2014年4月
■2014年4月
ロールスロイスの新モデルとしてベビー・ロールスとも呼ばれるゴーストが2009年10月に登場した。従来からあるファントムに比べると、ボディサイズはひと回り小さいが、高級感は正にロールスロイスといった感じのモデルである。
9月のフランクフルトショーで発表されたばかりのモデルだが、早くも日本で公開され、同時に受注が始まった。受注生産のモデルであるため日本でのデリバリーが始まるのは2010年の第二四半期以降になる。
ファントムに比べるとひと回り小さいボディも、全長は5mを超えて全幅は2mに近いため、十分に堂々たるサイズのクルマである。外観デザインはひと目でロールスロイスと分かるもの。パルテノン神殿を模したと言われる縦型のフロントグリルやスピリット・オブ・エクスタシーと呼ばれる天使が羽根を広げたフードマスコットなどはファントムと共通だ。観音開きドア(リヤコーチドア)を採用するのもロールスロイスの伝統に基づくものである。
インテリア回りの仕様については本革シートや木目パネルなどについてさまざまな素材やカラーが用意されるが、いずれも超ラグジュアリーな雰囲気にあふれている。
搭載エンジンはV型12気筒6.6リッターのインタークーラー付きツインターボで、420kW(570ps)/780N・m(79.5kg-m)のパワー&トルクを発生。このエンジンは歴代ロールスロイスの中でも最もパワフルなもので、ZF製の8速ATとの組み合わせによって0-100km/h加速をわずか4.9秒で達成する実力を持つ。
2014年1月には特別な内外装とエンジンの動力性能の向上が図られた「ゴースト Vスペシフィケーション」を2014年1月から6月までの期間限定で生産すると発表した。