メルセデス・ベンツ日本は、フラッグシップモデル新型 S クラスの発売を開始した。納車時期はモデルにより異なる。
メルセデス・ベンツSクラスの先代は2013年に発表され、累計販売台数は世界で50万台を超え“最も選ばれているラグジュアリーセダン”の一つとなった。今回8年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型Sクラスは「Sensual Purity(官能的純粋)を追求したデザイン」、「人間中心の最新技術」、「安全性の更なる追求」など、「現代に求められるラグジュアリー」を再定義し、その充実を図った意欲的なモデルとなる。
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エクステリアデザイン
新型Sクラスのエクステリアデザインは「Sensual Purity(官能的純粋)」というデザインの基本思想に基づき、ラインやエッジを大幅に削減し、曲線を描く彫刻的な面により、特殊な陰影を生み出している。
シンプルかつクリーンでありながら、存在感を放つそのエクステリアデザインは最新の「ラグジュアリー」を再定義し、今後のメルセデス・ベンツ車のデザインをけん引するもの。
フロントエンドのヘッドライトは、Sクラスならではの3点が光るデイタイムドライビングライトを備えており、先代より上下方向に薄く、全体に少し小さく、エッジの効いたクールなデザインとなっている。
また、メルセデス・ベンツ伝統の「スリーポインテッドスター」が輝くボンネットマスコットを採用、緩やかな多角形のラジエーターグリルとフロントバンパー下部にはクローム仕上げが施され、フロントエンド全体として、クールでありながらラグジュアリーな印象を与える。
サイドビューは、短いフロントオーバーハングと長いホイールベース、そしてバランスの取れたリアオーバーハング、流れるようなCピラー、そして高いステータス性を表す長いダッシュトゥアクセル(フロントアクスルからAピラー下端までの長さ)など、メルセデスのラグジュアリーセダンとして均整の取れた基本プロポーションとなっている。
ラインやエッジを大幅に削減し、美しい面の張りや陰影でラグジュアリーを表現している一方、サイドウィンドウ下端に近いショルダー部にフロントからリアまでを貫くキャラクターラインを一本通すことで、車高を低く、スマートに見せる効果をもたらす。
また、メルセデス・ベンツ車で初めて、格納型のドアハンドルを採用。キーを持った人が近づくことによって、ボディ面から自動でせり出すこのドアハンドルは、通常時にはボディ面に格納されており、シンプルでクリーンな面を際立たせる。万が一の事故の場合などには自動でせり出すことで、従来どおり、強い力で外部から引っ張りドアを開けることができる安全性も継承されている。
リアエンドには、三角形で横に長い特徴的なデザインの2分割型のリアコンビネーションランプを採用し、よりワイドでシャープに見せるとともに、昼間でも、夜間であってもSクラスとすぐに分かる造形を採用した。
また、リアコンビネーションランプの上部に左右に通ったクロームラインはボディをワイドに見せる効果もある。新型Sクラスは前面投影面積がわずかに拡大したにも関わらず、Cd値は最小で0.22とすることで、世界最高水準のエアロダイナミクスを実現しており、省燃費性能も追求されている。
インテリアデザイン
新型Sクラスはインテリアデザインについても最新の「ラグジュアリー」を再定義する、デジタルとアナログの美しい調和を図っている。
センターコンソール上部に位置する12.8インチの「有機ELメディアディスプレイ」はセンターコンソールのブラックパネル
からシームレスに繋がる、縦型のディスプレイを採用。
このディスプレイに多くの機能を集約することで、スイッチ類を減らし、シンプルでクリーンな印象に
仕上がっている。
インストゥルメントパネルを覆うウッドトリムは大幅に面積を広げ、高級感を演出するとともに、ドアパネルまで回り込むデザインとすることで、一体的で包まれているような感覚を与える。ウッドトリムは標準仕様が、落ち着きのある温かみを感じさせる「ブラウンウォールナットウッドトリム」、AMGラインを選択すると「ハイグロス・スレートポプラウッドトリム」が装着される。
センターコンソール、ドアパネル、オーバーヘッドコンソール、そしてステアリングにはブラックパネルのスイッチ類が
配され、シンプルでありながら、必要に応じて点灯したり、触覚フィードバックをするなど、使い勝手も考慮。ステアリングホイールは、メルセデス・ベンツの最新世代のものが採用されている。
エアバッグを内蔵しながら非常にコンパクトに仕上げられた中央部と、ブラックパネルとシルバーのエッジで縁取られた、ユリの花からインスピレーションを得た造形は、シンプルでありながらラグジュアリーさを演出し、Sクラスならではのウッドステアリングはさらにそれを強調。
室内を彩る「アンビエントライト」も大幅に改良され、先代と比べLED光源の数は40個から標準ボディで247個、ロングボディで263個となり、1m2当たり最大200カンデラと、先代の10倍の明るさとなった。
周囲の明るさに応じて日中モードと夜間モードが自動で切り替わるとともに、手動でも20段階で調整することができる。64色から選択可能で、流れるような光の効果や、光の帯内部での緩やかな変化を生み出すほか、単色の発光に加えて色の連続変化が可能だ。
乗車時には、乗員を迎え入れる演出も設定。また、エアコンディショナーの温度設定に連動して、青や赤に点灯。さらに、音声入力を行っているシートをハイライトしたり、停車時にドアを開けようとした際に危険がある場合、警告で赤く点灯するなど機能性も向上している。
後席左右のSRSリアエアバッグ
新型Sクラスには、世界で初めて助手席の機能に影響を与えない後席左右の「SRSリアエアバッグ」を搭載し、後席の乗員の安全性の向上を図った。
このエアバッグは前席のシートバックの裏側に格納されており、万が一の事故を検知し、後席の乗員を守るべく展開される。シートベルトの拘束機能を補完し、乗員の頭や首を支えることで、負荷を大きく軽減。エアバッグの外縁部はチューブ状となっており、ガスによって強く膨張する一方その内側となる中央部は周囲の空気を取り込んで柔らかく膨張。
これにより、乗員の体格やチャイルドシートの有無など様々な状況に柔軟に対応して効果を発揮する。これを万が一の事故の際、膨張させることで表面積を増加し、乗員の傷害の可能性を減らす「SRSベルトバッグ」および座面の前部を跳ね上げることで前面衝突時の乗員の潜り込みを防止する「クッションエアバッグ」と組み合わせることで、より一層後席の安全性を高めている。
四輪駆動 4MATIC とリア・アクスルステアリング
新型Sクラスは全モデルで、「9G-TRONICオートマチックトランスミッション」を採用。1速から9速までの変速比幅が広いことから、エンジン回転数が大幅に低減され、優れたエネルギー効率と快適性を実現。
そして、全モデルで四輪駆動システム「4MATIC」を採用し、どのような路面状況でも安定した走行が可能になっている。従来、大型なボディを有するSクラスでの四輪駆動システムの採用は、後輪駆動と比較して小回りが効きづらくなるというデメリットを伴ったが、新型Sクラスでは後輪操舵システム「リア・アクスルステアリング」を採用することで、そのデメリットを解消。
約60km/h以下では、リアホイールをフロントホイールとは逆方向に最大4.5度傾ける。これにより日常の走行シーンや、駐車する際には回転半径が小さくなるため、クルマが扱いやすくなる。
約60km/hを超えると、リアホイールをフロントホイールと同じ方向に最大3度操舵することで、走行安定性を大きく高める。このリア・アクスルステアリングの採用により、大型なSクラスであっても従来のメルセデスの美徳である小回り性能を犠牲にしないだけではなく、中高速域での安定性や四輪駆動によるメリットも全て並立させている。
• 駐車モード:フロントホイールと逆方向に最大 4.5 度
• シティモード:フロントホイールと逆方向に最大 4.5 度(約 60km/h 以下)
• 高速域での走行安定性:フロントホイールと同方向に最大 2.5 度(約 120km/h 以上)
• ドライビングダイナミクス向上:フロントホイールと同方向または逆方向に最大 3 度まで。(約 60-120km/h)
生体認証によるシートポジション等の設定
新型Sクラスはドライバーの顔、指紋、声の3種類いずれかの生態認証もしくはPINコードによる、計4種類の認証が可能。どれか一種類の認証により、シート、ステアリング、サイドミラーのポジションやコックピットディスプレイの表示スタイル、ペアリングした携帯情報端末、ナビゲーションのお気に入り設定などを統合して読み込むことができる。
また、助手席や後席左右も、声、もしくはPINコードによる認証が可能で、シートポジションなどの読み込みが可能だ。
世界初ARナビゲーションをフロントウィンドウに表示
世界で初めてAR (Augmented Reality = 拡張現実)ナビゲーションを有機ELメディアディスプレイだけでなく、フロントウィンドウに投影するシステムをメーカー純正オプションで選択することができる。
従来、目的地を設定して行先案内をする場合、地図上に進むべき道路がハイライトされるが、新型Sクラスでは、それに加えて、車両の前面に広がる現実の景色がナビゲーション画面の一部に映し出され、その進むべき道路に矢印が表示。
さらに、フロントウィンドウのヘッドアップディスプレイ上には、進むべき道路が約10m先の景色に重ねて矢印で表示される。
車の進行方向が変わると、それに従って矢印も動き、常にどの方向に進むべきかを分かりやすく表示する。これにより、目線を逸らさず、より直感的にどの道路に進むべきかを判断することができる。
パワートレイン
S 400 d 4MATIC と S 400 d 4MATIC ロングには、最高出力 330PS(243kW)、最大トルク 700N・m と、メルセデス・ベンツ乗用車のクリーンディーゼルエンジンの中で最高水準の出力を誇る 3 リッター直列 6気筒ディーゼルエンジン「OM656」を搭載。
2 ステージターボチャージャーを使用し、小さいタービンにはさらに可変タービンジオメトリーを採用しており、低回転域から高回転域まで全域でトルクフルな加速を可能にしているほか、低振動で高い静粛性を有している。
排出ガスの浄化システムはエンジンに近接し搭載されたことで、排出ガスの温度低下による浄化効率の低下を防ぐことを可能にした。
ターボチャージャーから出た排出ガスは、まず酸化触媒へ送られた後、AdBlueが添加される。下流の sDPF(DPF with SCR Coating :選択触媒還元法コーティング付粒子状物質除去フィルター)で粒子状物質の捕集と窒素酸化物の低減を行った後、SCR 触媒でさらに窒素酸化物の処理。
その後、新しく追加された SCR 触媒でさらに窒素酸化物の低減を行うと同時に、余剰のアンモニアを処理するアンモニアスリップ触媒(ASC)を備えることで、運転状況が急激に変化した場合にもアンモニアが外気中に放出されることを防ぐことが可能となった。
その結果、常に十分な量の AdBlueを噴霧することが可能となり、窒素酸化物の処理能力を高めることに成功している。
S 500 4MATICとS 500 4MATIC ロングには、コンパクトな3リッター直列6気筒ガソリンエンジン「M256」とともに、「ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)」、「48 V電気システム」などの技術を搭載することにより、効率性、快適性、高性能化を同時に実現。
エンジン単体で最高出力435PS(320kW)、最大トルク520N・mを発生させ、さらに、エンジンとトランスミッションの間に配置された、最高出力22PS(16kW) 、最大トルク250N・mを発生する電気モーター「ISG」と、「48V電気システム」により、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、約1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに充電する。
エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と、力強い加速を実現。スターターが、従来より高出力な電気モーターとなることで、エンジン始動時の振動を抑え、エンジンスタートおよびアイドリングストップの際の再スタートの快適性を向上した。
さらに、このモーターはシフトチェンジ時にも使用され、エンジンが理想的回転数に達するまでの時間を最小限に抑えるためのアシストも行なう。これによりシフトチェンジに必要な時間が短縮され、スムーズでタイムラグの少ないシフトチェンジを実現した。
発表記念特別仕様車「S 500 4MATIC ロング ファースト エディション」
新型 S クラスの発表を記念した日本限定 540 台の特別仕様車「S 500 4MATICロング ファースト エディション」も注文受付を開始。この特別仕様車はS 500 4MATIC ロングをベースに、さらにエクスクルーシブさを追求した限定車となる。
エクステリアは標準仕様と、よりスポーティな AMG ライン仕様の 2 種類から選ぶことが可能。エクステリアカラーはそれぞれダイヤモンドホワイトとオブシディアンブラックの 2 色から選択可能で、AMG ライン仕様ではさらにインテリアカラーもブラックとシエナブラウン/ブラックの 2 種類から選ぶことができる。
標準仕様では19 インチマルチツインスポークアルミホイール、AMG ライン仕様では 21 インチ AMGマルチスポークアルミホイールと 1 インチずつ大型化した専用のアルミホイールを装備し差別化を図っている。
インテリアはダッシュボードや前席のセンターコンソール、ドアトリムなどにもナッパレザーを用い、ルーフライナーは DINAMICA 仕様とし、さらに前席背面や後席中央のアームレストの一部にもウッドトリムを装備するなど質感を向上させている。
インテリアトリムには「ハイグロス・スレートポプラウッドトリム」を採用し、クールな印象を際立たせている。
また、後席左右に装備される 11.6 インチリアエンターテインメントシステム、助手席側後席のフットレスト付エグゼクティブシートやSRSリアエアバッグに代表されるリアコンフォートパッケージを標準装備とし、後席の快適性を大きく向上させている。
関連情報:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars.html?group=all&subgroup=see-all&view=BODYTYPE
構成/DIME編集部
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