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”99%”の方が速い? マクラーレンのマシンが抱える問題とは何か「ノリスが100%を引き出そうとすると、少し躓いてしまう」

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”99%”の方が速い? マクラーレンのマシンが抱える問題とは何か「ノリスが100%を引き出そうとすると、少し躓いてしまう」

現行規定最終年となる2025年のF1マシンは、速いが運転が難しいという評価はお馴染みとなっている。現状最強のマシンと目されているマクラーレンMCL39も例外ではないようだ。

マクラーレンのランド・ノリスは中国GPのF1スプリントのオープニングラップで3つポジションを落とした後、グレイニング(ささくれ摩耗)に苦しみ8位でフィニッシュ。それとは対照的に、チームメイトのオスカー・ピアストリはレッドブルのマックス・フェルスタッペンをオーバーテイクして2位でフィニッシュすると、その後の決勝に向けた予選でポールポジションを獲得した。ノリスは最終アタックでミスがあり、予選は3番手だった。

■「Q3になって息を吹き返したんだ!」ピアストリ、F1中国GP予選で掴んだキャリア初ポールポジションに大興奮

ノリスは開幕戦オーストラリアGPで勝利を収めた後にも、レイトブレーキングを可能にするほど強力なフロントエンドを持たないマシンからベストを引き出すために、自分の好むアタックのスタイルを変更しなければならなかったと説明していた。

そして続く中国GPでは、ピアストリが一貫してパフォーマンスを発揮している一方、ノリスはパフォーマンスを絞り出そうとしてミスをしている印象だ。

マクラーレンのアンドレア・ステラ代表は、ドライバーふたりのスタイルの違いも影響して、ノリスに不利になっていると主張した。

「いくつかの要因がある。ひとつは主にこの路面でのタイヤの挙動に関連するモノで、もうひとつはマシンの挙動に関連するモノだと思う。それがマシンの限界を引き出すのを少し難しくしている」

「それは両ドライバーに共通することだが、ドライビング・スタイルとラップタイムを稼ぐ方法を考えると、ランドにとってより大きな足かせになっていると思う。どちらに関しても、我々にできることはあまりない。ただ適応する必要がある」

「ロングランで改善すべき点があるのは間違いない。というのも、ランドはグレイニングが多く、スプリントではあまり前進できなかった。オスカーがもう少し快適にタイヤに対処できたのに対してね。でも、彼のほうがダーティーエア(乱気流)が少なかったのも事実だ」

ステラ代表はマシンの限界について詳しくは語らなかったが、それが「一夜で変えられる」要素ではないことは認めた。もちろん、繊細なピレリタイヤについては誰もが頭を悩ませている。

F1スプリントで角田裕毅(レーシングブルズ)、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、ランス・ストロール(アストンマーティン)のDRSトレインに巻き込まれたことで、ノリスがピアストリ以上にグレイニングに苦しんだとすれば、新しいソフトタイヤを履いた予選で1ラップのパフォーマンスを引き出すことに苦戦したことの方がより大きな問題だろう。

スプリント予選、土曜日の予選共にSQ2/Q2までまずまずのタイムをマークしていたノリスだったが、SQ3/Q3最後のアタックではタイヤをロックさせたり、挙動を乱したり……アタックをまとめることができなかった。

「新しいセットのタイヤを投入したとき、通常なら彼はコンマ1秒かコンマ2秒を稼ぐことができるのだが……具体的ではなくとも、彼は私が言及したような挙動に遭遇していると思う」

そうステラ代表は説明した。

「これは彼にとって、(マシンから)99%の潜在能力を発揮している時の方がうまくいくことを意味している。彼が100%を引き出そうとすると、実は少し躓いてしまうんだ」

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