ボルボ S60 「【外観】 SLRマクラーレンのデザイン監修を行ったスティーブ・マッティンがデザイン監修を行っており、ツリ目、4灯、「ボルボ」を強調したグリル、ハの字」のユーザーレビュー

【外観】 SLRマクラーレンのデザイン監修を行ったスティーブ・マッティンがデザイン監修を行っており、ツリ目、4灯、「ボルボ」を強調したグリル、ハの字

2013.10.7

総評

【外観】
SLRマクラーレンのデザイン監修を行ったスティーブ・マッティンがデザイン監修を行っており、ツリ目、4灯、「ボルボ」を強調したグリル、ハの字のフロントエアダムなど、確かに2000年代前半のメルセデスに通じる所があるように思える。左右が斜めに切り落とされたフロントバンパーは、対歩行者の衝突安全と空気抵抗の低減が考慮されていそうで、Cd値は0.28、CdA値が0.68との事。

【動力性能】
「ポールスターパフォーマンスパッケージ」の装着で304psから329psにパワーアップしており、ディーラーの話では数値以上に特性がピーキーになっているらしい。アクセルを踏み込めばリアタイヤから蹴り出されるような感覚と共に体がギュッとシートに沈みこみ猛加速を見せる。それでいて低速・低回転では昔の直6クラウンのように「ファーン」という直6独特の音を奏でながらユルユルと走る。
　中低速での走行感覚は自分が思うところの「古き良き高級車」そのものであり、R-designのエアロパーツから想像するほどスポーティーではないが高級感と癒し感は抜群。

【乗り心地】
シートは北欧人の体格に合わせているからなのか、日本人の自分にとってはかなりゆったりとした座り心地であり、クッションも柔らかめ。長時間座っているとマッサージチェアに腰かけているような錯覚に陥る。サポート性は見た目ほど良くはないが、そもそも横Gを感じながらのコーナリングを愉しむ乗り方を目的とした車ではないと思う。

【足回り】
　オーリンズ、モンロー、ボルボが共同開発したという足回りは、電車特急のような感触。歩道の段差やアスファルトのつなぎ目は軽くいなし、柔らかめのシートの効果もあり不快感はない。それでいて高速道路では路面に煽られる事もなく不安もなく悠然と進む。見えないレールの上を走っているかのよう。長距離を走ると、日本より速度域が高く移動距離が長い欧州での高速走行を念頭に置いたセッティングなのだと実感する。

満足している点

アクセルを踏み込めば猛加速を見せるが、低速・低回転での乗り味は高級感がある。
高速道路ではＪＲのグリーン車で移動しているかのような快適性と直進安定性がある。
押しつけがましい高級感は無いものの、なんとなく高級そうな印象を受け、細かく良く見るとやっぱり高級、という内装。
青い金属ベゼルのメーター、まるで旅客機のようなシートベルト着用サインも個人的には好み。
ACCはスムーズで使いやすい。30～200㎞/hと設定の幅が広いのも助かる。

不満な点

カーナビは縮尺の変更はしやすいが、目的地設定はやりにくい。タッチパネルではなく、テンキーで行うスクロールは遅くてストレスがたまる。自車位置と大まかな進路がわかればいいのであれば、それほど困らないかな？
前後とも見切りはかなり悪く、幅はレクサスＬＳより15㎜狭いだけの1860ｍｍさらに小回りも効くとは言えず（最小回転半径5.8ｍ）バックモニターやコーナーセンサーが必須とまでは言わないが、あるとかなり便利だと思う。
　タイトコーナーではロールはあまり感じず頭の入りも悪くは無いが、決してクイックではなく、積極的に曲がろうとする素振りは見せない。積極的な荷重移動や挙動変化を伴うワインディングでは、速いけどあまり楽しい車ではない。この車の本来の使い方でないことが良くわかる。

デザイン

-

走行性能

-

乗り心地

-

積載性

-

燃費

-

価格

-

故障経験