ローバー 200シリーズ クーペ 「ローバー220クーペターボ レビュー」のユーザーレビュー

lily220 lily220さん

ローバー 200シリーズ クーペ

グレード:- 1993年式

乗車形式:マイカー

評価

5

走行性能
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乗り心地
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燃費
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デザイン
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積載性
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価格
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ローバー220クーペターボ レビュー

2015.8.21

総評
FF車世界初のトルセンLSDを搭載した5速マニュアル2.0Lターボのローバー220クーペです。1200kg台の車重に200PSのエンジンを積んでいるため、その速さは本当にエキサイティングです。ローバー社が倒産し時間が経ちますので、程度の良い個体はだいぶ減ってきました。故障も多く、おきまりのエンジンオイル漏れ、オーバーヒート、クラッチワイヤー切れ他、あらゆるトラブル満載です。しかしながら車体が安いので、購入時に+αの金額を用意し、きちんと手を入れれば何の問題もありません。私自身、ローバー220クーペに20年近く乗り続け、走行距離も22万キロに達しています。内装は、純正革張りレカロシート、ウォールナットの木目パネル等、いかにも英国車というインテリアです。車と苦楽を共にする、「思い」を共有できる良い車です。車にとって何が大切なのか、教えてくれたローバー220クーペ。私にとっては世界一の「スーパーカー」です。ですので、当然「いちおし」の車であります。
満足している点
クラシカルな美しいクーペスタイル。特に斜め後ろから見るスタイルはとても美しい車です。今でもたまに「これは何という車ですか?」と聞かれますし、交差点等で停車していると凝視されることもあります。「美しさ」と言うものは、非常に主観的なものでありますが、個人的にはとても魅力的なスタイリングだと思います。設定されているボディーカラーも、タヒチブルー、ポリネシアンターコイズ、ナイトファイアレッドなどお洒落なネーミングで、実際の色合いも日本車には絶対無いみごとな発色です。内装はホンダ提携時代の面影が残るものの、レカロの本革シートを奢っています。これだけでも相当なコストです。本木目(フェイクではありません)の風格も十分です。タルガトップから差し込む日差しが、アイボリーの内装の明るさを際立たせます。「超」高級ではありませんが、「ちょっといいな」というこの感じがとても落ち着きます。動力性能は1200㎏の車重に200馬力超のターボエンジンですから推して知るべし。ATが主流の時代で、このグレードにはMTしか設定しなかったことが、販売台数の減少に拍車をかけたのかもしれません。グランドツアラー的な車ですが、実際はかなりスパルタンで、現代の車とも「いい勝負」ができます。最高速度240km/hは伊達ではありません。エレガントに見えますが、それだけでは無いのです。この車の何が良いのか?一言で表現するのは難しいですが、所有する満足感ではないでしょうか。おそらく国内ではほとんど現存していないという希少性、非常にトラブルが多いため維持費にとても手間暇がかかるという趣味性、クルマとしての金銭的な価値が無いという点、このような因子がそういう思いをより強くするのでしょう。とにかく所有するのに「覚悟」が必要な車であることは間違いありません。でもその分得られる(自己)満足感はプライスレスです。
不満な点
とにかく故障が多いです。ありとあらゆるところが壊れます。車が普通に走ることに感動を覚えるくらい…。ただし、故障しやすいポイントがありますので、そこをしっかり抑えれば大丈夫です。一番大事なことは、基本的なことですが、水温と油温の管理です。もともと涼しいイギリスの気候にあわせて作られた車です。日本の酷暑にはとても耐えられる冷却能力ではないのです。長く乗るつもりであれば、強化ラジエター、オイルクーラー、電導ファンのコントロール、これらを合わせてしっかり理想の水温・油温にコントロールすることが、トラブルを避ける第一の道です。それだけ、「熱害」が多い車なのです。そこらをきちんと対策した私自身の愛車は10万キロを超えて22万キロに至るまで、一般的な消耗品の交換のみで大きな故障はありません。年間維持費は修理費用として最低20-50万円は見込んだ方が良いでしょう。
デザイン

-

走行性能

-

200馬力超のターボエンジンに1200㎏の車重ですので、動力性能としては申し分無いです。当時は、インテグラTypeR、三菱エクリプス、VWコラード、オペル・カリブラがライバル車として挙げられていました。FF車としては世界初のトルセンLSDを搭載しており、回頭性もなかなかのものです。ただし、かなりフロントヘビーですので、峠の下りではブレーキ性能に不安を覚えます。私自身のローバー・クーペはかなりモディファイされていますので、現在のそこそこのスポーツカーであれば、今でも十分に勝負できる性能です。
乗り心地

-

ホンダのコンチェルトがベースであることを感じさせません。今となっては心もとないボディ剛性ですが、180㎞/h以上の巡航も問題なくこなせる足回りです。静粛性はお世辞にも良いとは言えませんが、それを気にする車ではありません。ボディ剛性に関しては、タワーバーの装着でかなりしっかりします。ある程度の「手」を加える必要があると思いますが、普通に街乗りするのであれば十分満足できる乗り心地です。
積載性

-

クーペですので期待できる積載性はありません。トランクスルーはできますので、ある程度の長尺ものは積み込めます。
燃費

-

近距離で乗ることがありませんので11-13km/L走っています。ターボ車としてはかなり優秀な燃費だと思います。
価格

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故障経験
ありとあらゆるところが壊れます。そもそもがイギリスの涼しい気候を念頭に設計された車であり、日本の厳しい気候に順応できていません。また本来は1600ccのホンダD16Aエンジン搭載を前提としているため、2000ccのターボエンジンは明らかにオーバーサイズです。エンジンに籠る熱が、さまざまな補気類に悪影響を与えているのは間違いありません。定番の故障はオーバーヒート、ガスケット抜け、クラッチワイヤー切れですが、基本的にどこが壊れてもおかしくありません。これらは「故障しやすい」と言うよりは、ある種の「適応障害」です。きちんと対策をたてれば当然ながら不要なトラブルは回避できます。現在22万キロですが、消耗品の交換のみで10年以上JAFのお世話にはなっていません。

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