最も安全なミニバンに選ばれました
国土交通省が毎年行っている自動車アセスメント。H20年度のテスト結果が発表されました。昨年度発表された新型車15台を
2009.6.29
- 総評
- 最も安全なミニバンに選ばれました
国土交通省が毎年行っている自動車アセスメント。H20年度のテスト結果が発表されました。昨年度発表された新型車15台を含む19台中、最も安全性が高い車としてグランプリに選ばれたのが、アルファード/ヴェルファイア。(ちなみに次点の優秀賞にはスバルのエクシーガとフォレスター。)
この車のレビューを見ていると、曲がらない、止まらない危険な車といったコメントも結構多いのですが、本当にそうでしょうか?知人がアルファードを所有しており、仲間で一緒に出かけるときはこの車に乗り合いになることもあります。時々運転を変わる時もあるのですが、酷評されているような車ではないと思います。
確かに車自体が重く大きいため、取り回しはよくないし、運転には気をつける必要があります。でもそれは、このタイプのミニバンには共通の事であり、自分でハンドルを握った感じでは、ブレーキの性能も車体に比べて貧弱とは思えません。
実際、自動車アセスメントのブレーキ性能テストでも、時速100kmからのフルブレーキテストでの制動距離は乾燥した路面で41.7m、濡れた路面で47.1mとなっています。この数値はオデッセイ(乾燥路で40.1m)やエクシーガ(40.3m)には劣るものの、デュアリス(41.6m)とほぼ同じで、フォレスター(42.7m)、フリード(44.5m)などよりも優れています。19台中の中位でそれほど悪いわけではありません。
おそらく試乗された方は、今まで自分が乗っていた(軽い)車と同じような感覚でブレーキを踏んで、「止まらない、危険だ」としたのかもしれません。でも、実際にはブレーキが貧弱なわけではなく、車体に見合った性能を有しています。
3世代同居や、遊び仲間が多く、3列目を使う機会が多いという方には最適な一台だと思います。
- 満足している点
- ①安全性:
衝突安全性は、フルフラップ前面衝突、オフセット前面衝突、側面衝突は運転席、助手席ともに5点満点。歩行者頭部保護性能評価も最高レベルの5点です。サイドエアバックも標準装備なので、総合評価で6スター+になりました。
②2、3列目の居住性:
この点については本当に文句なしです。特に7人乗りのキャプテンシートの2列目は飛行機のビジネスクラス以上で、本当にゆったりとくつろげる特等席です。運転手には申し訳ないが、一度後ろでくつろいでしまうと、自分では運転したくなくなる車です。
席のスライドも50cmくらい前後に出来るので、荷物の量によっては、2列目、3列目ともにゆったりとした空間が得られます。
③燃費:
2.4Lはカタログ値で11.6km/L。実燃費でも10km/L近くは走ります。ライバルのエルグランド(N)やエリシオン(H)などと比べても20%ほど燃費は良く、車両重量が2t近い車としては優秀だと思います。今だと、取得税、重量税も75%減額になります。もっとも、10km/Lしか走らない車が環境適合車というのは抵抗がありますが・・・。
④友達に頼られる:
遊びに行ったり、食事をしたり、仲間と一緒に出かけようということになると、この車が出動することになりますね。
- 不満な点
- ①床面が高い
先代からは改良されて5cmほど床面が低くなったそうですが、床面にはステップもあり、地面との段差もあるので、まだまだ高いところに「よいしょっ」と登る感覚です。この車を買うユーザーは年配の方や、小さな子供が乗るということも多いと思うので、改良の必要があります。
②横風に弱い
これはアルファードだけでなく、全てのBOX型のミニバンの欠点だと思いますが、やはり横風には弱い。風の強い日に高速道路を走る時、海沿い、橋の上などでは注意が必要です。普通の乗用車のつもりで走っていると思わずハンドルを取られることがあります。風の強い日は安全運転で!
③動力性能
2t近いボディに2.4Lの170PSはやはり少々苦しい。スムーズな加速を得るためには3.5Lにしたいところですが、燃費がちょっと気になります。
④内装
これは個人の好みの問題ですが、どうして「高級車」を狙おうとすると安易な「木目調」の内装になるのでしょうか?違ったデザインの仕方もあると思うのですが、かえって安っぽく見えてしまうのは私だけ?
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