スバル レガシィツーリングワゴン 「「いい車」になれる素質はある 現行レガシィが登場して4年半が経過し、次期モデルの噂も聞こえてきましたが、未だに毎月3~4,000台前後をコンスタントに」のユーザーレビュー

ニックネーム非公開さん

スバル レガシィツーリングワゴン

グレード:-

乗車形式:試乗

評価

4

走行性能
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乗り心地
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燃費
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デザイン
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積載性
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価格
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「いい車」になれる素質はある 現行レガシィが登場して4年半が経過し、次期モデルの噂も聞こえてきましたが、未だに毎月3~4,000台前後をコンスタントに

2007.11.3

総評
「いい車」になれる素質はある
現行レガシィが登場して4年半が経過し、次期モデルの噂も聞こえてきましたが、未だに毎月3~4,000台前後をコンスタントに販売する根強い人気を持っています。
 私は来年車の買い替えを検討しているのですが、日本車では数少ないプレミアム性を持つ本物志向の車として、やはりレガシィを無視するわけにはいかないと思い、試乗してきました。
 レガシィのグレードはどれも魅力的のものばかりでかなり迷いましたが、試乗して必要十分な動力性能だと感じたことと、ヤフーユーザーレビューの2.0iオーナーの方が非常に満足されているのを見て、2.0i Bスポーツをターゲットとしました。
 他にもDセグメントセダンの代表格・BMW3シリーズも検討していて、先日3日間モニターで試乗させていただいたのですが、その時の印象とも比較してみたいと思います。
 レガシィの印象を結論から言えば、本当のプレミアムカーになれる素質はあるが、一部に詰めの甘さというか妥協点の低い部分が散見され、非常に惜しいと感じる、ということです。
 詳細は以下に記しますが、特にシートなどはBMW3シリーズと比較すると、まだまだ大人と子供の差があると感じます。しかし、そういった未成熟な部分を少しずつ、誠実に改善していけばレガシィは必ずBMWに勝るとも劣らないプレミアムカーになることができるでしょう。
 (ちなみに日本国内では価格差の大きい2台ですが、ドイツ国内ではレガシィ2.0が26,060~32,940ユーロ、BMW320iが29,500ユーロと同水準の価格です。)
満足している点
・派手すぎず地味すぎず大人の車である点
 徒にパワーやスペックを追い求めず、また内外装にもこれ見よがしなところがなく、長い間飽きが来ず使えそうな大人の車です。
 流行を追って登場しては消えていく車や、モデルチェンジでコンセプトをガラッと変えて驚かされる車の多い中、レガシィは1989年の登場以降、一貫性のあるコンセプトやデザイン、ボディサイズで、メーカーのポリシーを強く感じる車です。
 この車を流行商品ではなく、定番として育てていこうというメーカーの良識と主張が感じられて好感が持てます。
・魅力的なバリエーション
 試乗してみたところ、動力性能が必要にして十分だったので、上級グレードではなく2.0i Bスポーツをターゲットとしましたが、大人っぽい3.0Rやアウトバック、スポーティな2.0GT、バランスの良い2.0R、またワゴンだけでなくB4と、どれも非常に魅力的で、グレードを選ぶのに迷いました。
 最近の車はシンプルなグレード構成の車が多く、選びやすいといえば選びやすいのですが、レガシィのように魅力的なグレードがいっぱいだと選ぶ楽しみがありますね。
・マニュアルミッションの設定グレードが豊富
 最近は例えばスカイラインセダンのようにスポーツを謳う車でさえ、マニュアルミッションが設定されない車ある中、レガシィは2.0GTからベーシックな2.0iまでマニュアルミッションがラインナップされています。(以前は3.0RにすらMTがありましたね。)
 需要が多くないにもかかわらず、これだけMTのラインナップがあることは有難いことです。今後新型になってもMTのラインナップは是非続けていただきたいです。
・取り回し性の良さ
 4輪駆動で、なおかつ横幅が広い水平対向エンジン搭載と、小回りには不利な要素が多いにもかかわらず、取り回しには全く不満がありません。こういった点にスバルの4輪駆動に対する経験の豊富さが出ていると思います。
 また全幅も1,730㎜に抑えられており、メーカーの良識を感じます。
・レギュラーガソリン対応
 2.0i系のみですが、レギュラーガソリン仕様で経済的です。特殊なスポーツグレードではなく日常的に使う車なのですから、多少エンジンパワーが犠牲になってもレギュラーガソリン仕様がうれしいですね。
不満な点
・やはり古い4速オートマチック
 2.0i、2.0Rは4速ATですが、シフトショックがやや強く時代を感じさせられます。
(ユーザーレビューを見ると、燃費については4速ATにもかかわらず10㎞/L以上の方が多いようで、その点では良いのですが…)
 次期モデルでは最低でも5速、出来れば6速ATが設定されるといいですね。
・シートがよくない
 他の方もレビューに書いておられますが、シートは確かによくありません。
 BMW3シリーズのシートは肩口から膝の裏まで、体の裏全体を面でサポートしてくれる感じですが、レガシィのシートは背中の一部やお尻を点で支えている感じで、しっくり来ず疲れやすそうです。また試乗車は走行2,000キロ程度の新しい車でしたが、背もたれが底付きしました。残念ながらシートについてはBMWとは雲泥の差があります。
 レガシィは日本車では数少ないグランドツーリングを感じさせる車なのですから、次期モデルではシートには徹底してこだわって欲しいものです。
(ただ、新型インプレッサSTiのノーマルスポーツシートもあまりよい出来ではなかったので、やや不安ですが…)
・アクセルが不自然
 スロットルの開度がアクセルペダルの踏み込み量とリンクしておらず不自然です。
 発進時は少しアクセルを踏んだだけで急に飛び出るような、昔の日本車のような特性です。その反面、一定速巡航からの中間加速時にはアクセルを踏み込んでも緩慢な加速で、アンダーパワーな車に乗っているような感じです。
 アクセル開度と加速との関連をもう少しリニアにしていただきたいです。
・エンジンのパワー感がない
 レガシィ2.0iは車重1,370㎏、最高出力140PS、パワーウエイトレシオ9.79㎏/PS、BMW320iは車重1,460㎏、最高出力150PS、パワーウエイトレシオ9.73㎏/PSとほぼ同等なのですが、エンジンのパワー感はBMWの方が圧倒的に上です。低回転からモリモリと力があり、回しても楽しいBMWのエンジンに対して、レガシィのエンジンはどこか線が細く頼りない感じです。
デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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