5月29日、ファナテックGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・パワード・バイ・AWS(GTWCヨーロッパ)第3戦ポール・リカール1000kmがフランス、ポール・リカール・サーキットで行われ、GPXの22号車ポルシェ911 GT3 R(マット・キャンベル/アール・バンバー/マシュー・ジャミネ組)が優勝した。
シリーズのハイライトであり“世界三大耐久レース”のひとつに数えられる『トタル・スパ24時間』に次ぐレースディスタンスの6時間で争われるポール・リカール・ラウンド。その決勝は28日に行われた予選でポールポジションを獲得したオレンジ1・FFFレーシング・チームの63号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evoがスタートからレースを引っ張る展開に。
スプリントカップ開幕戦はチームWRTが優勝&2位でポイント大量獲得/GTWCヨーロッパ第2戦
ミルコ・ボルトロッティとマルコ・マペッリ、チームの共同オーナーでもあるアンドレア・カルダレッリのトリオがドライブするこのマシンは、レース序盤から中盤、そして日没後の終盤にかけてもレースを支配してみせる。
スタートから5時間を経過し、フィニッシュまで1時間を切ったタイミングで迎えた最後のピット作業でもライバルを数秒リードした63号車ランボルギーニ。しかし、その背後には予選10番手から順位を上げてきた22号車ポルシェが迫る。
両者の差は徐々に縮まり、ついにレース時間残り41分となったところでキャンベルがバックストレートで63号車ランボルギーニを捉えるが、直後の右コーナーでラインが膨らみFFFに再逆転を許してしまう。
ふたたび2番手となったGPXはすぐさま首位奪還に動き、この翌周にふたたびミストラル・ストレートでライバルを抜き去る。再度トップに立ったキャンベルは今度は正常なラインをトレースすることに成功する。以降、彼はトップの座を譲ることなくマシンをフィニッシュまで運び、スタートから6時間経過後にトップチェッカーを受けた。
一方、レース終盤に首位を奪われた63号車ランボルギーニはその後、アイアン・リンクスの71号車フェラーリ488 GT3 Evo、最終ラップにはチームWRTの32号車アウディR8 LMSにも抜かれ4番手まで順位を下げてしまう。
しかし71号車は最後のピットストップでピットレーンの速度違反を犯し、タイムペナルティを受けて4位降格に。この結果、32号車アウディが2位に繰り上がり、63号車ランボルギーニも表彰台を獲得することとなった。5位はアイアン・リンクスの51号車フェラーリ、6位のアッカASPが走らせる88号車メルセデスAMG GT3がメルセデス勢の最上位となっている。
そのアッカASPは僚友87号車メルセデスAMG GT3(シモン・ガシェ/トーマス・ドルエ/コンスタンティン・テレシェンコ組)がシルバーカップ優勝を飾った。プロ・アマカップでは、スカイ・テンペスタ・レーシングの93号車フェラーリ488 GT3 Evo(クリス・フロガット/ジョナサン・ホイ/エドワード・チーバー組)がクラス優勝。フィル・キーン/濱口弘組の19号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evo(オレンジ1・FFFレーシング・チーム)がこれに続くクラス2位表彰台を獲得した。
富田竜一郎がラインアップに名を連ねるチームWRTの31号車アウディは、アクシデントによって右フロントサスペンションに大きなダメージを負ったためリタイアとなっている。
GTWCヨーロッパの次戦第4戦は6月18~20日、オランダのザントフールトで開催される。このイベントは“スプリントカップ”の2戦目となり、土日に各レースの予選と60分の決勝レースが行われる予定だ。
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