新型メルセデス・ベンツGLC、日本上陸！

日本仕様はディーゼルのみ！

OFFROADモードを搭載

3月16日、メルセデス・ベンツ日本は、新型「GLC」を発表した。

新型GLCのエクステリアは、「Sensual Purity(官能的純粋)」と呼ぶデザインの基本思想を継承。先代モデルよりもホイールベースを15mm、全長を50mm伸長し、伸びやかでスポーティなデザインとした。Cd値は0.29と空力性能にも優れる。

インパネまわりでは、新デザインのエアアウトレットや大型の液晶パネルが目をひく。インテリアトリムにはリアルウッドを使う。

縦型の11.9インチ・メディアディスプレイは6度、ドライバー側に傾けた新しいデザインで、ドライバーの視認性を高める。メディアディスプレイと12.3インチの大型コックピットディスプレイは複数の表示内容から任意で選べる。

ステアリングホイールも最新世代になり、ナビゲーションやインストルメントクラスター内の各種設定や安全運転支援システムの設定を手元で操作出来る。室内を彩る「アンビエントライト」もアップデートされ、64色から選択可能。エアコンディショナーの温度設定に連動して、青や赤に点灯する。

ラゲッジルームは標準時が620リッター。リアシートをすべて倒すと1680リッターに拡がる。ラゲッジルームカバーはフロア下に格納可能だ。

エンジンはディーゼルのみ。197ps(145kW)、440Nmを発生する、 2.0 リッターのクリーンディーゼル直列4 気筒ターボエンジンの「OM654M」をフロントに搭載。エンジンとトランスミッションの間に配置されるマイルドハイブリッドシステム「ISG」によって、短時間、最大で23ps(17kW)、200Nmのブーストが可能だ。「9G-TRONICオートマチックトランスミッション」を組み合わせる。

スイッチ操作1つでエンジンやトランスミッションの特性を切り替える「DYNAMIC SELECT」には「OFFROAD」モードを追加。このモードは、トランスミッションがオフロードモードに切り替わり、雪道や悪路での走破性を高める。また「DSR(ダウンヒル・スピード・レギュレーション)」も備えており、急な下り坂での安定した走行をサポートする。

OFFROADモードは、360度カメラシステムを使った「トランスペアレントボンネット」機能が使用できる。メディアディスプレイに、クルマのフロント部分下方の路面の映像 (フロントタイヤとその操舵方向を含む)を映し、進路上にある大きな石や深い窪みなどの障害をいち早く確認できる。

新開発のオフロードスクリーンでは、コックピットディスプレイには、車両の傾き、路面の勾配、標高、経度緯度、コンパスのほか、車速、エンジン回転数を表示。メディアディスプレイには、周辺地形におけるGLCの姿勢やフロントホイールの操舵角、リヤホイールの操舵方向などを表示し、オフロード走行をサポートする。

足まわりではオプションに、AIRMATIC サスペンションを用意した。可変ダンピングシステムを搭載し、路面状況、運転状況、乗車人数や積載状況に応じて減衰力を常に最適に保つ。高速走行時、またはSportモード選択時は車高を約15mm下げてハンドリングや空力特性を高め、OFFROADモード選択時は、車高を約15mm上げて悪路走破性を高める。

先進安全装備では「Sクラス」に搭載するメルセデス・ベンツ最新の安全運転支援システムを搭載。さらに、走行している車線を意図せず逸脱しそうな場合に警告、および進路を修正する「アクティブレーンキーピングアシスト」などを新たにくわえた。

新型GLCの日本仕様はGLC 220 d 4MATICのみで、価格は820万円。ハンドル位置は右のみだ。

文と編集・稲垣邦康（GQ）