは、エンジンの配置やタイヤハウスの位置といった構造上、どうしても段差を設けざるを得ませんでした。

しかしエルガEVでは、モーターをリヤアクスルの左右に配置したインアクスルモーターを採用し、バッテリーパックをルーフと車体後部の床下に配置することで、国内では初となるフルフラットフロア化を実現しました。

また、従来は一段高い位置にあったタイヤハウス上の座席も廃止され、すべての座席にフラットな床からアクセスすることが可能となっています。

このようにフルフラットフロア化やタイヤハウス上の座席をなくしたことは、乗車しやすい・移動しやすいといった利便性の向上にくわえ、転倒などの車内事故を抑制するといった効果も期待されます。

■新型「エルガEV」ならではのメリットとは!

エルガEVに搭載するバッテリーは、総電力量242kWhの高電圧リチウムイオンバッテリーで、先述のようにルーフと車体後部に配置されています。

これはフルフラット化だけでなく、最適な重量配分も考慮してのもの。

電力を取り出す外部給電機器と接続し、家電機器などに電力供給することも可能となっており、緊急時には給電車としても利用できます。

左右に搭載された2基のインアクスルモーターによる最高出力は250kW。最大トルク960Nmとなっており、これはディーゼルエンジンモデルと同等以上の動力性能。

力強い走行性能を維持しながら、低騒音・低振動であることも、エルガEVならではの特徴です。

また、快適な車内空間を維持するパッケージ電動エアコンや外気導入機能も備えているほか、死角になる位置にいる歩行者などを検知する「フロントブラインドスポットモニター」や、ドライバーの状態をチェックする「ドライバーステータスモニター」と「ドライバー異常時対応システム」も装備しています。

いすゞの開発担当者に、このエルガEVの注目して欲しいポイントについて話を聞いたところ、以下の回答がありました。

「エルガEVの開発ポイントは、『フルフラットフロアによる車内事故防止(乗客の安全)』『カーボンニュートラル社会実現への貢献』『ディーゼル車との乗換も考慮した運転者への負担軽減(操作ミスによる事故防止)』の3点です。

これまでバリアフリー車両開発の手段の一つとしてBEV化の検討を進めてきたのですが、インアクスルモーターを採用することでフラットフロアを実現でき、BEVならではの装置のレイアウト自由度を活かして室内空間を有効活用しています。

車両の操作フィーリングはディーゼルバスに近いものへとチューニングしており、路線バスで実績のあるいすゞにしかできないポイントです。カーボンニュートラル化への社会の要望が高まる中、定期ルートや短距離走行という路線バスの運行特性を鑑みると、EV化との親和性は高いと考えています。

また、海外製電気バスとの違いとしては、国産ならではのアフターサービス体制等が挙げられます。車両のみならず、導入検討から運用までトータルソリューションでお客様の正常運行をサポートします」

新型エルガEVの東京地区標準価格(消費税込)は6578万1980円で、ショートホイールベースの70人乗り「都市型モデル」が先行して2024年5月から発売され、追って「郊外型モデル」が2024年10月に発売されています。

※ ※ ※

現在は都市型モデルと郊外型を展開しているエルガEVは、2024年11月についに本格的な量産がスタートしたばかり。

年間150台の販売を目指すとしていますが、果たして国内のEV路線バス市場がどのように変わるのか注目です。

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みんなのコメント

12件
  • wtl********
    補助金は国産車に限るべきだね。
  • 藍流頓瀬奈
    大阪関西万博の場内バスが発表されたが、自動運転はいいとしてもガワが中国製BEVバス。
    室内も異次元の新しさを追ったにしてはLEDチューブをインシュロックでくくりつけたチープな装飾。
    これが走ったほうがよっぽどいいや。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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