現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > スズキ新型「ジムニー5ドア」初公開に続くサプライズ発表!? まさかの「新型ジムニー」投入か 「BEV」を欧州に

ここから本文です

スズキ新型「ジムニー5ドア」初公開に続くサプライズ発表!? まさかの「新型ジムニー」投入か 「BEV」を欧州に

掲載 10
スズキ新型「ジムニー5ドア」初公開に続くサプライズ発表!? まさかの「新型ジムニー」投入か 「BEV」を欧州に

■あれ? これジムニーじゃない? 謎のシルエットに注目!

 なにかと話題のスズキ「ジムニー」。2023年1月12日にインドでは待望だった「ジムニー5ドア」が世界初公開されました。
 
 その2週間後となる1月26日にはジムニーのEV化を示唆する発表がありましたが、どのような内容だったのでしょうか。

【画像】ジムニー5ドアならぬ…4ドア? 謎のジムニーアイテムがいい感じ! 実物を見る!(74枚)

 2022年末辺りから、スズキのHEV(ハイブリッド車)やBEV(電気自動車)に関する話題が活発になっています。

 というのも、現状のスズキ市販車ではマイルドハイブリッド車がメインで、フルハイブリッド(ストロング式)はソリオシリーズしかなく、クルマの電動化の波に乗り切れていないイメージがありました。

 そんななか、同社は2023年1月26日におこなわれた説明会で「2030年までの製品計画」を発表。

 そこで、2030年度までに6台のBEVを日本に投入するとしており、2023年度中に第一弾モデルを展開。スズキが作成した発売予定のBEVは、日本向けとして「ワゴンRシリーズ」や「エスクード」、「ハスラー」、「エブリイ」と見られるシルエットが写されていました。
 
 さらに欧州では2030年度までに5台のBEVを投入するとしており、2024年度中に第一弾モデルを展開するとしており、欧州向けの資料では「ワゴンR」や「グランドビターラ」のほか、SUVらしきシルエットもあり、なかでも注目なのは「ジムニー」と分かるシルエットが入っていたことです。

 ジムニーに関しては、前述のとおりジムニー5ドアがインドで発表されています。

 しかしその前に、一部メディアが「HEVがラインナップされるのでは?」と報じていましたが、AUTO EXPO2023のカンファレンスでは、それに触れられることはありませんでした。

 しかしその直後ともいえるタイミングで、まさかのジムニーの電動化の予告です。

ここでおさらいですが、ジムニーは世界でもすっかり希少となった本格派のオフロード四輪駆動車で、ラダーフレーム構造にリジッドアクスル式サスペンション、サブトランスファー付きパートタイム4WDという伝統的なメカニズムを持っています。

 高い悪路走破性や耐久性を確保するため、日本では200万円未満という車両価格ながら、手の込んだメカニズムが採用されています。

 しかし、堅牢ながら重量のある構造、サブトランスファー付き4WDというメカが、ハイブリッドシステムとのマッチングを難しくしているのも確かです。

 仮に同社が現在持っているマイルドハイブリッドシステムを使うとしても、4WDローでの制御はどうするのかなど、さまざまな疑問が浮かびます。

 では、BEVであればどうなのでしょうか。

 完全な電動車であれば、エンジンとモーターの組み合わせ(制御)を考慮する必要から解放されます。

 またラダーフレーム周辺のスペースを上手く使えば、大容量バッテリーの搭載も不可能ではありません。

■ジムニーの伝統となる駆動方式はどうなるのか?

 気になるのは駆動方式ですが、現状のような4WD、しかもサブトランスファー付きというわけにはいかないかもしれません。

 EVの4WDといえば日産「アリア」が搭載する「e-4ORCE」が思い浮かびます。同システムは前後駆動輪軸上にそれぞれのモーターを持つ2モーター方式ですが、ジムニーに採用するとなるとミスマッチな気がします。

 もちろん、ジムニーの前後デフの位置にモーターを置けば可能かもしれませんが、その場合は制御系が複雑化し、重量も増加します。

 漏れ伝わってきた話によると、ジムニーEVはバッテリー容量を25kWh以上、航続距離でWLTC300kmを目指しているといわれており、そうなるとますますラダーフレーム構造の同車では軽量化とバッテリーの配置が重要になるはずです。

 現状のジムニーの駆動系、そして燃料タンクの位置を上手く使い、より実用的な(航続距離が長い)EVレイアウトにしてくるのではないかというのが筆者の予想です。

 この場合、後輪駆動ベースの4WDではなく、1モーターで前輪駆動というのが現実的です。

 ちなみに、ジムニーHEVの可能性もまだないとはいえません。

 そもそもこの話は、海外メディアがスズキ・オーストラリアの上層部におこなったインタビューの中から出てきたもので「2024年中にオーストラリアでジムニー5ドアとHEVの発売がある」という発言によるものです。

 さまざまな制御の問題は別として、もしHEV化が実現すれば、日本でもヒット車になることは間違いありません。ただし、この話はHEVとBEVの誤認という可能性もあります。

 蛇足ではありますが、2023年から2024年にかけて、世界の市場にスズキがEVを発売した場合、ジムニーの長納期が縮まる可能性があります。

 現状の納期の長さは、CAFE規制による生産台数調整があるともいわれているからです。

 となると、オフロードをガンガン走りたいというジムニーユーザーにも、電動化はメリットがあるわけです。

 いずれにせよ、にわかに騒がしくなってきたジムニー。まずは、一刻も早い日本の5ドアの発売に期待したいところです。

こんな記事も読まれています

正式発売前のプロトタイプ先行試乗をプレイバック! 3代目レクサスISはBMW3シリーズを超えられたのか?
正式発売前のプロトタイプ先行試乗をプレイバック! 3代目レクサスISはBMW3シリーズを超えられたのか?
ベストカーWeb
ガソリンがリッター263円なら安い!? 給油するならドイツ、フランスを避けてルクセンブルクがオススメです【みどり独乙通信】
ガソリンがリッター263円なら安い!? 給油するならドイツ、フランスを避けてルクセンブルクがオススメです【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
雨に翻弄された101回目のル・マン。燃料ギリギリ! 50号車フェラーリが優勝。トヨタ7号車は最後尾から追い上げも届かず2位|ル・マン24時間:フィニッシュ
雨に翻弄された101回目のル・マン。燃料ギリギリ! 50号車フェラーリが優勝。トヨタ7号車は最後尾から追い上げも届かず2位|ル・マン24時間:フィニッシュ
motorsport.com 日本版
ル・マン24時間レース決勝速報|フェラーリ、逃げ切り2連覇達成! トヨタとの近年稀に見る大接戦を制す
ル・マン24時間レース決勝速報|フェラーリ、逃げ切り2連覇達成! トヨタとの近年稀に見る大接戦を制す
motorsport.com 日本版
7号車トヨタがレクサスとの接触でマシン破損/2024年WEC第4戦ル・マン24時間 ウォームアップ
7号車トヨタがレクサスとの接触でマシン破損/2024年WEC第4戦ル・マン24時間 ウォームアップ
AUTOSPORT web
マイチェンで「歴代最強」 フォルクスワーゲン・ゴルフ R 試作車へ試乗 最高水準の魅力に揺るぎナシ!
マイチェンで「歴代最強」 フォルクスワーゲン・ゴルフ R 試作車へ試乗 最高水準の魅力に揺るぎナシ!
AUTOCAR JAPAN
初心者でも安心! 自分のレベルに合わせてサーキットを楽しめる「GR Garage」主催の走行会に人気集中。ゲストドライバーに松井孝允選手も
初心者でも安心! 自分のレベルに合わせてサーキットを楽しめる「GR Garage」主催の走行会に人気集中。ゲストドライバーに松井孝允選手も
Auto Messe Web
“直線番長”プジョー9X8、劣勢も決勝に自信「正しいアプローチかどうかは、レースで分かる」/ル・マン24時間
“直線番長”プジョー9X8、劣勢も決勝に自信「正しいアプローチかどうかは、レースで分かる」/ル・マン24時間
AUTOSPORT web
前年から運用方法が一部変更。2024年のル・マン24時間セーフティカールールをおさらい
前年から運用方法が一部変更。2024年のル・マン24時間セーフティカールールをおさらい
AUTOSPORT web
伝説の「6輪F1マシン」を生んだ小屋 70年前のティレル工場が移転保存 英国
伝説の「6輪F1マシン」を生んだ小屋 70年前のティレル工場が移転保存 英国
AUTOCAR JAPAN
JAFが義務化しているユニバーサルロゴの意味は? 実際にラリー車両に貼ってモータースポーツ参戦している人の声を聞いてきました
JAFが義務化しているユニバーサルロゴの意味は? 実際にラリー車両に貼ってモータースポーツ参戦している人の声を聞いてきました
Auto Messe Web
余裕と安心の「サイレント」スポーツ ベントレー 4 1/4リッター・ヴァンデンプラ(2) 創業者も認めた1台
余裕と安心の「サイレント」スポーツ ベントレー 4 1/4リッター・ヴァンデンプラ(2) 創業者も認めた1台
AUTOCAR JAPAN
ロールス・ロイス傘下の「ダービー」世代 ベントレー 4 1/4リッター・ヴァンデンプラ(1) 端正なコーチビルド
ロールス・ロイス傘下の「ダービー」世代 ベントレー 4 1/4リッター・ヴァンデンプラ(1) 端正なコーチビルド
AUTOCAR JAPAN
日産「新型“超凄い”スカイライン」まもなく登場! 420馬力の“史上最強”モデルはまさに「集大成」! もはや「次期型」に期待な“NISMO”実際どう?
日産「新型“超凄い”スカイライン」まもなく登場! 420馬力の“史上最強”モデルはまさに「集大成」! もはや「次期型」に期待な“NISMO”実際どう?
くるまのニュース
日本のキャンピングカーは仕上がりが違う! 知られざる「キャブコン」の製造工程とは
日本のキャンピングカーは仕上がりが違う! 知られざる「キャブコン」の製造工程とは
WEB CARTOP
首都高つながらない「関越道」どう行く? 渋滞を“まるっと避ける”マル秘ルートとは “練馬から正面突破”は最悪?
首都高つながらない「関越道」どう行く? 渋滞を“まるっと避ける”マル秘ルートとは “練馬から正面突破”は最悪?
乗りものニュース
テインの純正互換ショック「EnduraPro」シリーズに『カローラ』『シエンタハイブリッド』など6車種の適合が追加
テインの純正互換ショック「EnduraPro」シリーズに『カローラ』『シエンタハイブリッド』など6車種の適合が追加
レスポンス
メルセデスF1、トモダチ改造計画でW15を“ドライバーの味方”に「改善のためにマシンをいじめ抜く」
メルセデスF1、トモダチ改造計画でW15を“ドライバーの味方”に「改善のためにマシンをいじめ抜く」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

10件
  • >この場合、後輪駆動ベースの4WDではなく、1モーターで前輪駆動というのが現実的です。

    ジムニーの全否定w
  • 出るかもな
    ここで散々5ドア否定してたヤツら今度は徹底的に叩き出してるしw
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

165.4200.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1.0403.9万円

中古車を検索
ジムニーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

165.4200.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1.0403.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村