現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > スズキ「ジムニー5ドア」に期待高まる! 気になるのは「赤色」が日本の3ドアに無い理由… なぜなのか?

ここから本文です

スズキ「ジムニー5ドア」に期待高まる! 気になるのは「赤色」が日本の3ドアに無い理由… なぜなのか?

掲載 32
スズキ「ジムニー5ドア」に期待高まる! 気になるのは「赤色」が日本の3ドアに無い理由… なぜなのか?

■かつて赤色は注目の的だった?

 2023年初頭にインドで華々しくデビューしたスズキ「ジムニー5ドア」。
 
 すでにインドからはインプレッション動画など様々な情報が入ってきており、日本発売を心待ちにしているユーザーが多いのではないでしょうか。
 
 そんな中でインドには赤いボディカラーが設定されていますが、日本には設定されないのはなぜでしょうか。

【画像】ジムニー5ドアがカッコいい! 発売はいつ? 公開されてる写真を見る!(61枚)

 ジムニー5ドアのインドでのグレードラインナップは、「ゼータ」と「アルファ」の2グレードとシンプルなもの。

 一方、ボディカラーは「ホワイト」「ブルー」「ブルー」「グレイ」のモノカラーに加えて、「イエロー/ブラック」「レッド/ブラック」のツートーンも用意されています。

 この中で気になるのは、レッドの設定。

 他のカラーはほぼ同色も含めて日本でも設定されていますが、レッドだけありません。理由は地域による色の嗜好性の違いがあるようです。

 赤いクルマは、かつては日本でも人気がありました。

 特に「赤いスポーツカー」というのは、昔はドライバー垂涎の的でした。

 そのため赤色が設定されたクルマも多く、スポーツカーだけでなくミニバンやクロスカントリー4WDにまで及びました。

 しかし、徐々に「赤の塗料は退色しやすい」という認識が一般化し、雨の多い日本では徐々に敬遠されるようになります。

 2012年にマツダが「CX-5」を皮切りに各モデルのイメージカラーで赤色を使うまでは、一部のスポーツカーを除いてそれほど人気があるとは言えない状態が続いていたのです。

 マツダ車の赤色(ソウルレッドプレミアムメタリック→ソウルレッドクリスタルメタリック、アーティザンレッドプレミアムメタリックなど)に人気が集まったのは、他社のクルマに少なかったからという背景があります。

「他人と違う個性があるクルマに乗りたい」というユーザーの欲求を、マツダレッドは上手く応えたと言えます。

 筆者はかつてアパレル業界にいましたが、ファッションの世界では“好景気の時は原色系が流行し、不景気の時は無彩色が流行る”というセオリーがあります。

 こうした傾向はクルマにも当てはまりますが、日本では2010年代後半に訪れたアウトドアブームが影響しているかもしれません。

 第一次アウトドアブームの時は、好景気だったこともあって、アウトドアファッションも鮮やかな色のものがありましたが、昨今はロービジカラーが目立つようになりました。

■赤いジムニーはなぜ日本ではない?

 ジムニーもそのトレンドをよく読んでおり、林業従事者などのプロフェッショナルから要望のあったイエローなどの「ハイビジリティカラー」と並んで、自然に溶け込む「ロービジリティカラー」の2ラインを設定しました。

 そして実際に買っているユーザーの嗜好を見てみると、一番人気はジャングルグリーン、それにブラック、アイボリーが続くという結果になっています。

 イメージカラーでイエローを推したスズキですが、ユーザーには地味色が人気だったわけです。

 一方、ある調査会社が調べたデータによると「カッコいいクルマ」の色はインド、タイ、ベトナム、インドネシアでレッドが上位に挙がるという結果が出ました。

 日本や欧米では自然回帰なライフスタイルが広がっていることから、クルマもロービジカラーが人気ですが、モータリゼイションの真っ只中にあるアジアでは、やはり赤色に羨望が集まるというわけです。

 ちなみにかつてスズキ車の中には、初代「エスクード」や「X-90」に赤色が設定されていました。

 しかし、やはり日本人の中では都会的な色とワイルドなSUV系とはイメージが合わないようで、市場にそれほど広がらなかったという過去があります。

 一方でスズキは日本でのレッド設定の可能性を残しているようですが、あくまでも市場の要望があってこそです。

 現在の日本人の嗜好を考えれば、むしろサンドベージュやブルーグレーのような色のほうが人気が出るかもしれません。

こんな記事も読まれています

新型「“R36”GT-R」まもなく登場か!?  4.1リッターV6搭載で1000馬力発揮!? 旧型デザイン採用の「和製スーパーカー」生産状況を公開
新型「“R36”GT-R」まもなく登場か!? 4.1リッターV6搭載で1000馬力発揮!? 旧型デザイン採用の「和製スーパーカー」生産状況を公開
くるまのニュース
TANABEのカスタムスプリング2製品にレクサス『IS500』用など3車種のラインナップが追加
TANABEのカスタムスプリング2製品にレクサス『IS500』用など3車種のラインナップが追加
レスポンス
JMIAが2025年を目指し『NEXT-FORMULA-PROJECT』をスタート。コンセプトカー開発に着手
JMIAが2025年を目指し『NEXT-FORMULA-PROJECT』をスタート。コンセプトカー開発に着手
AUTOSPORT web
宮田莉朋、イモラで試した新しいアプローチ。間一髪の接触回避で飛び出した自己考察/FIA F2第4戦レビュー
宮田莉朋、イモラで試した新しいアプローチ。間一髪の接触回避で飛び出した自己考察/FIA F2第4戦レビュー
AUTOSPORT web
純正を超える走りと快適性を追求! HKSの車高調「HIPERMAX S」に40系ヴェルファイア2WD専用が登場
純正を超える走りと快適性を追求! HKSの車高調「HIPERMAX S」に40系ヴェルファイア2WD専用が登場
くるまのニュース
【auto sport web/auto sport キャリア採用】一緒に仕事をしたい方、募集します
【auto sport web/auto sport キャリア採用】一緒に仕事をしたい方、募集します
AUTOSPORT web
マッスルカー『チャレンジャーSRTヘルキャット』、ドゥカティと加速競争…映像公開
マッスルカー『チャレンジャーSRTヘルキャット』、ドゥカティと加速競争…映像公開
レスポンス
好調の角田裕毅、モナコでの初ポイント獲得へ「まずは昨年と同じように予選Q3進出を目指す」
好調の角田裕毅、モナコでの初ポイント獲得へ「まずは昨年と同じように予選Q3進出を目指す」
motorsport.com 日本版
大人“6人”乗れるレクサス「高級ミニバン」初公開! 1500万円の豪華仕様、反響は?
大人“6人”乗れるレクサス「高級ミニバン」初公開! 1500万円の豪華仕様、反響は?
くるまのニュース
マクラーレン、アイルトン・セナを称える…800馬力スーパーカーをカスタム
マクラーレン、アイルトン・セナを称える…800馬力スーパーカーをカスタム
レスポンス
後席の広さで選ぶミッドサイズ以下の国内メーカーSUVランキングTOP10
後席の広さで選ぶミッドサイズ以下の国内メーカーSUVランキングTOP10
@DIME
RB、上位入賞妨げる“スタート問題”解消へ。原因はタイヤとクラッチ?「安定感のあるレッドブルとは同じエンジン」と角田裕毅
RB、上位入賞妨げる“スタート問題”解消へ。原因はタイヤとクラッチ?「安定感のあるレッドブルとは同じエンジン」と角田裕毅
motorsport.com 日本版
ランボルギーニ初のプラグインハイブリッド スーパーSUV「ウルス SE」を日本初公開!
ランボルギーニ初のプラグインハイブリッド スーパーSUV「ウルス SE」を日本初公開!
Webモーターマガジン
未来の新幹線? いいえ、トラックです…米ケンワースがプロトタイプを発表
未来の新幹線? いいえ、トラックです…米ケンワースがプロトタイプを発表
レスポンス
レッドブル重鎮マルコ、F1モナコGPでの最大の敵はフェラーリと予想。一方ホーナー代表はマクラーレンを警戒?
レッドブル重鎮マルコ、F1モナコGPでの最大の敵はフェラーリと予想。一方ホーナー代表はマクラーレンを警戒?
motorsport.com 日本版
京急バスが東急バスを運行! 会社間の垣根越え初タッグ 横浜本社から遠隔監視
京急バスが東急バスを運行! 会社間の垣根越え初タッグ 横浜本社から遠隔監視
乗りものニュース
ポルシェジャパンが若者の夢に投資する「Porsche.Dream Together」プロジェクト
ポルシェジャパンが若者の夢に投資する「Porsche.Dream Together」プロジェクト
Webモーターマガジン
トヨタ「アルファード」が欲しい! けど“現行”は高すぎ… 「先代アルファード」なら200万円程度で買える!? 狙い目の「お買い得中古車」とは
トヨタ「アルファード」が欲しい! けど“現行”は高すぎ… 「先代アルファード」なら200万円程度で買える!? 狙い目の「お買い得中古車」とは
くるまのニュース

みんなのコメント

32件
  • 赤いクルマは好きだが、ジムニーに赤が無い事は別に気になることではないだろう。
  • JB23 1型のアンタレスレッドに乗っていました。この後も赤系の色はありましたがコイツは『真っ赤』でした。周りでも見かけることはほぼなく2型ではカタログ落ちしましたが。いい色だったなぁ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

165.4200.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1.0420.0万円

中古車を検索
ジムニーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

165.4200.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1.0420.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村