やっちゃったシトロエン?
あれ? どうしたシトロエン。やっちゃえ○○ではなく、やっちゃったシトロエンか? というくらい違和感を覚えたのは、最近フランスで発表された新型シトロエンC3の画像を見たときだ。ちなみにEVがC3、ハイブリッドモデルがC3エアクロスと呼ばれるらしいがそれはさておき、杉良太郎ばりの流し目もサイドのエアバンプもすっかりなくなって、アクの強いデザインに様変わりしているではないか。いや、元々シトロエンのアクは強いか……。
そんなシトロエンの新しいデザイン言語は2022年パリ・サロンで発表された『オリ・コンセプト』で示されていて、そういえばコロナ禍以降、海外モーターショーにもすっかり行かなくなったので、そのあたりを追い切れていなかったなぁと反省しつつ、日本では新顔シトロエン第1弾となる、マイチェン版『ベルランゴ』の7人乗りモデル『マキシ・ロング・ブルーHDi』をお借りして取材した。
ベルランゴは元々使い勝手も長距離移動能力も素晴らしく、聞けばデビュー以来C-MPVセグメントでトップシェアとなる30%前後を販売しており、すっかり日本でも定着している。そういえば最近街中でだいぶ見かけると感じていたのだが、気のせいではなかった。
グリーン・シルカという深緑が渋すぎ
さて実車のベルランゴであるが、よく言えば大人、はっきり言えば普通の外観になったなぁというのが第一印象。グリーン・シルカという深緑が渋くて、大人っぽさに拍車をかけている。美点は相変わらずだ。収納場所は多いし、テールゲートは窓だけあくから便利だし、2列目シートを倒した時に低い位置で荷室とフラットになるあたりは、こういったMPVを長年作ってきた欧州車らしい部分だ。
気になるところもある。まずナビがついていないのでスマホ接続を前提とする必要があること、アームレストの角度が固定で調整できないこと、オートホールドがついていなこと、メーターの切り替え方法がわからないこと、などだ。しかしいずれも、欠点ではなく、あくまで好みの話。十分に割り切れる内容だ。
特にナビは、アップル・カープレイやアンドロイド・オートのデキがとてもよいので、個人的には標準ナビがあっても接続することもあるくらいだ。ナビを付けないことで車両価格が安くなるなら、そもそもなしでいいと思う。
今回はそれなりに長距離移動もさせて頂いたが、とにかくよく走る印象。130psしかない1.5リッターディーゼルターボという何の変哲もないユニットだが、1660kgの車重が軽く感じるほど軽快だ。もちろん空荷状態であること、そして電動化モデルを中心に最近車重の重いクルマが多いことも無関係ではないが、それでも気持ちよく走れるのである。
7人乗りのロングでホイールベースが2975mmもあるから高速の乗り心地も落ち着いているし、意外や意外、結構ちゃんと曲がってくれて、鼻先が入っていくのに驚いた。シートも疲れが少なく、8速ATだから走行マナーもいい。高速を走行中に『走行可能距離900km』という表示をみたときは、ディーゼルミニバンは長距離最強と改めて感じた次第だ。
うわ~これ1台あったら完璧だ
すると現金なもので、普通に見えた顔も長く所有するにはこれくらいがちょうどいいと思い始めて、うわ~これ1台あったら完璧だぁと、じわじわと欲しくなってくる。ということで結論は、『恐らく近々マイチェンするであろうきょうだい車、フィアット・ドゥブロ待ち』だ。
……っておい! という突っ込みが聞こえてきたので釈明すると、長年、イタリア車/左ハンドル/マニュアルしか購入したことのない筆者としては、やはりイタリア車であるドゥブロがとっても気になっているわけで、実は(マイチェン直前の)現行型を注視してきた。
ドゥブロは最安モデルが399万円と、ギリギリ400万円を切っている。一方のベルランゴは5人乗りが439万円、今回お借りしたロングが457万円と、比べると若干高めの設定だ。そもそも両方高い! という声もあるが、これは為替レートなどを恨むしかないわけで、全般的に価格の高い電動化モデルたちと比較すると、リーズナブルにすら感じてくる。
そうやって考えていくと、根っからのイタリア車乗りとしては、ブランドがフィアットで、しかも価格抑えめのドゥブロにとどめを刺したいというわけだ。なおこれはヒライのコラムなのでこういう結論となったが、シトロエン・ベルランゴは、長距離をメインとしている方にはかなりお勧めであることは強調しておきたい。
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みんなのコメント
どの道日本で販売していないモデルなのでトヨタ含め誰も得しない。
だったらフィアットドブロなりベルランゴの記事載せたほうが建設的というもの。