トヨタ エスクァイア ハイブリッド 「「ちょっと豪華」と言うノア/ヴォクシーにはない独自の魅力」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

山本 シンヤ
山本 シンヤ(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
3
走行性能
3
乗り心地
3
積載性
5
燃費
4
価格
4

「ちょっと豪華」と言うノア/ヴォクシーにはない独自の魅力

2022.2.12

年式
2014年10月〜モデル
総評
個々の性能を見ていくと「?」の部分もあるが、。良くも悪くも「ミニバンはこれでいいよね」と思わせる総合力に加えて、「ちょっと豪華」と言う一般的な日本人の琴線に触れるキャラクターは、ノア/ヴォクシーにはない独自の魅力かもしれない。
満足している点
安全デバイスが同年式のライバルと比べると劣るのは気になるが、一般のユーザーが求めている性能、装備、スペックをバランス良く備えている事。良くも悪くも80点主義のトヨタ車だと思う。
不満な点
「移動の手段」として割り切って使うなら全く問題ないと思うが、「運転が楽しい」と思えるような“何か”は残念ながら足りていない。
デザイン

3

ノア/ヴォクシーに続く3つ目の顔を持つ一台。トヨタ店/トヨペット店で発売されることから高級感をプラスさせた意匠が採用されており、フロントマスクの大型メッキグリルが最大の特長。インテリアもピアノブラック/金属調の加飾やステッチなどがプラス。ユーザーの多くは外装よりも内装の仕立ての良さで選ぶ人が多いそうだ。
走行性能

3

パワートレインはガソリン2.0Lと1.8L+モーターハイブリッドの2タイプ。どちらも必要十分の性能を備えるが実用一辺倒の味付け。フットワークはTNGA改革前のトヨタ80点主義の象徴と言える物で、実用域でのハンドリングは決して悪くないが、良く言えば「無味無臭」、悪く言えば「移動のためのツール」。
乗り心地

3

セカンドシートファーストで開発されているだけあり、路面からの突き上げ、アタリの円やか、ショックの吸収性など同乗者から不満はでないレベル。ただ、それは実用域だけの話で、高速域になるとその柔らかさが仇となり終始フワフワと揺すられる印象。用途に合わせて割り切った……と言えばそれまでだが、やはりプラットフォームの古さが原因だろう。
積載性

5

居住性/積載性共に5ナンバー枠のミニバンとしては目いっぱいの寸法を活用。2列目だけでなく3列目も大人がシッカリと座れるスペースを確保。数値的にチェックするとライバルに対して一長一短があるが、実用上はほぼ横並びだが、シートアレンジなどは凝ったギミックはないが、操作のしやすさなど使い勝手はライバルよりも上手かも!?
燃費

4

ガソリン車は10km/L前後とMクラスのミニバンとしては平均的。ハイブリッドは車両重量に対して1.8L+モーターの組み合わせは動力性能的にはギリギリのため、アクセルは踏みがちの運転に。そのため実用燃費はモード燃費(19.8km/h)には届かず15-16km/Lくらいだ。それでもライバルと比べると優位性は高く、「THSⅡ」の凄さを再確認。
価格

4

新車時はノア/ヴォクシーと比べると若干高めの価格設定だったが、ライバルと比べるとリーズナブルな設定なのはトヨタの凄さだ。中古車市場では新型(ノア/ヴォクシー)が登場した直後だが、高年式モデルは高値で安定している。新型は魅力的だが納期は不安定、ゲタとして割り切るなら即納の中古車を選ぶのもアリだろう。
山本 シンヤ
山本 シンヤ
自動車ジャーナリスト
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるべく「自動車研究家」として活動を行なう。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員ワールド・カー・アワード選考委員
トヨタ エスクァイア ハイブリッド 新型・現行モデル

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