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リーフやi-MiEV以前にも量産EVはあった! じつは長~い国産EVの歴代モデルを振り返る!!

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リーフやi-MiEV以前にも量産EVはあった! じつは長~い国産EVの歴代モデルを振り返る!!

1990年代にもEVが量産されていた

いまでは日常的に見かけることも増えてきたEVたち。その普及の第一歩といえるのが、2010年に市販モデルがリリースされた三菱i-MiEVと日産リーフによるところが大きいといえる。

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ただ、それ以前にも量産されたEVは存在していた。今回はそんな黎明期に登場した量産EVを何台かピックアップしてご紹介しよう。

トヨタRAV4 EV

現在はPHEVモデルもラインアップするトヨタのミドルクラスSUVのRAV4。ただ、EVモデルはなんと初代モデルの時代にすでに存在していたのだ。

1996年7月に発表、同年9月に発売を開始したRAV4 EVは、初代RAV4の3ドアモデルをベースとし、駆動用バッテリーを床下に収納したもの。駆動方式は前輪駆動となり、最高出力は45kW/165N・mと現代のEVに比べるとかなりマイルドなものとなっていた。

搭載されていたバッテリーはニッケル水素バッテリーで、満充電の航続可能距離は10・15モードで215kmとなっており、4人分の座席とヒートポンプ式エアコンを装備して実用にも十分に耐えうるものとなっていた点も特筆すべきポイント。

ただ、メーカーの希望小売価格は495万円と高額で、ユーザーのほとんどが官公庁などのリース契約となっており、結局328台をリリースするに留まっている。

ホンダEVプラス

現在、電動化を推し進めているホンダも1990年代にEVをリリースしていたメーカーのひとつで、1997年9月にEVプラスというハッチバックモデルのリース販売をスタートさせている。

このEVプラスは、一見すると当時のコンパクトカーであるロゴに似たスタイルをもっており、ロゴをベースとしたEVと勘違いされることもあるが、全長は4045mmとロゴよりも30cm近く長く、全幅も1750mmの3ナンバーサイズとなっていることからもわかるように、EV専用に開発されたオリジナルボディだったのだ。

EVプラスは今後のEVの開発にフィードバックを行う目的で実際の走行・使用状況のデータを収集可能な記録装置を備えており、リース販売が終了後はすべてホンダが車両を回収していた。

10・15モードの航続可能距離は210kmとなっており、最高速度は130km/h以上と日常使いには十分な性能をもっていたが、本格的なホンダの量産EVは2020年に登場したHonda eまで待たねばならなかった。

「たま」は世界初の量産EV

日産ルネッサEV

電動化技術で先を行く日産は古くからEVに取り組んでおり、九州電力へバネットバン、サニーカリフォルニア、アベニールバンといったモデルを試験用車両として納入したり、セドリックEVを環境庁に貸与したりしてテストを繰り返していた。そんな日産が満を持してリース販売に踏み切ったのが、1998年5月にリリースされたルネッサEVだ。

マルチアメニティービークルとして登場したルネッサをベースに、ソニーとの共同開発で生まれたリチウムイオンバッテリーを床下に搭載。航続可能距離は10・15モードで230kmとなっていたほか、モーターの最高出力も62kWとガソリン車並とされていた。

このルネッサEVはいち早くリチウムイオンバッテリーを搭載しただけでなく、非接触充電システムやプリエアコン機能、ネオジム磁石同期モーターなど、現在に繋がる先進技術が多く搭載されていたのも特徴だった。

たま電気自動車

世界初の量産EVといわれるのが、1947年に戦前の立川飛行機から派生した東京電気自動車が発売した「たま」である。

当時の日本は第二次世界大戦に敗戦した直後で、GHQの軍需物資統制で深刻な石油不足に陥っていた。その一方で水力発電による電力の供給は安定しており、戦後で大きな工場の多くが操業不能に陥っていたこともあって余剰電力が発生していた。

国もEVの製造を奨励していたことで多くの新興メーカーがEVに参入したのだが、政府が主催した第1回性能試験でたまは航続距離96km、最高速度35km/hと群を抜く成績をマークし、タクシーとしても重宝されることとなったのだった。

ただ、その後は石油の供給も改善に向かったことで発展途上だったEVは次々と姿を消し、たまも1950年ごろには姿を消すこととなった。

なお、たまを開発した東京電気自動車は、1949年に「たま電気自動車」、1951年に「たま自動車」と社名を変更したのち、1952年に「プリンス自動車工業」に再変更。そして、1966年に日産自動車と合併しているため、たまはリーフの遠い先祖であるといえるかもしれない存在なのだ。

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