トヨタ カリーナ 「GT系はわりと本気のスポーツセダン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

工藤 貴宏
工藤 貴宏(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

3

デザイン
3
走行性能
3
乗り心地
3
積載性
3
燃費
4
価格
2

GT系はわりと本気のスポーツセダン

2021.10.29

年式
全世代モデル
総評
さりげないスポーツセダンが欲しい。そんな好みの人にマッチする1台。「GT」系のグレードは、ハイパワーだったり、ハンドリングがシャープだったりと普通のファミリーセダンとはちょっと違う運転が楽しめる。
満足している点
正統派セダンでありながら、メカニズムまで含めたスポーティなモデルもしっかりと用意していること。ガソリンだけでも数タイプの排気量がある上に、ディーゼルを用意するなどエンジンラインナップも多いのがいい。
不満な点
もっとも新しいモデルでも生産から20年以上が経過しているので、メンテナンスの手間は覚悟したほうがいいだろう。また、現代の水準には届かない衝突安全性能も頭の片隅に置いておくべき。
デザイン

3

1970年の初代デビューから、2001年に生産を終了するまで7世代にわたって生産が続いたカリーナ。かつては2ドアハードトップなども存在したが、その中心となるのはセダン。セダンボディで貫かれていたのは「伝統的な3ボックススタイル」ということだろう。初代はややファストバック感があったが、2代目以降のモデルはボンネット、キャビン、トランクがしっかり独立して存在を主張し、今どきのクーペスタイルセダンとは一線を画す。
走行性能

3

何を隠そう、歴代モデルともスポーティなセダンという位置づけ。ツインキャブレター仕様のエンジンを用意した初代から一貫して「GT」と呼ぶスポーツグレードを設定し、後輪駆動時代は3代目の「GT-R」や「GT-TR」のように運転好きに好まれるモデルも多数存在。すでにスポーツイメージが薄れていた最終モデルでも6速MTを用意するなどドライバビリティを重視していた。
乗り心地

3

時代により乗り心地は異なるが、その世代に応じた、小型セダンに求められる乗り心地といえる。特別に上質というわけではないが、十分に納得できる乗り味だ。ただし、スポーツグレードのなかにはサスペンションを締めてある仕様もあり、その場合は乗り心地が低下する。
積載性

3

独立したトランクを持つセダンやクーペなので、同じCセグメントのハッチバックに比べると荷室スペースが大きめに確保。初代から3代目、そして5代目にはバンやステーションワゴンも設定されていた。
燃費

4

比較的コンパクトな車体ゆえに、燃費性能もその時代に応じた高水準をキープ。1998年から2001年まで生産していた最終世代のカタログ燃費は10・15モードで11.0〜18.0km/L(ディーゼルエンジンを含む)。ディーゼルエンジンの展開も、今となっては貴重だ。
価格

2

最終世代の中古車平均価格は60万円程(2021年11月現在)。新車が150〜200万円ほどだったと考えれば、決して安くない。20年前のクルマなのですでに趣味車の仲間入りをしているが、気軽に買うというよりは“好きでたまらない人が買う”というポジションとなっている。
工藤 貴宏
工藤 貴宏
自動車ジャーナリスト
1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
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