ビッグスクーターブーム後はダウンサイジング
2000年代最初のバイクブームは“ビッグスクーター”でしょう。
【画像】高速道路も走行可能! 人気の150ccクラス・スクーターを写真で見る(27枚)
車体は大きいものの快適に運転ができ多くの荷物を載せることもでき、さらにラグジュアリーであることから、若者を中心にビッグスクーターが浸透していきました。
国内メーカーからも、250cc以上のエンジンを搭載した様々なビッグスクーターが登場し、カスタムシーンも色づきました。
そんなビッグスクーターはブームが過ぎ去り、2024年現在ではその時代を象徴するモデルは生産終了となってしまいました。現在、ビッグスクーターはすっかり下火となっています。
しかし、ビッグスクーターブーム終焉からしばらく経ち、思わぬ大ヒットを記録し、スクーターに再び注目を集めたモデルがあります。
それがホンダ「PCX」です。
2010年に初代が登場しましたが、思わぬヒットとなったのはその2年後に登場した「PCX150」です。
当時150ccクラスは非常にマイナーなカテゴリで、PCX150はまさにポツンと現れた格好です。
しかし蓋を開けてみれば、原付二種(125cc以下)の感覚で高速道路も乗れる万能性が大ウケし大ヒット。
2014年の2代目では、原付二種モデルと同時に150も発表されました。
その後2018年に3代目、2024年には早くも4代目となり、普通二輪モデルはエンジンを刷新し「PCX160」となりました。
矢継ぎ早にモデルチェンジを行うということは、それだけヒットしているという証拠でもあります。
このヒットを、他のメーカーも指を咥えて見過ごしてはいません。
日本国内でホンダに次ぐ多くのスクーターをラインナップしているヤマハが反応を見せ、2024年現在で多くの150ccクラスのスクーターを揃えています。
中でも原付二種モデルと150ccクラスのモデルを揃えている「NMAX155」(2017年3月発売)は、PCX160の直接的なライバルと見てとれます。
両車にはどんな違いがあるのか、スペック面から比較してみましょう。
ボディサイズですが、同じと考えて良い値です。PCX160よりもNMAXのほうが先に発売されていることを考えると、PCXが逆にNMAXに寄せてきたとも考えられます。
ただ、ホイールベースはPCXのほうが短くなっています。
この違いはコーナリング性能と直進安定性に大きな影響がありそうです。
コーナリング性能においてはPCX、直進安定性についてはNMAXのほうが高いでしょう。
直進安定性は、高速道路を走る際には非常に大切な性能となります。
それから外観面で注目したいのはリアのディスクブレーキの存在です。
現行型は両車ともに前後ディスクブレーキですが、PCXは実は前型までリアにディスクブレーキは採用されていませんでした。
リアのディスクブレーキの採用は、はじめからそれを搭載していたNMAXの存在があったからこそ実現したのかもしれません。
HONDA PCX160
車体サイズ:1935×740×1105mm
ホイールベース:1315mm
シート高:764mm
車両重量:133kg
YAMAHA NMAX155
車体サイズ:1935×740×1160mm
ホイールベース:1340mm
シート高:765mm
車両重量:131kg
お互いがスペック競争をしているという事実
ホンダPCX160とヤマハNMAX155とでは、PCX160のほうが全体的に性能が高いのがわかります。
しかし、NMAX155が登場した当時は、3代目のPCX150が現役の頃でした。
当時のPCXのエンジンは149ccで、最高出力11kW(15PS)/8500rpm・最大トルク14Nm(1.4kgm)6500rpmと、NMAXと同等でした。
PCX150を意識してNMAX155が作られ、PCX160でライバルを引き離したということが読み取れます。
なおどちらも水冷エンジンを採用しているので、必然的に高回転となる高速道路走行でもオーバーヒートの心配が少なくて済みます。
ちなみに両車ともフットボードはフラットではなく中央が盛り上がり、半分跨るような乗り方となります。
この理由はフレームの造形で、通常のスクーターよりも剛性が高い設計がなされています。高剛性ということは、ハンドリング・高速走行性能が高いといえます。
HONDA PCX160
エンジン形式:水冷単気筒SOHC4バルブ
排気量:156cc
最高出力:12kW(15.8PS)/8500rpm
最大トルク:15Nm(1.5kgm)/6500rpm
トランスミッション:CVT(無段変速機)
YAMAHA NMAX155
エンジン形式:水冷単気筒SOHC4バルブ
排気量:155cc
最高出力:11kW(15PS)/8000rpm
最大トルク:14Nm(1.4kgm)/6500rpm
トランスミッション:CVT(無段変速機)
※ ※ ※
両車の価格設定は約1万円ほどの違いなので同価格といって良いでしょう。
装備面でもデジタル液晶メーターの採用やキーレスエントリーの採用など共通項も多数あります。
外部電源供給機能も両車備わっていますが、NMAXはDCソケットなのに対して、PCXはUSB Type-Cが採用されています。
さらに両車共通の特徴がシート下ラゲッジの容量です。NMAXは23L、PCXは30Lもの容量を確保しています。
PCXのラゲッジは同クラス最大級で、ヘルメットはもちろんグローブ、雨具などの収納も余裕で対応できます。
後部にトップケースを取り付ければ、積載容量はその分拡大できます。もはや宿泊ツーリングにも対応できる容量を備えています。
外からは見えない非常に大きな特徴のひとつです。両車で迷っていたら、選択ポイントとしても良いでしょう。
HONDA PCX160
車両本体価格:税込41万2500円
YAMAHA NMAX155
車両本体価格:税込42万3500円
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
トヨタ「“8人乗り”ミニバン」発表に反響多数! スポーティな「エスティマ後継機」に「欲しい」の声! 「アルファード」よりデカイし“掃除機と冷蔵庫”もついてる「シエナ」加国に登場で話題に
ダイハツ新型「タント」発表! めちゃ車内が広い「新・軽ハイトワゴン」に反響殺到! もっと“装備充実”に進化した「新しい軽自動車」145万円から!
「横断歩道で譲らないクルマ多すぎです。『止まれ!』と叫んでもいいですか?」質問に回答殺到!?「分かる」「ルール知らん人多すぎ」の声も…法律ではどう書いてあるのか
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響多数! 日産の「旧車デザイン」+4.1リッター「V6」採用で「めちゃ欲しい」の声! 1000馬力超えの「Artisan GT-R」が話題に
「すごい事故…」 アクアラインで「追突事故」発生! 海ほたる手前は車線規制で「通過に70分」必要! 大渋滞で「1ミリも動かない」 京葉道路も混雑 千葉
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
単にカタログの数字を書き出すのは、あまり意味がない。
自分で試乗して、記事を書くべき。
>ただ、ホイールベースはPCXのほうが短くなっています。
この違いはコーナリング性能と直進安定性に大きな影響がありそうです。
コーナリング性能においてはPCX、直進安定性についてはNMAXのほうが高いでしょう。
「大きな影響がありそうです。高いでしょう。」・・・・・?
想像を書くのではなく、試乗して、実際どうなのかを書くべき。
高速ては、パワー不足です。
100キロちょい位しか出ません。
250ccないとカッタルイですね。