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ホンダが「新型軽バン」発売! 助手席無しの斬新“前後2人乗り仕様”も存在!? 新型「N-VAN e:」どんな人に適してる?

掲載 更新 13
ホンダが「新型軽バン」発売! 助手席無しの斬新“前後2人乗り仕様”も存在!? 新型「N-VAN e:」どんな人に適してる?

■人気の「N-VAN」がEV化!

 今の国内市場で最も多く売られている車種は、ホンダの軽自動車「N-BOX」です。そしてN-BOXをベースに開発された軽商用バンが「N-VAN」ですが、こちらの販売も堅調。
 
 2023年の年間では1か月平均で約2500台を届け出されており、軽商用バンでは、ダイハツ「ハイゼットカーゴ/アトレー」、スズキ「エブリイ」に次ぐ3番目の売れ行きとなっています。
 
 そして、このN-VANをベースに開発された電気自動車の新型「N-VAN e:」が2024年春に登場する予定です。

【画像】「えっ…!」 これがホンダの「前後2人乗り」軽自動車です(36枚)

 ホンダの公式ウェブサイトには、新型N-VAN e:の特徴や使い勝手、グレード構成などが掲載され、販売店では「正式な発売は2024年4月頃です」と案内しています。

 新型N-VAN e:は、軽商用車のN-VANが備える機能をほぼすべて踏襲しています。外観はフロントマスクなどが少し変わりますが、基本的にはN-VANと同じ。後席側のドアはスライド式で、左側は中央のピラー(柱)をドアに内蔵させました。

 そのために左側の前後のドアを両方とも開くと1580mmと開口部が大きく広がり、長い荷物は左側のワイドな開口部から積むと便利で、独特の使い勝手を備えています。この機能もN-VANと同じです。

 新型N-VAN e:は駆動用電池を床下に搭載しますが、荷室床面の高さはほとんど高くなっていません。

 リアゲートを開いた部分の路面から荷室床面までの高さは、N-VANが525mmで新型N-VAN e:も540mmに抑えられています。新型N-VAN e:は若干高いですが、大差はなく、これは電池を薄型にした効果です。低床設計なので荷物の出し入れもしやすいです。

 シートアレンジもN-VANと同様で、後席に加えて助手席も床面へ落とし込むようにコンパクトに格納できます。この時の車内は、運転席を除いて、すべて床が平らな荷室スペースになります。

 助手席を格納すると車内の左側が細長い空間になり、最大荷室長は2645mmに達します。

 新型N-VAN e:が搭載するモーターの最高出力は47kW(64馬力)です。モーターはエンジンに比べてアクセル操作に対する反応が素早く、一般的な軽自動車に搭載される最高出力が64馬力のターボエンジンよりも、動力性能に余裕を感じます。

 新型N-VAN e:のグレード構成は3タイプです。ベーシックな「e:L4」、上級の「e:FUN」、定額制カーリースのHonda ON専用車となる助手席を省いた「e:L2」があります。

 これらのうち、e:L2は装備が最もシンプルです。衝突被害軽減ブレーキは装着されますが、ホンダセンシングは採用されず、運転支援機能も備わりません。それでもサイド&カーテンエアバッグ、運転席シートヒーター、フルオートエアコンなどは標準装着されます。

 e:L4では、安全装備と運転支援機能がホンダセンシングに上級化され、マルチインフォメーションディスプレイ、電動格納式ドアミラーなども加わります。

 最上級のe:FUNには、フルLEDヘッドライト、後席のピロー、急速充電ポートなどが加わり、2トーンのボディカラーなども設定されます。

■新型N-VAN e:はいくらで買える?

 新型N-VAN e:の選び方ですが、まず荷物を大量に積むなら、Honda ON専用車のe:L2が適しているでしょう。

 この仕様は助手席を省いて後席は1名が分設置されており、前後に2名が座るスタイルです。ただし後席の足元空間はきわめて狭く、実質的に後席に補助席を備えた1人乗りといえます。

 その代わり、車内の左側にはシートが一切装着されないため、床も低く、背の高い荷物を積みやすいことから、配達などにも便利に使えます。

 Honda ONを利用せずに購入する場合は、e:L4とe:FUNがあります。このうち、ビジネスで使うならe:L4でしょう。装備は前述の通りシンプルで、価格も割安に抑えられるからです。

 個人がキャンプや趣味に使うなど、ビジネス以外の用途で“ワゴン的”な仕様を求めるなら、最上級のe:FUNを推奨します。外装色は2トーンを含めて豊富に用意され、ドアミラーもカラードタイプになるほか、フルLEDヘッドライトなども標準装着されます。

 新型N-VAN e:の価格は公表されていませんが、販売店によると「e:L4が約270万円、e:FUNは約290万円」となるようです。

 電気自動車の購入に際して、国から交付される補助金額は、2024年度も2023年度を踏襲します。そのために軽自動車の上限は55万円です。

 三菱「ミニキャブEV」、日産「クリッパーEV」「サクラ」など軽EVの補助金も55万円ですから、新型N-VAN e:も同額になるものと思われ、そうなると新型N-VAN e:FUNの実質価格は約235万円で購入できることになります。自治体によっては、国とは別に補助金を交付するため、さらに割安に購入できる場合もあります。

 なお新型N-VAN e:が1回の充電で走行できる距離は、WLTCモードで210kmを目指しているといいます。

 ちなみにガソリンエンジンを搭載するN-VANの中から、新型N-VAN e:FUNに相当するグレードを挙げると、「+スタイルFUNターボ」(182万6000円)です。ターボエンジンを搭載するために最高出力は64馬力になります。LEDヘッドランプなども標準装着され、装備内容も新型N-VAN e:FUNに近いです。

 新型N-VAN e:FUNの価格から、国によって交付される補助金額を差し引くと、前述の約237万円です。+スタイルFUNターボとの実質的な差額は約55万円です。この金額であれば納得できるのではないでしょうか。

※ ※ ※

 軽自動車のサイズと使われ方は、電気自動車と親和性が高いです。

 軽自動車は、商用車では配達などに使われ、乗用車も買い物などに使うセカンドカーの用途が中心となっており、そのため長距離を移動する機会も少なく「電気自動車は1回の充電で走れる距離が短い」という批判も受けにくいです。

 リチウムイオン電池の容量も小さく抑えられるために価格も割安になります。

 その結果、2023年に国内で販売された乗用電気自動車のうち、軽自動車の日産「サクラ」が42%を占めました。

 これに続くのが新型N-VAN e:で、日本の電気自動車は、軽自動車から普及を進めていくのです。

 2025年に登場予定の新型軽EV「N-ONE e:」にも期待したいです。

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みんなのコメント

13件
  • gys********
    まだ販売してねー。
  • なおき
    このaaaってホンダユーザーなんだ?てっきりアンチコメに顔真っ赤にしてる社員とかだと思ってた。この人が名指ししてる人も、この人本人も荒らしだよねw
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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