スズキ カプチーノ のみんなの質問

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スズキカプチーノの指定ガソリンはレギュラーですが、ハイオクを入れたほうがエンジンには良いですか?

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ベストアンサーに選ばれた回答

レギュラーガソリン仕様のエンジンにハイオクガソリン(プレミアム・ガソリン)を使うと、下記の変化があります。

●出力(馬力)がわずかに向上する
●エンジン内が汚れている場合、出力が向上する
●エンジン内のデポジットがわずかに取れてキレイになる
●ノック頻度が低下する

では、以下に説明します。

●どうして出力(馬力)が向上するか
じつはガソリンは、200~300もの種々の炭化水素の混合体です。レギュラーガソリンとハイオクでは、その組成が異なっており、このため燃焼エネルギが下記のように違います。

レギュラーガソリン 34.5 MJ/L (低位発熱量では、32.8MJ/L)
ハイオクガソリン 35.1 MJ/L (低位発熱量では、33.3MJ/L)

この差は、わずか1.7%です。これでは、安定した測定環境でなければ、差は出てこないでしょう。

●エンジン内部が汚れている場合
エンジン内部、特に吸入バルブはデポジット(炭化水素などによる汚れ)が付きやすくなっています。デポジットがあると、そこがノッキング(ノック)の原因となり、ノック頻度が増えやすくなります。

ノックはノッキングセンサで検出しています。そしてノック頻度が増えてくると、点火するタイミング(点火進角といいます)を遅らせます(リタードといいます)。点火するタイミングが本来の上死点位置より遅くなるほど、圧縮比が低い状態で燃焼しているのと同じことになります。このため、リタードされると、ノックを回避できます。しかし圧縮比が低い状態と同じになるため、エンジンの出力および効率は低下します。

レギュラーガソリンからハイオクに切り換えると、このノックを回避しやすくなり、点火するタイミングを早めることができます。このため出力・効率が向上します。とはいえ、これはエンジンが汚れる前の状態に近づいただけで、新品のエンジンの出力・効率を向上できるわけではありません。

●汚れは取れるか
数年前まで、ガソリンのオクタン価を向上するため、MTBE(メチル・ターシャリー・ブチル・エーテル)という物質をいれていました。アルコール系の成分です。これを入れることで、オクタン価が改善するのですが、同時に、燃焼室内を汚してしまうという問題点がありました。このためやむなくハイオクには「清浄剤」が入っていたのです。

しかし「清浄剤」が入っていることで、ハイオクの価値が高まることがわかったガソリン会社では、MTBEを使わなくなった今でも、清浄剤だけは入れているのです。

なお一部のレギュラーガソリンにも清浄剤は入っています。

清浄剤の効果ですが、最初から入れていると、デポジットが付きにくくなり、たしかに効果はあります。しかし以前は、レギュラーガソリンを使っていて、その後、ハイオクに切り換えた場合、いったん付着したデポジットをキレイにする力はありません。よく石油会社のサイトにデポジットが落ちた写真がありますが、これは特殊な条件での稼働であり、一般的な使用条件ではまず効果は期待できません。

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●レギュラーガソリンとハイオクの燃焼速度の差について
燃焼速度には差がありません。

ハイオクの方が、高い圧力や温度に耐えるのは、自発火温度・圧力が違うためです。この指標がオクタン価です。

ガソリンエンジンは、点火プラグで点火し、そこでの火炎が燃焼室内を広がっていきます。この広がり速度(燃焼速度)は、燃料の燃焼速度ではなく、エンジン内部の混合気の気流速度で決まってきます。なぜなら、気流速度の方が、燃料自体の燃焼速度の10倍くらい速いからです。

このためレギュラーとハイオクの燃焼速度は同じです。また混合気の気流(スワールなど)を強めると、燃焼が早く終了し、いわゆる「機会損失(上死点付近で最大圧力から離れることによる損失)」を小さくすることができます。

よくプラグを2個に増やしたり、スワールコントロールバルブをつけるのは、この気流による燃焼速度向上のためです。また燃焼室を半球型にしたり、ペントルーフにするのは、燃焼速度を向上できない場合、燃焼時間を短くするため、エンドガス(燃焼室内の端の方のガスでノックに関与)までの距離を短くするためです。

●ハイオクにまつわる誤解
よくハイオクガソリンが燃えにくいという話がありますが、これも間違いです。自発火温度に到達すれば、レギュラーガソリンとハイオクガソリンの燃えやすさはまったく同じです。

またハイオクガソリンには、分子量の大きな分子(炭素の数が多い)が多く含まれ、このため燃焼開始温度が高いという意見もありますが、これも間違いです。炭素数で比較すると、炭素の少ない炭化水素ほど、オクタン価は高く、自発火温度も高くなります。つまりオクタン価の高いハイオクには、炭素数の少ない炭化水素が多く含まれています。

炭素数が多いと、重油になり、これは燃えにくいということからの思いつきあるいは推定でしょう。

ご参考になれば幸いです。

質問者からのお礼コメント

2015.10.12 22:58

詳しいご回答ありがとうございました。

その他の回答 (3件)

  • カプチ乗りです。

    ブーストアップや圧縮を上げる等の

    チューンをしていなければ、レギュラーで

    問題ありません。

    私は圧縮を若干上げてハイオク仕様に

    しています。

    (╹◡╹)

  • ノーマルのカプチーノはレギュラー仕様です。

  • レギュラー指定の車にハイオクを入れても良い点はほとんどなく、マイナス要素のみが残りますので、わざわざ指定されていない高いガソリンを入れる意味がありません。


    ただ、各社のプレミアムガソリンにはエンジン洗浄剤などの添加剤が入れられており、その添加剤の恩恵は多少受ける事が出来ます。

    また、ハイオクを入れているという優越感を持つ?事が出来ます(笑)

    なお、非常に古く走行距離の多いエンジンで通常使用で頻繁にノッキングが発生するような場合は、ノッキングの低減がされその部分に関しては改善されますが、あくまでも調子の良いレギュラーガソリン指定のエンジンには恩恵はほとんどないと考えると良いかと思います。

    物凄く端的に説明すると、ハイオクガソリンはレギュラーガソリンに比べ燃えづらい(点火しづらい)燃料です。

    ノーマルエンジンには点火しやすいレギュラーガソリンが最適という事です。

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