現行スープラの集大成である台数限定特別仕様車にも注目!
さらなる一体感のある走りを追求
アーティスト・俳優 佐藤友祐(lol)の「あの“絶版旧車”に乗りたい!」──Vol.11 ヤマハRZ250
11月28日、TOYOTA GAZOO Racing(以下、TGR)は、「スープラ」(3.0Lモデル)の一部改良、ならびに特別仕様車「スープラ“A90 Final Edition”」を発表した。
一部改良によってシャシーセッティングをアップデートした。アクティブディファレンシャルの制御を最適化し、旋回中のアンダーステアを抑制。ハンドリングを改善した。
足まわりでは、フロントに大径化したbrembo製ディスクブレーキを採用し、制動性能を強化。さらに、状況に応じて減衰力を調整する電子制御ダンパーの特性を見直し、合わせてフロントスタビライザーも強化することで、走行性能を向上させた。ホイールカラーにマットブラックを採用し、精悍なスタイリングに磨きをかけた。
今回の進化にあわせ、EPS(電動パワーステアリング)制御を最適化。ダイレクト感のあるステアリングフィールを実現し、コントロール性能が向上。リヤ床下ブレースの構造を強化することでボディ剛性を高め、ダイレクト感やグリップ感、コントロール性を高めた。
エクステリアでは、ダックテールタイプのカーボンリヤスポイラーを採用。フロントにはホイールアーチフラップを追加し、フロントタイヤスパッツの高さを拡大することで前後の空力バランス、ダウンフォースを最適化し接地性とハンドリング性能を向上させた。
インテリアでは、GRロゴ刺繡を施したアルカンターラ+本革シート表皮を使用。シフトノブのリングおよびステッチ(6速マニュアルのみ)、シートベルトに赤色を採用しスポーティーさを強調した。
一部改良モデルは2025年春以降の発売となる。
こだわり抜いた“A90 Final Edition”“A90 Final Edition”は、専用のパワートレインを搭載。吸気経路を見直し、低背圧触媒を採用することで圧力損失を低減。それに合わせてエンジン制御を最適化することで出力を 285kW(387ps)から320kW(435ps)へ、トルクを500Nm(51.0kgf/m)から570Nm(58.1kgf/m)へ向上させ、加速性能とレスポンスを向上させた。
エンジン性能向上に伴い、冷却性能を強化。ラジエーター冷却ファンを強化するとともにサブラジエーターを追加し、さらに、ディファレンシャルギアカバーの冷却フィンを大型化。さらに、アクラポヴィッチ製チタンマフラーを採用し、迫力のあるエンジンサウンドを実現した。
ブレーキは、フロントにbrembo製19インチブレーキと高μブレーキパッドを採用し制動性能を強化。さらに、前後にフローティング構造のドリルドディスクを採用し、スポーツ走行時においても優れた制動力を確保した。
GR Supra GT4も採用するKW製サスペンションを備えた点にも注目。伸び側16段、縮み側12段の減衰力調整を備えて様々な使用状況に対応したほか、前後スタビライザーを強化することで、限界性能を向上させた。またフロントロアアームに強化ゴムブッシュ、フロントコントロールアームにピロボールジョイントを採用し、リヤサブフレームをGR Supra GT4と同じアルミリジッドマウントとすることで、サスペンションとボディの一体感を高める。
タイヤは10mm 拡幅したハイグリップタイヤ「MICHELIN PILOT SPORT CUP 2」を採用。コーナリング時の安定性および限界性能をさらに高めた。フロント19インチ、リヤ20インチの軽量ホイールにはTGRのロゴを刻印した。
エクステリアでは、GR Supra GT4の開発を担当するTOYOTA GAZOO Racing Europe(以下、TGR-E)が空力性能開発を担当した。カーボンフロントスポイラー、カーボンフロントカナード、フロントセンターフラップを採用。さらに、GR Supra GT4を彷彿させるスワンネック構造のカーボンリヤウイングを装備することで前後の空力バランス、ダウンフォース、ドラッグを最適化し、接地性とハンドリング性能が向上した。カーボンボンネットダクトは、脱着式のインナーダクトを採用し、取り外し時には冷却性能向上に寄与する。
インテリアでは、シートパッドにアルカンターラ素材を使ったレカロ製カーボンフルバケットシート「RECARO Podium CF」を採用。ステアリングホイール、ドアトリム、 センターコンソールニーパッド 、センターアームレスト、シフトノブ・ブーツ、インストルメントパネル中央部の表皮にアルカンターラ素材を採用。また、赤色シートベルト、専用カーボンスカッフプレートも装備した。
“A90 Final Edition”は、グローバルで300台限定となる。日本導入は「検討中」とのこと。
文と編集・稲垣邦康(GQ)
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