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迫力のルックスをエンジョイ!アオシマ製プラモ「ブルーバード・スーパーシルエット」を1982年仕様にアレンジ・後編【モデルカーズ】

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迫力のルックスをエンジョイ!アオシマ製プラモ「ブルーバード・スーパーシルエット」を1982年仕様にアレンジ・後編【モデルカーズ】

仕様変更の多さが模型制作には悩み所

1982/1983年のブルーバード・スーパーシルエットとそのプラモデルについては、前編の記事(下の「関連記事」参照)ですでに紹介した。ここでお目にかけている作例は、自動車模型専門誌「モデルカーズ」291号(2020年)のスーパーシルエット特集にあわせて制作されたものだ。ここでは、その時掲載された作者・Ken-1氏による解説をお読みいただこう。

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「今回の特集のシルエット。以前本誌の作例でも、スカイライン後期、ガゼール、スカイラインの白いプロトを制作しており、僕にとってそれなりに縁があるテーマだったりするのですが、残るはやはりブルーバードシルエット! (ガゼールはシルビアと同じと考えて)。いつか作って並べてみたいなと考えていたのですが、ついにそれが叶う時が来ました。

編集部からのオーダーはコーラ・カラーのブルーバードだったのですが、残念ながら現在は絶版。古いキットが見つかったもののデカールが入ってなかったりで、結局オートバックス仕様で、となりかけたのですが、デカールを新たに作り起こすことでなんとか実現できました。現状ではやはり、様々な理由からこの仕様の再販は難しいようです。代りに、現在このオートバックス仕様は、新たに再検証された質の良いデカールが入れられて発売中です(注:2023年3月現在も販売中)。

キット自体は登場からそれなりの年月が経っており、まだモーターライズの香りが色濃く残っていますが、それでも内装パーツなどよく再現されています。しかし、今の目には厳しい部分もあるのも事実。特にボディ形状は過剰に角ばった印象が否めません。どこが違うという明確な違和感を放つポイントはないのですが、微妙な違いが積み重なって、似ているけどもなんか違う、という感じです。特徴的なパーツ(この場合はグリル)が入ることでなんとなくブルーバードと認識させているような。今回はそのあたりの違和感を徹底的に洗い出し、修正してみました。

色ムラの出やすいカラーは下塗りに工夫してトラブル回避
さらに、クルマ自体の仕様変更が多く、毎戦違いが加えられていて、前半戦と後半戦とはフロントフェイスの処理が結構違っていたりします。そしてコカ・コーラ仕様として発売されていたキット自体も、パッケージには前半戦の第2戦の写真が使われているのですが、中身が再現してるのはパーツ形状やマーキングが違う最終戦仕様だったりと、結構悩ましいのです。

色々悩んだ結果、僕が再現したのはパッケージの仕様です。前述の通り、基本的には印象の違うフロント周りを修正していくのですが、ここが違うという明確なポイントはないので、どこかを触れば全体の印象が変わったり、違和感だったはずのところが正しくなったりで、最短で答えを出すのに非常に苦戦しました。

塗装はシンプルにクレオスのC3レッドを使用していますが、ムラや塗り重ねによる色あいの違いが起きやすい色でもありますので、発色しやすいガイアのブライトレッドで一度全体を均一に発色させてから上塗りしてやると、そういったトラブルを回避できます。この方法はベースカラーを変えれば他の色でも応用が利きますので、試して頂ければと思います。

今回の制作にあたり、キットの情報にはT氏、各種資料の提供にS氏、デカールの制作はstudio Vieu 大谷氏と多くの皆様のご協力により完成できました。大変ありがとうございます」

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