現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 車いす使用者も介護が必要な人も買うしかない! 新型ノアヴォクの福祉車両のおもてなし度が圧倒的

ここから本文です

車いす使用者も介護が必要な人も買うしかない! 新型ノアヴォクの福祉車両のおもてなし度が圧倒的

掲載 3
車いす使用者も介護が必要な人も買うしかない! 新型ノアヴォクの福祉車両のおもてなし度が圧倒的

標準+ユニバーサルステップだけでもうれしい進化

 トヨタの新型ノア&ヴォクシーは、パワースライドドアと連動した「ユニバーサルステップ」を、先代の電動タイプの約20万円から、非電動のからくり機構によって3万3000円というリーズナブルな価格を実現し提供している。

福祉政策じゃ負けるけど自動車メーカーは頑張っていた! 欧米より遙かに充実した「ニッポンの福祉車両」

 具体的には、スライドドア部分のステップ地上高が先代の360mmから380mmに高まっているものの、ユニバーサルステップのオプション装備によって、1段目のステップ地上高200mm! を実現。標準タイプ+ユニバーサルステップでも、十二分に高齢者や小さな子どもの乗降性向上に対応していると言っていい。

5種類のウェルキャブ仕様をラインアップ

 だが、ノア&ヴォクシーにはもちろん、ウェルキャブ仕様=福祉車両が用意されている。そのタイプは【1】車いす仕様車タイプI(車いす1名仕様)、【2】車いす仕様車タイプI(車いす2名仕様)、【3】車いす仕様車タイプII(サードシート付き)、【4】サイドリフトアップチルトシート装着車、【5】ウェルジョイン(ユニバーサルステップ標準装備/ハイブリッド仕様の設定あり)と、なんと5種類ものウェルキャブ仕様を揃えている。

 しかも、上記の仕様を形式指定自動車としているため、持ち込み登録の手間がなく、納車までの時間を短縮できるメリットがある。要望の多いハイブリッド車の設定があるのもうれしいニュースである。

車いす仕様は後輪エアサスでスロープの操作が楽々

 また、車いす仕様車は、従来型でも好評だった後輪エアーサスペンションによる車体後部の車高ダウンによって、ゆるやかなスロープ角度(9.5度)を実現するとともに、前倒れ機能付き手動スロープに加え、乗車から固定までの一連の操作をシンプルにする新機構を採用。乗降性を大きく向上するとともに、架装部分の価格が見直され、ユーザー負担を低減しているところも注目点となっている。

 価格は、例えばノアのガソリンモデル、Xグレード2WD、7人乗りで比較すると、ベース車両が267万円。一方、ウェルキャプのXサイドリフトアップチルトシート、2WD、7人乗りは282万5000円。車いす仕様車タイプI(車いす1名仕様)でも286万7000円である(ウェルキャブ車は消費税非課税)。

 実際に車いす仕様車に触れてみると、なるほど、簡単な操作で後輪エアーサスペンションの高さが調整でき、ラゲッジスペース床下部分からスロープを出すのも簡単そのもの。スロープの角度も、車いすを出し入れするのにまったく無理のない角度であることを確認。

 スロープの格納時に、ラゲッジスペースがかなり実用的に使える点も褒められる。これなら、例えば車いす仕様車として使わなくないシーンでも、標準型ノア&ヴォクシーとそう変わらないラゲッジスペースの実用性、積載性が確保されていることになる。

コンパクトになったサイドリフトアップチルトシート

 一方、ちょっと感動したのが、「サイドリフトアップチルトシート」装着車だった。新型ノア&ヴォクシーに採用されるリフトアップチルトシートは、乗降時の膝への負担が少ない2段折れ大型フットレストを備え、車内における着座時の膝の角度がゆるやかになり、膝への負担が軽減するため自然な角度で着座できるのだ。

 降車時も、実際に試してみたところチルト機構によって座面がやや前に傾くため、スッと腰と足が前に出て、これまた自然に足が地面に付き、スムースに降車できるようになっているのである。これなら介助される方もする方も、楽々だろう。

 しかも、サイドリフトアップチルトシートの車体外側への張り出し寸法が、従来車の100cmから半分の55cmまで小さくなったことで(ほぼ半減)、一般的な駐車スペースでもサイドリフトアップチルトシートの展開が無理なく行えることになる。車体外側への張り出しが小さいことから、雨の日でもシートが濡れにくいメリットまであるのだから、よく考えられている。

 トヨタ・ノア&ヴォクシーのウェルキャブ車は、車いす利用者でも窮屈感のないボックス型ミニバンならではの居住性や視界の良さを備えているとともに、車いす利用者、2列目席の乗降に介助が必要な人でも快適に乗降でき、毎日の移動、そして家族とのドライブを気持ち良く楽しみ尽くせるに違いない。

こんな記事も読まれています

フィアット『Nuova 500』モチーフのティッシュケースが登場
フィアット『Nuova 500』モチーフのティッシュケースが登場
レスポンス
まさか!? 4時間セーフティカー&またSCでレースは振り出しに……2号車キャデラックが暫定トップ|ル・マン24時間:18時間経過
まさか!? 4時間セーフティカー&またSCでレースは振り出しに……2号車キャデラックが暫定トップ|ル・マン24時間:18時間経過
motorsport.com 日本版
日産「新型・車中泊“専用”バン」がスゴい! 超オシャレ「上質インテリア」採用! クルマとは思えない斬新「部屋仕様」に大反響
日産「新型・車中泊“専用”バン」がスゴい! 超オシャレ「上質インテリア」採用! クルマとは思えない斬新「部屋仕様」に大反響
くるまのニュース
アウトドアカーはシンプルがいいね! 大容量&車中泊に特化したトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
アウトドアカーはシンプルがいいね! 大容量&車中泊に特化したトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
「ヨシムラ SERT Motul」チームの応援グッズが発売!鈴鹿8耐で身につければ、気合いと楽しさは倍増だ!  
「ヨシムラ SERT Motul」チームの応援グッズが発売!鈴鹿8耐で身につければ、気合いと楽しさは倍増だ!  
モーサイ
今年も猛暑! クルマの熱中症対策グッズは「6月」までに準備すべき理由 昨年は9万人以上が救急搬送されている
今年も猛暑! クルマの熱中症対策グッズは「6月」までに準備すべき理由 昨年は9万人以上が救急搬送されている
Merkmal
【特別試乗企画 メルセデスベンツ Eクラス ステーションワゴン×BMW 5シリーズツーリング 前編】きっとあなたも好きになる・・・イケメンワゴンが誘う理想の世界
【特別試乗企画 メルセデスベンツ Eクラス ステーションワゴン×BMW 5シリーズツーリング 前編】きっとあなたも好きになる・・・イケメンワゴンが誘う理想の世界
Webモーターマガジン
2号車キャデラックが降格/2024年WEC第4戦ル・マン24時間 スターティンググリッド
2号車キャデラックが降格/2024年WEC第4戦ル・マン24時間 スターティンググリッド
AUTOSPORT web
ついにヒョンデ 「アイオニック 5 N」発売開始! さらに”ドリキン土屋”監修のチューニングパーツも開発
ついにヒョンデ 「アイオニック 5 N」発売開始! さらに”ドリキン土屋”監修のチューニングパーツも開発
THE EV TIMES
F1ラスベガスGP、底力が試されるのは”第2回”? 初開催は成功裏に終わるも「どんなことからも学ぶことがある」
F1ラスベガスGP、底力が試されるのは”第2回”? 初開催は成功裏に終わるも「どんなことからも学ぶことがある」
motorsport.com 日本版
HKSからGT-R、86/BRZ、GRスープラ用フロアマットがリニューアルされて販売開始
HKSからGT-R、86/BRZ、GRスープラ用フロアマットがリニューアルされて販売開始
レスポンス
箱根のロング有料道路「値上げ」全線通ると普通車1000円超に 37年ぶり7月から 新割引も
箱根のロング有料道路「値上げ」全線通ると普通車1000円超に 37年ぶり7月から 新割引も
乗りものニュース
ホンダが「斬新 軽バン」発表! 荷室フラットで「快適車中泊」出来る? N-VANとe:では違いある?
ホンダが「斬新 軽バン」発表! 荷室フラットで「快適車中泊」出来る? N-VANとe:では違いある?
くるまのニュース
世界に1台しかないフェラーリ「テスタロッサ」タルガトップが5000万円からと激安の理由と製作したEBSとはなにもの?
世界に1台しかないフェラーリ「テスタロッサ」タルガトップが5000万円からと激安の理由と製作したEBSとはなにもの?
Auto Messe Web
3列シート 7人乗り、多彩なライフスタイルにフィットするSUV 電気自動車 メルセデス「EQB」を発売
3列シート 7人乗り、多彩なライフスタイルにフィットするSUV 電気自動車 メルセデス「EQB」を発売
AutoBild Japan
【悲報】 アバルト「F595」/「695」在庫一杯で国内販売終了のお知らせ 電動化の推進に伴い
【悲報】 アバルト「F595」/「695」在庫一杯で国内販売終了のお知らせ 電動化の推進に伴い
AUTOCAR JAPAN
ランボルギーニ公式コーヒー? 「ラヴァッツァ」とのパートナーシップ発表
ランボルギーニ公式コーヒー? 「ラヴァッツァ」とのパートナーシップ発表
レスポンス
「とても生産的」な学びを得たアロンソ。今季最多ポイント獲得のアストンマーティン/F1カナダGP
「とても生産的」な学びを得たアロンソ。今季最多ポイント獲得のアストンマーティン/F1カナダGP
AUTOSPORT web

みんなのコメント

3件
  • 新型ノア・ヴォクシーの助手席リフトアップ車は、今回から助手席の可倒式アームレストが両サイドとも廃止になってしまいました。
  • 興味がある人は実際に現車で確認しましょう。
    ちょっとしたことでも実際に使用するときに手間だったりしますからね。
    出来れば実際に車いす必要な人がいるとさらにいい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

267.0351.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

9.6552.8万円

中古車を検索
ノアの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

267.0351.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

9.6552.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村