改良を受けたレクサスのスポーツセダン「IS300」に、新しく設定された「“F SPORT Mode Black IV”」を小川フミオがテストドライブ。印象はいかに?
今や希少なFR(後輪駆動)セダン
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レクサスIS300に“F SPORT Mode Black IV”なる特別仕様車が設定され、2025年1月に発売された。手頃感のあるボディサイズと、活発な走りをもつ後輪駆動セダンという貴重な存在で、クルマ好きには見逃せないモデルだ。
Mode Black(モードブラック)は、18年の「Black Sequence(ブラックシークエンス)」続いて、20年11月に第1弾が設定されている。車体色で“遊ぶ”のがISの得意とするところで、ブルーとかマットブラックとかの特別仕様車が作られたこともあった。
今回の第4弾ではF SPORTをベースとし、主に下記の特別装備がそなわる。
・BBS製ブラック塗装鍛造アルミホイール
・ブラック塗装+スモークメッキ加飾アウトサイドミラー
・ブラックステンレス・ウインドウモール
・ブラック・ウルトラスエード採用シート
・銀墨アッシュ材採用ステアリングホイール
・専用8インチ液晶モニター
・パノラミックビューモニター
・後席サイドエアバッグ
加飾などをほどこした特別仕様が出てくるときは、そのモデルの末期というのが一般的だ。けれど、レクサスISに関しては、上記のように、2013年以来、折に触れて、凝った内外装の特別仕様が設けられてきた。
今回のMode Black IVも同様だ。質感の高い「ソニックイリジウム」なるシルバー系の車体色が、ボディ外板の表情を豊かに見せ、そこにブラックのアクセントの組合せは、いってみれば、品よく目立つ。
エンジンは1998cc直列4気筒ガソリンターボで、180kWの最高出力と350Nmの最大トルクを発生。8段オートマチック変速機を介して後輪を駆動する。デビューから12年になるが、おりに触れての改良ゆえだろう、いま運転してまず感じるのは、楽しさだ。
エンジンのパワー感も操縦性も活発という印象のモデルで、クルマを操る楽しさを追求してきた、というレクサスの言はまったくそのとおり。私は2年ぶりぐらいにISに乗って、改めてポテンシャルの高さに感心した。
車重は1640kgなので軽くはないけれど、サスペンションやステアリングの設定もうまく、たっぷりしたトルクに乗っかっての走りは、各所のスポイラーでさりげなく”武装”した外観からくる期待を裏切らない。
タイヤ(ポテンザ)が影響しているのであろう硬めの乗り心地がもう少し改善されれば、現代の水準にきちんと達したスポーティセダンなのだ。もちろん、これが硬すぎて好みでない人には、F SPORTいがいの選択肢も用意されている。が、ISのよさは、いま、F SPORTに凝縮されていると思われるのも事実なのだ。
ダッシュボードのインフォテインメントシステムのモニターサイズだけはやや時代を感じさせるが、それいがいでは、むしろ昔からの物理的な操作類が妙にうれしい。
理由は直感的に即座に操作できることがひとつ。もうひとつは、クリック感などコントロール類の質感がかなり上質なことだ。個人的に”これ最高”と思ったのは、「マークレビンソン」ブランドのオーディオ。
ピアノブラックのフェイシアに、同社の(超)高級コントロールアンプでおなじみホワイトのコントロールがそなわっている。すこしの慣性をともなって回る、この操作感がすばらしい。工業製品が人間を幸福な気分にしてくれる、数少ない例だ。最新のレクサス車にも、もういちど搭載してほしい。
IS300 “F SPORT Mode Black IV”の価格は¥5,900,000(ハイブリッドのIS300hの同特別仕様は¥6,350,000)。私なら断然、今回乗ったノンハイブリッド仕様を選ぶ。
ドイツ製の同等性能のセダンよりはるかにバリューフォーマネーがあって、いまもっとも”旬”な1台なのかもしれない。
文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)
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