トヨタ カローラアクシオ 「今回はショボい番が回ってきた　」のユーザーレビュー

今回はショボい番が回ってきた　

2015.6.22

総評

一時はフィットにその座を奪われ、コンパクトセダンはもう終わりかと思いきや、かつてのライバル、サニーが消えてティーダになっても、そのティーダがラティオとして戻ってきてもカローラの立ち位置は不動なのは50年の蓄積が物語っている。キムタクを起用して若返りを図り、お年寄り専用車になるところを食い止めている。

ここが問題なのである。フィールダーとオーリスだけは独自に上手くいきそうな展開で、問題はアクシオである。昔を引きずりシニアユーザーと一緒に歳をとるのか、それともアンチエイジングしているのか、法人専用車なのかキャラクターが分からず、カオスな状態である。

カローラのモデルチェンジはいつも良くなったり悪くなったりの繰り返しだった。今回は悪くなった方で、デザインもクオリティもショボい番が回ってきた。コスト管理なのかわざとなのかいずれにしてもユーザーをなめている。カローラユーザーの高齢化に伴い、運転そのものをリタイアされ顧客が減るのを食い止めるのに若返りだけでなく、高齢者にとってうまくサポートされる筈の自動ブレーキの類いや駐車支援の装備を標準で付けるくらいは先にするべきで、ハイブリッド然り、今になってからようやく付けられた感じが否めない。

アクシオの立ち位置が微妙で何かに特化したモデルになりにくい理由としては法人需要が圧倒的に多いからだと思うが、ハッキリとジェネレーション別にバリエーションを展開した方が在り方としていいと思うのだがどうだろうか。マイナーチェンジでは大きく舵取りを変えトヨタの隠し球、「セーフティセンスC」の採用が私の不満を解消してくれそうだ。

基本的にカローラは好きなクルマ。だからこそ厳しい目で見ている。一時はVWゴルフと比較されるまでに至ったように、世界のベーシックカーであってほしい。何しろVWゴルフの半額なんだし、ビッグマーケットなんだから、チャンスはあると思う。

満足している点

・燃費
・低速でのマナー
・運動性能の高さ
・全席パワーウインドスイッチがオートになっている事

不満な点

ユーザーフレンドリーなプロダクトではない、ということ。これではメーカーのスタンスを疑わせる事になる。VWゴルフの歴史がそうであっただろうか。

デザイン

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走行性能

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先代のCVTのセッティングが、スタートからいきなり高回転になり車速がついてくるものだったが、それがなくなり穏やかな発信が出来るようになった。

1.5から1.3へとややダウンサイジングされ、ボディも短く低くなった結果、軽快感、スリム感が増した。

扱いはとにかくイージー。基本的にヴィッツの車体を使っているというから、挙動や感触はヴィッツに近い。

乗り心地

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先代から劣っているのでは？と思わせる程進化していない。嫌な突き上げや硬さ、柔らかさはないが常に微振動が伝わってくる。
シートは先代と同じで、走り始めは「お、乗り心地がいいな」と思わせられるが、1時間もすると疲労がはじまり、長時間のドライブは勘弁してと思わせるくらい。

積載性

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いつも思うがセダンのトランクがこれでいいのか？というくらい、コストをケチってユーザー目線を無視している。高価で劣化もするダンパー式を採用せず、出っ張りのあるヒンジ式である。何より不満なのは内側にグリップを設けられていないため、汚れたボディパネルを触ってトランクを閉めるしかないというのは、ハッキリ言ってユーザーに失礼。必然的にハンドルを汚す事になるのだ。

燃費

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この車各からして異常に良い数値なのは先代から。メーターがなかなか落ちないのはこのクルマに限った事ではないが、メーター読みで空いた郊外の道路を燃費を意識して走行すれば20キロ超えだった。

価格

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故障経験