トヨタ カローラ 専門家レビュー・評価一覧

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トヨタ カローラ 新型・現行モデル
5 件中 1~5件を表示

※掲載内容は執筆日時点の情報です。

  • 一条 孝
    一条 孝(著者の記事一覧
    自動車ジャーナリスト
    評価

    4

    デザイン
    3
    走行性能
    4
    乗り心地
    4
    積載性
    4
    燃費
    5
    価格
    4

    1.5Lダイナミックフォースエンジンを新搭載!

    2023.1.19

    年式
    2022年10月〜モデル
    総評
    今回のマイナーチェンジではハイブリッドの性能向上とともにベーシックなガソリン車の燃費性能も向上した。価格は上昇傾向にあるものの、内容を踏まえると納得のできる設定だ。車両価格を出来るだけ安く抑えたいという人にとって、カローラのガソリン車は魅力ある選択肢と言えよう。
    満足している点
    5ナンバー車ではなくなったが、車両感覚が把握しやすく、取りまわし性にすぐれたモデル。燃費のよさではハイブリッドにかなわないけれども、ヤリスにも搭載されている1.5L直3エンジンはマニュアルモードを備えたCVTとの組み合わせで同クラスのガソリン車を引き離すほどの経済性をアピール。今回のマイナーチェンジではハイブリッドシステムの刷新とともに、ガソリン車の実力も見直されている。
    不満な点
    やはり3気筒エンジンの振動とノイズの大きさ。このへんは1.8L4気筒エンジンのほうが有利。トランクスルー機構が最上級グレードにしか設定されないのはカローラの伝統でもあるが、そんな造りわけはそろそろやめてもいいのではないか。
    デザイン
    2022年10月のマイナーチェンジでバイビームLEDヘッドランプ内のラーンランプ、クリアランスランプ、デイライト機能を備えたライン発光のデザインが変更されたほか、フロントロアグリルのデザインをリニューアルした。

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  • 工藤 貴宏
    工藤 貴宏(著者の記事一覧
    自動車ジャーナリスト
    評価

    4

    デザイン
    4
    走行性能
    4
    乗り心地
    4
    積載性
    4
    燃費
    4
    価格
    5

    全方位でよくまとまっている

    2023.1.11

    年式
    2019年9月〜モデル
    総評
    日本のファミリーセダンとして申し分なしですね。実用的に使えて値段も高くなく、なんだかんだ言っても多くを望まなければ必要にして十分な走りの性能だってあります。カローラらしい質実剛健さはしっかり継承されているといっていいでしょう。コスパに優れつつ実力も高いセダンを探している人にオススメです。
    満足している点
    走りと乗り心地のハイレベルなバランスが素晴らしいですね。価格も抑えめで、「G」以上であれば実質的にカーナビが標準搭載されているのもありがたい。
    不満な点
    2022年10月以降の最新モデルはMTがドロップしただけでなく、自然吸気エンジンが4気筒の1.8Lから3気筒の1.5Lへと格下げになりました。車両価格を抑えているのと燃費がいいのはうれしいですが、なんだか物足りない気がしないこともないような……。
    デザイン
    シンプルながらしっかりと質感のあるクリーンなデザインですね。個人的にはシャープなヘッドライトと、滑らかな曲線のサイドパネルが好印象です。ちなみにカローラセダンのボディは日本専用サイズ。ひさびさに海外仕様と同じ車体骨格となりましたが、海外向けと比べると全長は135mm短く、全幅は45mm狭い日本向け仕様になっています。これは日本の道路環境でも扱いやすくするためですが、海外仕様と見比べても“寸詰まり感”がないのはデザインの妙だなと思います。

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  • 西村 直人
    西村 直人(著者の記事一覧
    交通コメンテーター
    評価

    5

    デザイン
    4
    走行性能
    3
    乗り心地
    4
    積載性
    3
    燃費
    3
    価格
    4

    150を超える国と地域で販売される国民車

    2022.6.24

    年式
    2019年9月〜モデル
    総評
    以前、カローラの開発担当者に話を伺ったことがある。世界中で販売するカローラの開発にはものすごく神経を使うらしい。どのクルマでも完成までには神経を使うが、「車両価格が安くて良い物を、長く使っても壊れないように」、となるとカローラがその筆頭になるというのだ。たしかに30年以上前のカローラが、未だに中東地域で元気よく走っている姿を報道番組などで見ると納得させられる。
    満足している点
    セダンに求められるフォーマル性と高い実用性。それに相反するかのような楽しい走り。これが高い次元で成立しているのがカローラのセダンだ。一時、ユーザー層の急激な若返りを図ったが、現行モデルからは落ち着いたクルマ造りと端正なデザインで安定の地位を確保した。ビジネスユース主体と思われがちだが、コネクティッド技術は2018年登場のクラウンに準じた高機能版を採用している。
    不満な点
    たとえばドイツの国民車にフォルクスワーゲン「ゴルフ」がある。誰もがゴルフとわかるアイコン的なハッチバックデザインが有名だ。カローラはボディバリエーションが多いからなんとなくセダンを選ぶユーザーは年齢層が高いと思われている。そこが惜しい。なにがなんでもスポーツイメージに頼るのはよくないが、たとえば軽量ボディの特別モデルなどがあっても良いのではないか。わかりやすい華が少ない。
    デザイン
    じつにオーソドックスな3ボックスセダンながら、切れ長の鋭いヘッドライト形状を組み合わせた顔付きを特徴とする。キーンルックと呼ばれるこの顔付きは、導入当初、賛否があったが、すでにトヨタの顔をして世界で認知された。開口面積の広いグリルはエンジン内部への導入空気量を増やしつつ、歩行者保護の観点からも非常に優秀。ヘッドライトなど灯火類の被視認性向上も見込める。

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  • 西川 昇吾
    西川 昇吾(著者の記事一覧
    自動車ジャーナリスト
    評価

    4

    デザイン
    4
    走行性能
    4
    乗り心地
    4
    積載性
    3
    燃費
    3
    価格
    4

    ガソリンエンジンにも更なる注力を望みたい

    2022.6.20

    年式
    2019年9月〜モデル
    総評
    販売戦略的にもハイブリットが中心となっていて、ガソリンエンジングレードの魅力や力の入れようが今一歩という感じがしてしまうのは否めない。しかし、質感と値段を見ればガソリンエンジンも大いに魅力的だ。特に1.2Lターボは6MTと最上級グレードしか用意されていないものの、街乗りでも比較的楽しさが味わえると言えるだろう。普段使いもソコソコいけて、日々の移動をファントゥドライブなものにしたいという人にとってはオススメしたい1台だ。
    満足している点
    まずコンパクトサイズのセダン。という希少な存在である点が嬉しいポイントと言える。確かに5ナンバーサイズではなくなったが、日本でも取り回ししやすいサイズ感となっている。また、先代モデルに比べて各種質感がグッとアップしてコンパクトセダンながらチープな感じが見受けられない。そしてそういった内容を考えるとトップグレードでも250万円を切ってくるというリーズナブルと言える価格設定も魅力的なポイントと言えるだろう。
    不満な点
    やはり1.8Lのパワーユニットが一世代前という感じがしてしまうのは否めない。新世代となる1.2Lターボの方が値段も高く燃費性能も高い。最高出力だけで見れば1.8Lに分があるものの、最大トルクや実用域がトルクフルな点は1.2Lの方が優位という感じだ。ガソリンエンジンでより魅力的にしたいのであれば、ツーリングの限定車であった2.0Lの導入を望みたいところ。また1.2Lは最上級グレードW×Bだけでなく中間グレードのSもラインアップしてほしいところだ。
    デザイン
    セダンとなると近年は大きなボディサイズのモデルが大半となっているが、このモデルはコンパクトに収まっていて、その中でも上手くバランスの取れたデザインを実現している。また、灯火類のデザインやラインもエッジが聞いていてスタイリッシュな印象により磨きをかけている。しかし、リアデザインはコンサバなイメージがあるというが、もう少し遊び心というか冒険した感じがあっても良かったのではないかとは思ってしまう。しかし近年のカローラの中では随一のスタイリッシュさだろう。

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  • 伊藤 梓
    伊藤 梓(著者の記事一覧
    自動車ジャーナリスト
    評価

    3

    デザイン
    3
    走行性能
    4
    乗り心地
    3
    積載性
    3
    燃費
    3
    価格
    3

    80点から87点のクルマに

    2021.1.23

    年式
    2019年9月〜モデル
    総評
    カローラは「可もなく不可もない」ラインをずっと走ってきたクルマだと思うが、最新型は“可”の方へ少し舵が切られたような気がする。これまでカローラは「80点主義」が公言されていたクルマだったが、新型は「80点主義+α」をコンセプトに開発されたという。+αの部分は、『これまでの平均点が高いクルマにプラスして「気に入った!」というクルマへの満足感を感じてもらえるようなものにしたかった』という。確かにクルマとしての平均点は上がり、80点から87点くらいの高得点になった印象はあるが、人の心を掴むような+αの部分は、まだ今一歩足りていないような気がする。
    満足している点
    すっきりとした雑味のない乗り味で、気持ちよく運転できる点は◯。
    不満な点
    世界でもっとも売れているクルマなのに、残念ながらフォルクスワーゲンゴルフなどのように、世界にベンチマークされていない。最新型は「ただ売れれば良いわけではない」というクルマづくりへの思いが垣間見えるが、世界のクルマとして誇るにはまだ登らなければいけない階段があると思う。
    デザイン
    最初に写真を見た時に、「かっこいい」とは感じなかったが、実物を見てみると、写真より多少すっきりとしたまとまりあるデザインだと感じた。以前のカローラよりもずっと若々しいデザインになって、年配の方だけではなく、若者も振り向いてくれるようなクルマになったと思う。しかし、やはりどうしても強すぎるフロントマスクが気になるところ…。デザインは、人によって好き嫌いがあるのは理解しているが、カローラのように世界中で売れていて、ある意味では日本を代表するクルマになっている以上、もう少し日本人として誇れるようなデザインであって欲しい。

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