スバル ヴィヴィオ 「1995年式ヴィヴィオef-s感想文」のユーザーレビュー

ノイマイヤー ノイマイヤーさん

スバル ヴィヴィオ

グレード:ef(3ドア_MT_0.66) 1992年式

乗車形式:過去所有

評価

5

走行性能
-
乗り心地
-
燃費
-
デザイン
-
積載性
-
価格
-

1995年式ヴィヴィオef-s感想文

2017.6.1

総評
2021年9月
「貧乏学生に現実的四輪生活を教えてくれた車」から改題

この1995年式のスバルヴィヴィオは
私の始めてのナンバーつきマイカーです。
17歳の時に縁あってTE71を所有していましたが、
金銭的事情で泣く泣く手放したあと、
金沢大学に通っていた元クラスメイトKが
「友人が車を処分したがっている、
 車検は残り1ヶ月だがタダでくれる」
という情報を得て飛びついた車だったのです。

2005年当時の私は大学を留年してしまい、
奨学金分の学費を稼ぐため
アルバイトに勤しんでおりました。

当時、別の同級生が不動のホンダCRM50を修理するならと
タダで譲ってくれ、乗っていましたが、
ちょうどエンジンが焼きついて壊してしまった後のことでした。

TE71に乗るためにはまとまった資金が必要だが、
金銭的に厳しくて逆立ちしても乗れませんでした。
その友人は車好きなのに金銭的事情でどうしても車に乗れない
私に絶好の機会を与えてくれたのです。

待ち合わせ場所の岐阜県大垣市まで向かいました。
大垣はKの伯父が中古車店を経営していて、
そこを待ち合わせ場所にしていたのです。

初対面した時の感動は忘れられません。
旭川40のナンバーがついたヴィヴィオは
外装ボコボコ、ホイール錆だらけ。
シート破れてる。ブレーキ利かない。
マフラー穴あき・・・・。
元オーナーはこの車にウエットスーツとモリを乗せて
海洋調査に出かけていたそうです。

そんなヴィヴィオでしたが、
Kの伯父さんのご厚意で
お店のヤードにあった廃車のヴィヴィオから
使えるパーツをごっそり頂いてきました。

可倒式カラードドアミラー、GX-R用バケットシート、
アシストグリップ、シート、ADJアンカー、
助手席サンバイザー、マフラーとマフラーカッター等々。
一通り装着して帰りに奈良まで帰った時は心が躍りました。

ブレーキがエアを噛んでいた様で
ペダルを思いっきり踏まないと停止せず、
制動灯をペダルで光らせながら、
PKBで速度を落としながら帰ったのは良き思い出です。

名義変更と車検が迫っていたのですが、
最初はスバルディーラーに悪いところを
直してもらってからユーザー車検に通そうと考えました。

ところが、軽く整備代金だけで
10万円を超える修理費用を提示されて、
これは大変な車をもらってしまった・・・・と思ったのでした。
当たり前と言えば当たり前ですが
当時の自分には払えない金額でした。
しかし、憧れのマイカー。
一念発起して自分で修理することにしました。
ブレーキキャリパーが固着していたので、
キャリパーを交換し、O/Hキットでゴム部品を交換。
Rrドラムもカップを交換しました。
オートメカニック誌を読みながら出来る事はなんでもやりました。

ユーザー車検も合格して晴れて私の車になりました。

ヤフオクや解体屋に通い、純正本革ステアリング、
12インチ純正アルミホイール(新品ヨコハマA200)、
黒セラミックつきクオーターウィンドゥ、
スバル純正CDプレーヤーなど、
徐々に高グレード化しました。
特にexグレード用のタコメーターを入手、
白変の力で無事作動させることが出来ましたが、
これは満足度が高かったです。

他にもECVT用のRレンジ時に作動するブザーをつけたり、
白変が少しでも冷却性能を挙げる為に作った
電動ファン強制冷却スイッチなど存分に遊びました。

アルバイト先がGSだったのでバイトに入るたびに
FK-2のトリプルを施工。
客が来ない間はいつも磨いていたので
テロテロ艶々のボディを維持していました。

友人がミニカバンやミラバンでカーライフをスタートさせていたのを
横目に燻っていた私ですがヴィヴィオとの出会いで
ようやくカーライフが始まり充実した毎日でした。

遊ぶお金はあんまり稼げませんでしたが、
貧乏学生でも十分維持できる経済性を持っていました。
なにしろ軽自動車税が4000円ですからね。
ガソリンも満タンでも28Lしか入らないので、
いつも満タンにしていました。

ヴィヴィオは乗り込んでキーをひねれば、
セルが元気に回り、アイドリングの静かさと振動の小ささで
軽であることを忘れさせてくれる出来栄えです。
当時としてはインパネも曲線的な優しいデザインで、
本革巻きでグリップが太目のオムツ型ステアリングも本格派でした。
パッケージングに工夫があり、トゥデイのように運転席を
車両中心に配置することで、ペダルレイアウトを自然にし、
ゆとりのある室内空間を確保していました。
165cmの私には全く不便の無い居住性でした。

バンなのでRrシートは折りたたみ式の
簡素なものでしたが、
たまに一人後席に乗せるくらいなら十分。
普段は工具箱やカーケアグッズを満載にして
2シーターのように使用していました。

クローバー4と呼ばれたEN07型エンジンは
SOHC2バルブのキャブ車でしたが、
インジェクション車並にインマニが長く採ってあり
慣性吸気効果を狙っていたのかもしれません。

それでも4気筒エンジンの低速トルクの細さを
補いきれないと考えたのか
バンも含めて全車5速MTが標準で選べました。
当時はバンは4MT、セダンは5MTが普通だったのです。
説明書で40km/hから5速が使えると書いてあっても
実際はガクガク車全体が揺れて使い物にならず
比較的高回転を好む車でした。
私は基本的に3000rpm以上で走ってました。
(80km/hで走るとちょうど3000rpmでした)

峠道へ持ち込んでもヴィヴィオの
動力性能の範囲では安定したアンダー傾向で、
さすが4輪ストラット!と感動しました。

タイヤは最初に履いていたオートバックスPB品の
スタッドレスを履かせていましたが、
これが私のスタッドレス生活のスタートでした。
近畿地方に住んでいたのであまり雪は降りませんでしたが、
一回積雪してしまうと交通機関が乱れまくる地域でした。
バスはチェーンを巻きますが、
周囲の乗用車は夏タイヤで走って立ち往生するような状況でした。
一方、カチカチのスタッドレスを履いたヴィヴィオは
スイスイと坂道を登っていき、驚きを禁じえませんでした。

ただ、雨の日の下り坂でノリノリで右コーナーに侵入して
盛大にスピンしてしまい、ウエット路面とスタッドレスの危険性を
勉強させてもらったりもしました。
そういえば、雨の日もヴィヴィオは優れていました。
いわゆる軽バンのビニールを貼り付けたものではない、
成型天井の静粛性が高く、雨粒がルーフを叩く音が小さめなのです。

当時は禁じられていた大学への通学やレジャーにガンガン使いました。
一ヶ月で3000kmとかそんな使い方をしていました。
お金は無くとも時間があったので
毎月オイル交換していたのを思い出します。

就職するまでヴィヴィオだ!という覚悟だったのですが、
大学院入試の直前に追突事故に遭い、右クオータが交換。
あんまり綺麗に直らなかっただけでは無く、
10万kmを超えたエンジンのオイル消費も激しく、
レベルゲージでオイルを拭くとガソリン臭い・・・。

また、圧縮比10のエンジンゆえにノッキングが強く、
レギュラーとハイオクをブレンドしていたのも懐かしい思い出です。

走らせると、ラジオをかけても気になる低級騒音の数々。
雨の日に足元のカーペットに変なシミを見つけると、
なんとダッシュとフロントフロアの継ぎ目が腐食し穴が開いていました。
フェンダーライナーがあってもこんな事になってしまうとは。

今の軽自動車は本当に良くなりましたが、
当時の10年落ちの軽自動車だと、
酷使すると相当にヤレてしまうことを学びました。

そんなヴィヴィオをお供に大学の卒業旅行として
同級生と国道2号線を使って
福岡まで出かけたのは良い思い出です。
関門トンネルを抜けて九州に辿り着いた時の誇らしさは忘れません。

福岡の別の同級生と3人になって
今度は高速道路を飛ばして鹿児島を目指しました。
桜島を二周したのは良い思い出です。

そして大学院入学直前、白変からの情報で
ヤフオクに17年に落ちの白いカローラGTが格安で出品されていることを知り、
私の極貧カーライフの第一章が幕を閉じるのでした。
タダで手に入れた割りにスバルディーラーの方に
部品取り的価値を見出していただき3万円で売却しました。

あれから11年以上が経ちますが、
今でもヴィヴィオを見ると、
炎天下にA/Cを入れるのを我慢して、
窓を全開にして、奥田民生を聞きながら
2Lペットボトルのミネラルウォーター(安い)
をがぶ飲みしたあの頃を思い出します。
そういう大学生時代でした。
満足している点
1.軽でありながら実に本格派なところ
2.貧乏学生にはありがたい経済性
3.壊れても解体屋に行けば部品取りが豊富
4.カスタマイズした結果の豊富な装備
5.持続可能なカーライフを実現させてくれた
不満な点
1.低級騒音
2.低速トルクの細さ
3.NV性能の低さ
4.ダッシュの錆
5.E/Gオイル消費
デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験

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