・この車は、私が中学に入学した年に父が新車で購入。その前まではMS60の通称クジラクラウンでした。
・大学院の時、父も高齢のため乗らなくなっていたの
2010.9.15
- 総評
- ・この車は、私が中学に入学した年に父が新車で購入。その前まではMS60の通称クジラクラウンでした。
・大学院の時、父も高齢のため乗らなくなっていたので、私が譲り受け、その時点で10年経っていましたが走行距離は3万kmしか走ってなく、その後は長距離ドライブ行ったり、スキー行ったりと、4年間で合計11万km走りました。
・最後はH10年頃、免許とりたての従兄弟の練習車として母が勝手に譲り、その後、知らぬ間に廃車、生涯を閉じた車でした。今考えるととても惜しかったと思います。ロシアにでも渡ったのかな?
・7代目のキャッチコピーの石坂浩二ナレーションで『“いつかはクラウンに”と多くの方がおっしゃいます』の通り、売れに売れて、『だれでもクラウン』状態となり、その当時はたくさん走っていました。丁度、国勢調査での『一億総中流』の時代です。
・特にウチのMS120前期型にしかないターボは珍しく、普通の2Lエンジンでは、ほとんどがNAの1G-GUE型のツインカムであったため、なんだか逆に誇らしかった。後期型はこの1Gにスーパーチャージャーを組み込んでターボは消滅。
・中古で探してもこのMS120ターボだけは、でてこないですね。M-TEUが初搭載されたMS110はたま~に見かけますが。
・父が新車注文したのは黒のセダン・ターボだったので、子供心には白のハードトップの方がかっこいいと思っていたけど、なんと来たのは、あれ?白のハードトップ・ターボ!完全なトヨタディーラーセールスマンの発注ミスでしたが、父が新車を見て一言、『このハードトップでいいよ』と。この時の父の太っ腹に感動!!大人ならこのくらいの余裕を持ちたいと思いました。今の私はどうでしょうか?
- 満足している点
- ・ターボ搭載のM-TEU型エンジンで、加速時2300rpmを超えるあたりから、過給を知らせるターボランプ(緑色LED)が点灯、同時に聞こえ始めるタービン音(アラレちゃんのキ~ン!てやつ、古!)が、その気にさせた。
・シートが応接間のソファーみたいで座面が大きく、座っているだけで幸せになれる。
・その当時、流行したワインレッドの室内色と、茶色のブロンズガラスとが、外界と車内空間を完全に分け隔てるので、リッチな気分になれる。
・モノコックボデーではなくフルフレームなので極めて静かで、車重のある旧アメ車みたいなフワンフワンとした乗り心地により、これまたリッチな気分になれる。
・ステアリング機構がボールナット式なので接地感覚がほとんどなく、さらにリッチな気分になれる。クラウンに似合わないφ35mmのMOMOステを付けていたが、それでも操舵感は軽かった。
・当時としては室内外ともに四角四面なアバンギャルドデザインでかっこいい。
・後付け感タップリで前後に長い3ナンバーバンパーのロイヤルサルーンより、5ナンバーバンパーの方が端正にすっきりと見えた。
・クリスタル・ピラーが超COOL!
・不満点がかわいく思える。
- 不満な点
- ・直6SOHCの2000ccターボでグロス値が145ps、実出力で110ps(ネット値)位・・・。M-TEUは鳴り物入り(セドグロのL20ETターボの対抗として)トヨタ初ターボだからしょうがないけどショボイ。
・当時は高高度飛行用ターボエンジンの技術応用、とか熱効率がいい!なんて言われてましたが、実際は燃料ドカ食いでパワーも?でした。
・そんな馬力なのでターボを効かせても、ものすごく遅い。
・しかも効かせれば、燃費は4km/Lを軽く割る程悪い。平均燃費の6.5km/Lというのは、ターボランプが点くか点かないかの場合の数値で、実際にはタービン音が聞こえ始めたらアクセルを戻す燃費運転。これでは車の流れにも乗れません。
・つづら折れの上り道では、車重が重くて加速もなく、それによりエンジンの回転も上がらないので、人間の小走り程度のスピードしかでない。そしてなかなか効かないターボがやっと効き始めたと思うとカーブ減速となるので、やっぱりちっとも走らない。八甲田やいろは坂では、車重と超ターボラグで、アクセル全開でも遅すぎて渋滞の原因となる。今思えば左足ブレーキを使えば良かったかな?
・カタログではレギュラーだが、明らかに軽くノッキングしている。ハイオクを入れると若干元気になるエンジン。バイト学生の身分ではレギュラーしか入れられません。
・上級のロイヤルサルーンは四輪独立サスペンション。しかしそれ以下はリアがリジットサスペンションなので、バウンド/リバウンド時のスカッフ変化(リア側での横振れ)が気になる。
・ドリフト姿勢に持ち込むと、倒れそうになるくらいロールするのでビビる。どノーマルでLSDも入れるわけじゃなく、そんなことする車じゃないんですけどね。
・最高速は、どうがんばっても平坦路で140km/h以上でない。
・ヨーイングもピッチングもローリングも大きくゆっくりなので、動力性能と操安定性を考えてキビキビ走るような乗り方は適さなく、ゆ~っくり、の~んびり走る気持ちでないと、ストレスがたまる。
・初期型はドアミラーが手動でもたためないので、都内の立体駐車場で断わられることが多かった。
・フェンダーに貼られていた『SuperSaloon E(Extraの意味)』エンブレムの『E』だけが、さかさまの『ヨ』になっていた。しかも左側だけ・・・むしろ笑えたので満足?
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験