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新アクアは燃費ヤリス超え? ランクルはバックオーダー必至!? ヴェゼル絶好調! ほか国内自動車メーカー動向総チェック

掲載 更新 134
新アクアは燃費ヤリス超え? ランクルはバックオーダー必至!? ヴェゼル絶好調! ほか国内自動車メーカー動向総チェック

 毎月200店以上の新車ディーラーを回り、「生」の新車情報を届けてくれる流通ジャーナリストの遠藤徹氏。

 今回まずは発売待ち遠しいトヨタ 新型アクア&ランドクルーザーの話題から! アクアに搭載される? 新開発バッテリーについて詳報! ランクルは早くも納期の話題???

か、かっこいいぞ!!! 最終デザイン判明! カローラスポーツGR 300ps+6iMTで来夏デビュー!!!!

 ほか、ヴェセル絶好調! ノート・ジムニー納期、エクリプスクロスの生産が半分に? …などなど、秋までに登場する新型車と人気車の販売動向を追う!

※本稿は2021年5月のものです
文/遠藤 徹 写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』 2021年6月10日号

【画像ギャラリー】国内メーカー最新動向を網羅! 各トピックをギャラリーでクイックチェック!!!

■トヨタ 次期型アクアは新開発バッテリー搭載!

 トヨタは7月上旬にも一新する次期型アクアに燃費を大幅に向上させる新開発のハイブリッド(以下HV)バッテリーを搭載します。

 同ユニットは現在、ヤリスに搭載しているHV用バッテリーと異なる新開発のリチウムイオンによる高性能大容量のコンパクトユニットとなります。

 ヤリスに積んでいるHVバッテリーはEV走行可能速度を20km/hまでとしていますが、次期型アクア用のHVバッテリーはその2倍にあたる40km/hまでEV走行が可能となります。

 現行ヤリス用は実走行レベルで23km/L程度の燃費ですが、次期型用は30km/Lと大幅に向上させます。

 従来モデルはニッケル水素方式で2WDのみでしたが、次期型はリチウムイオン方式で2WD車のほか4WD車も設定します。

 次期型のボディサイズは全長、全幅は従来モデルとほぼ同じですが、全高を若干引き上げることで、室内の居住空間、とりわけ後席のヘッドクリアランス&ニールームを大幅に拡大します。

 現行モデルは5月上旬まで最終オーダーを受け付け、それ以降は生産を停止し、次期型は6月上旬に先行予約の受付を開始する見込みです。

 こうした大幅燃費の向上を売りに月販1万台超えを回復させる構えです。車両本体価格は燃費向上やクォリティの引き上げ、安全対策強化などによるコストアップ分で10万円程度の値上げになる見込みです。

新型アクアは新開発のハイブリッド用バッテリーの採用によりモーター走行が増え、ヤリスハイブリッドと差別化。質感の高さも魅力(画像はベストカー編集部による予想CG)

■トヨタ 次期型ランドクルーザーの納期は来年にずれ込むかも??

 8月上旬に発売予定の次期型ランドクルーザー300の納期が早くも来年にずれ込みそうな見通しとなっています。日本向けの生産枠が限定され、販売台数も絞らざるを得なくなっているためと思われます。

 国内よりも北米、ヨーロッパ、中東など海外からのニーズが高く、国内に振り向ける余力が限られるといった事情があるのです。

 ただ注目度の高いモデルだけに、トヨタ全系列店扱いですので、当面は多数のバックオーダーを抱えるようになるのは必至の情勢です。

トヨタ ランドクルーザー(現行型)

■ホンダ 新型ヴェゼルが絶好調の滑り出し!

 ホンダが4月22日に発表、23日から発売を開始した新型ヴェゼルが絶好調の滑り出しを見せています。

 4月下旬現在の納期はモノトーンのハイブリッドは7月、ガソリンは6月、2トーン専用のハイブリッドモデルの「プレイ」だと来年にずれ込む事態となっています。ハイブリッドが受注の約80%でガソリンNAを大きく引き離しています。

 ボディカラーのモノトーンではプレミアサンライトホワイトパールはじめプラチナホワイトパール、メテオロイドグレーメタリック、クリスタルブラックパールの人気が高く、これらだけで受注台数の大部分を占める状況です。

 5月以降は月販5000台以上の売れ行きで推移する見通しで、これによってヤリスクロスを筆頭にヴェゼル、キックス、スバルXV、マツダCX-3など同クラスコンパクトSUV分野でのシェア争いは今後一段と活発化することになりそうです。

 ヴェゼルには派生モデルの新型コンパクトSUVが設定されるとの情報が流れていますが、販売店筋にはまだこうした動きはまったく伝えられていない状況です。

デビュー前にデザインを公開した時には賛否あった新型ヴェゼルだが、ユーザーからはおおむね好評で、順調に受注を伸ばしている。発売2カ月で受注は約3万台、最人気グレードはすでに納期が来年に延びるという

■トヨタ ハリアーの受注ピッチにわずかな陰り?

 昨年6月17日にフルモデルチェンジしたハリアーの受注ピッチにわずかな陰りが感じられつつあります。

 この春先まで引っ張りだこの人気の高さで半年以上の納車待ちが続いていましたが、4月下旬現在ではガソリンが8月上旬、ハイブリッドが10月初めといずれも半年以内に短縮しています。

 6月に入ると1年が経過し、さらに早まる可能性があります。

 値引き幅もナビ、ETC、ドライブレコーダー、コーティング付きで春先まで20万円以内に抑えていたのが30万円台に乗るケースが目立っています。人気が高い反面、地場資本店の多いトヨタ系列店同士の競争が激化しているためだと考えられます。

トヨタ ハリアー

■日産 ノートの納期は2WD車が6月末、4WDは10月

 日産が昨年11月24日に発表、12月24日に発表した新型ノートは4月下旬現在で2WD車が6月末、4WD車は10月頃の納期となっています。半導体部品の供給遅れで通常よりも納期が先送りになっていることが要因です。

 4WD車のほうが半導体部品の使用点数が多いために影響が出る確率が高くなっているようです。

日産 ノート

■三菱、4月27日以降のエクリプスクロスの生産を半分に

 三菱自動車は4月27日以降の生産分からエクリプスクロスの生産を半分に減産しています。コロナ禍や半導体部品の供給遅れが理由と見られ、これによって納期が大幅に先送りされることになります。

 同シリーズは3月までに月販平均1000台規模を登録し、80%がPHEV車で占められています。半導体部品の使用割合が多いために供給不足の影響が顕著なのです。

 しかしながら、5月いっぱいで供給量は100%回復させる方向にあり、三菱自動車の減産対応は早めに解消される可能性もあります。

三菱 エクリプスクロス

■スバル、次期型レガシィアウトバックの発売は7月か?

 スバルは次期型レガシィアウトバックの発表を7月とする方向でスケジュール調整をしている模様で、6月あたりから先行予約の受付を開始する見込みです。

 次期型は新開発のスバルグローバルプラットフォームを採用し、インナーフレーム構造で大幅に剛性を向上させます。

 パワーユニットは現行の水平対向2.5L NAから新開発の1.8Lターボに切り替えます。

 従来モデルは昨年秋にオーダーストップし、すでに生産はしていません。

スバル レガシィアウトバック

【関連記事】レヴォーグ絶好調でまさかの!? アクア5月受注ストップ? ほか国産車最新情報!

■スバル、独自生産モデルはすべて2カ月待ち

 スバルは国内向けに独自ブランドで生産しているスバル車については、すべて納車2カ月待ちとして成約ユーザーに説明しています。

 半導体部品の供給遅れで生産の調整を余儀なくされており、成約者に対しては2カ月待ちを基本にナビ、ETC、ドライブレコーダーなどオプション&付属品の装備度合いによって納期遅れの調整などの説明で対応しています。

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みんなのコメント

134件
  • 毎回の事ながら、ホンダの初期受注数はほとんどがディーラーへの在庫押し付け数です。


    信者は喜んでいるようですが(笑)
  • 昨日、アウトバックは晩秋になるとディーラーで聞きました
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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