スバル レヴォーグ 「長い距離の移動を楽しむ車」のユーザーレビュー

長い距離の移動を楽しむ車

2021.4.3

総評

普段はISドライブはIモードで5年10万キロ走行。
今では中古相場が200万を切る個体も多く中古ではかなりおすすめできる。

デザインは好みがあると思うので割愛。

燃費性能は週末夜下道でいわき～仙台を走行した時で18.9Km/L、通常の通勤では13.6Km/L程。
車両の特性をうまく理解できれば燃費が伸びる車だろう。

加速性能は全開速度まで息継ぎ無しの一定の加速度で伸びていく。中間加速もターボ四駆特有の加速ができる。ただし、出だしでターボラグが発生するので急に飛び出そうとすると思った通り動けないだろう。
ブレーキは駆動の良さに対しやや弱いと感じるが、ミニバンプチバンに比べるととてもよく効く。因みに、10万キロでブレーキ交換はしていない。

柔らかめのバネとショックが硬めなのかカーブでは通常粘りのあるような挙動をする。
反面段差にいい速度で侵入すると、プラパーツでも壊れたかのような音と激しい突き上げをする。

まあ、普通に安全運転していれば不満の無い出来の良さである。

後方死角や感覚の取りづらさがあり、バックモニターは必須と言ったところか。

1.6Lエンジンでもしっかり5Lのオイルを飲むので2Lクラスからサイズダウンして維持費下げようとすると意外と下がらないので注意が要る。（2LエンジンのSX4と同量、タイヤも225/45/R18と大きい）
タイヤと言えば、OEMタイヤは意外と長持ちする。優しく乗っていれば。（6万キロ代で1回目、94000㎞で2回目のタイヤ交換をしたのを覚えている。）

アイサイト3の特性か急カーブのガードレールで誤動作することがあるので注意。（R6高萩IC入り口をいわき方面に向かった上りのカーブとかは60㎞/H走行で警告音が鳴る）

使い勝手の悪さや不満点は前述の通り。

余談ではあるが、アイドリングストップ中にアクセルを踏むとエンジンが始動し走りだそうとする。

満足している点

視界が広く、フロントも角が切れていて意外と回れる。
素の状態でも十分なゴツゴツしたデザイン。

意外と伸びる燃費。（1回の走行での燃費計の数値ではリッター20超えも多々、但しものすごく疲れるし風向きやら路面の状態やらでブレる）

全体的にバランスの取れた走行性能。
サーキットでも走るのであれば不満も出るだろうが、公道を走る分には十分すぎる走行性能だろう。詳しくは総評で。

不満な点

・ドリンクホルダーの使い勝手の悪さとボックスティッシュの置き場。
ドリンクホルダーはペットボトルと太い缶しか実質置けないものがフロントに4つ（アームレストを出すと1つ使えなくなる）ショート缶やコーヒーのカップ等は諦めるべし。

・リアの見切りが悪い。
傾斜の角度が大きいリアガラスは車体の最後方の位置を感じ取りにくい。また、リアのパネルが意外と大きく死角が多い。

・思ったより積めなかった。
以前に乗っていたSX4と積載可能な物量が同じだった時は車両が40㎝も伸びたのに変わらない積載量で驚いた。（SX4は底が深かった）

・やかましい荷重センサー（個体差もあるかもしれないが）
リアシートのシートベルトの警告音が異常に鳴り、シートに誰も座っていないところでも警告音が鳴った。シート下にカプラーがあるので外すべし。

デザイン

4

俗に言うガンダム顔。
ホークアイがLEDで先代のスバル車より際立って見える。

全体的に良く纏まり、やりすぎない程度に攻めたデザインと感じる。
前述の通りフロントの角が切れていて前進旋回は意外と回れ、リアバンパーの張り出しが車内から掴みづらい。

ドリンクホルダーとシート周辺の収納の乏しさは前述の通り。余計なものが積めないのである。
とは言えスポーティに纏まった内装は小綺麗に纏まっている。しいて言うならもう少し傷に強い素材にしてほしかった。

走行性能

5

後方の見切りの悪さはバックモニターでフォロー可能。
旋回のしやすさは前述の通り。
走行性能が高いので使い勝手の悪さはある程度目をつぶれるレベルになっている。

因みに、ISドライブをSモードにするとエンジンの回転数が高めに維持され、ターボの始動も早めになりNAに近い乗り心地になる。

乗り心地

4

純正だとタイヤホイールセット固め、バネ柔らかめショック固め、シート固めと言う印象。

この組み合わせだと首都高や都市高速の高架をしなやかに走行でき、且つ乗員が疲れにくい設定になっている。
反面荒れた路面や段差の突き上げがやや厳しい為そういった所は相性が悪い。

ボクサー特有のエンジン振動の少なさと滑らかなフィーリングはもちろん健在。

それなりに静かな車内なので普通に会話できる。（中速くらいまで）
高速域になるとOEMタイヤだとロードノイズがうるさく感じる。

タイヤ交換の際は少し柔らかめのミシュランPP4に変更。
グリップを維持しつつ少しロードノイズを低減した。

積載性

4

後部座席を倒してフルフラットになる。
天井が低い為車中泊でもするのであればもう少し高さがある方が良いが、寝るだけならば問題なくいける。

しかし、総積載量は以前に乗っていたSX4と同程度だった。（引っ越しの際に積んだ荷物の量から。SX4は底が深く、レヴォーグは縦に長い）

大人5人でミニ四駆に出かけた時はパンパンであったが積みきれるだけの積載量があった。

燃費

4

平地を走る分にはカタログ値超えも余裕な場面が田舎では存在する。
走行するステージによって燃費は天と地ほどの差が出る。
特に登坂では凄まじい燃費の悪さだが、前述の通り比較的平坦な下道で地方の遠乗りするとカタログ値を優に超えるのである。

因みに、前述のミニ四駆で出かけた際5人フル乗車フル積載でも高速走行で14㎞/Lは超える。

価格

3

新車価格は非常に高く感じたが、現在の中古車市場では低走行車が200万以下でクルーズコントロール標準装備とお買い得になっている。
ディーラー下取りで5年落ち10万キロが70万円だった。
走りすぎだね。
乗り換えた頃は福島県に居たので雪が心配でリップ等のエアロは無し、ボディコートのみ追加で施工。
ナビやバックモニター等もキャンペーンで無料、10万円キャッシュバックと下取り５万円補償、検査不正問題の補填でかなり安く買った。
オマケで営業さんがステアリングリモコンをつけてくれた。（無くてもいいけれど在ると使う系のアイテムだね）

故障経験

2度、クルーズコントロール走行中にアクセルを踏んでもエンジンが回らなくなることがあったが、一旦駐車してからエンジンを再始動したら普通に動作した。（コンピュータの過負荷？）

何故か、バッテリーが弱ってくるとエンジン低回転時、下回りから異音がした。

こういったトラブルはあったが、10万キロで交換したのは
・バッテリー1回
・タイヤ*8本（2回）
・Vベルト1回
・エアコンフィルター1回
とオイルくらいである。
何も起きなかった訳ではないが、金銭的には優しいと思われる。