2023年4月
■2023年4月
ポルシェジャパンは、新しい「カイエンE-ハイブリッドクーペ」の予約受注を2023年4月18日に開始した。
今回のカイエンは「ポルシェ史上、最大級の広範な製品アップグレード」を謳った大幅改良モデル。高度にデジタル化されたディスプレイ&コントロールコンセプトや新しいシャシーテクノロジー、革新的なハイテク装備を新たに投入している。ディスプレイ&コントロールコンセプトは、全面的な見直しを実施。「タイカン」と同様の新しいポルシェドライバーエクスペリエンスを採用し、ドライバーを中心として操作を最適化した。運転支援システムを操作するための追加機能やオートマチックトランスミッションのセレクターレバーは、ステアリングホイール上やダッシュボードなどに配置して利便性をアップしている。さらに、コックピットの設計も一新され、曲線のフルデジタル12.6インチのメーターパネルを初採用したほか、オプションで最適化されたヘッドアップディスプレイも用意した。また、12.3インチのポルシェコミュニケーションマネジメント(PCM)センターディスプレイを標準装備したほか、助手席では初めて10.9インチディスプレイを利用可能としている。加えて、新たに標準装備として導入されたエアクオリティシステムは、オプションで空気中の微細な粉塵をセンサーで検出し、必要に応じて何度も微細ダストフィルターを通過させることができるという。
外観では、フロントにアーチをいっそう強めたフェンダーや新ボンネット、マトリクスLEDヘッドライトを標準装備して、ワイド感を強調。リアには立体的なデザインのテールライトやすっきりとした下部表面、ナンバープレートホルダーを一体化した新しいリアエプロンを備えている。
シャシーについては、ポルシェアクティブサスペンションマネージメントシステム(PASM)を含むスコイルスプリングサスペンションを装備。ショックアブソーバーは、圧縮ステージとリバウンドステージが別々となる2バルブテクノロジーを採用して、低速走行時の快適性やダイナミックなコーナリング時のハンドリング、ピッチとロールのサポートの向上を図っている。
パワートレーンは、最高出力260kW(353PS)、最大トルク500Nmを発生する3.0リッターV6ターボエンジンを搭載。最高出力130kW(176PS)の電気モーターと組み合わせ、システム合計出力は346kW(470PS)を発生するという。また、高電圧バッテリーの容量を17.9kWhから25.9kWhに増大したことで、電気のみによる航続距離はWLTPモードで最長90kmと公表されている。
■2023年8月
ポルシェジャパンは、「カイエン クーペ」のラインナップに最上位モデル「ターボ E ハイブリッド クーペ」を設定して、2023年8月29日に予約受注を開始した。
今回設定された「ターボ E-ハイブリッド クーペ」は、2023年4月に国内導入が発表された3代目カイエン/カイエンクーペの改良型をベースにしたハイパフォーマンスモデル。前身にあたる「ターボS E-ハイブリッド クーペ」のテクノロジーをさまざまな方法でアップグレードしている。
パワートレーンは、最高出力441kW(599PS)、最大トルク800Nmを発生する4.0リッターV8ツインターボエンジンと、最高出力130kW(176PS)の電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドだ。システム合計出力は544kW(739PS)、最大トルクは950Nmを発生。高電圧バッテリーの容量は25.9kWh。0-100km/h加速は3.7秒で、最高速度は295km/h、電気航続距離はWLTPモードで最長82kmと公表されている。また、新たに11kWの車載充電器を搭載した。
シャシーについては、新しい2チャンバー・2バルブ技術を採用したアダプティブエアサスペンションのほか、ポルシェトルクベクトリングプラス(PTVプラス)も標準で装備。さらに、ポルシェダイナミックシャシーコントロール(PDCC)とリアアクスルステアリングをオプションで設定している。
エクステリアには、ターボモデル専用の特徴的なフロントエンドスタイルを採用。光沢ブラックのエアブレードがアクセントの大型クーリングエアインテークを装備した。また、ブラッシュステンレススチール製の2組のツインテールパイプとレッドのブレーキキャリパーを備えている。
インテリアでは、ダッシュボードとドアパネルのトリムにアルミニウムのインレイを施した。ルーフライニングはRace-Tex製で、GTスポーツステアリングホイール(ステアリングホイールヒーター付)や、希望のドライビングモードが選択可能なモードスイッチ、レザースポーツシート(18way調整機能付)を標準で装備。オプションでレザーコンフォートシート(14way調整機能付)を選択することも可能だ。
加えて、2023年にワールドプレミアとなったモデルで導入されたすべての新機能を採用。これには、自立型曲面デザインのオールデジタルインストルメントクラスター(可変ディスプレイオプション付)を備えた新しいコックピットや、再設計されたセンターコンソール、オプションのパッセンジャーディスプレイを含んでいる。また、高解像度HDマトリックスLEDヘッドライトを標準装備した。
今回新たにクーペ専用として、従来型最速の「カイエン ターボGT」のエッセンスを取り入れたGTパッケージを備えた「ターボ E ハイブリッド クーペ GTパッケージ」もラインナップに追加。エアサスペンションを含むすべてのシャシーとコントロールシステムが新型モデル専用にチューニングされ、全高は10mm低い設定となる。GT専用のピボットベアリングは、フロントアクスルのキャンバーを-0.58度増やし、コーナーでのよりダイナミックなステアリングレスポンスや全体的なステアリング精度の向上、およびコーナリンググリップの強化を可能にしたという。また、高性能のポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)や22インチGTデザインホイール用パフォーマンスタイヤなどを標準装備している。
エクステリアでは、ブラックのアクセントが施された専用フロントセクションや、同じくブラックのホイールアーチエクステンション、ルーフスポイラーのカーボンサイドプレート、ターボGT由来の中央に配置されたチタンエグゾーストシステムのテールパイプ、カーボンリアディフューザー、軽量カーボンファイバー製ルーフなどを装備。0-100km/h加速は3.6秒で、最高速度は305km/hとアナウンスされている。
■2023年9月
ポルシェジャパンは、「カイエン クーペ」に「S E-ハイブリッド クーペ」を設定して、2023年9月26日に予約受注を開始した。
今回設定された「S E-ハイブリッド クーペ」はカイエンシリーズの3番目の電動化エンジンバリエーションで、既存の「E-ハイブリッド クーペ」と「ターボ E-ハイブリッド クーペ」の間に位置付けられるモデルだ。
パワートレーンは、最高出力260kW(353PS)、最大トルク500Nmを発生する3.0リッターV6ターボエンジンと、最高出力130kW(176PS)、最大トルク460Nmの電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドとなる。システム合計出力は382kW(519PS)、最大トルクは750Nmで、高電圧バッテリーの容量は25.9kWh。0-100km/hを4.7秒で加速し、最高速度は263km/h、電気航続距離はWLTPモードで最長90kmと公表されている。また、新たに11kWの車載充電器を搭載した。
シャシーについては、新しい2チャンバー・2バルブ技術を採用したアダプティブエアサスペンションを標準で装備している。
エクステリアには20インチカイエンSホイールが標準装備され、エグゾーストシステムにはブラッシュステンレススチール製デュアルツインテールパイプを装備。またオプションでHDマトリックスLEDヘッドライトやブラックエクステリアパッケージを用意している。
インテリアでは、8wayシートや走行モード選択用のモードスイッチを備えるスポーツクロノパッケージ、ステンレススチール製ペダルパッド、シルバーシェイド塗装仕上げのディアマールインテリアパッケージを装備した。さらに、Apple CarPlayの新機能をはじめとMy Porscheアプリにも新たな機能を追加してドライバーをサポート。また車内ビデオ機能を含む新オプションのパッセンジャーディスプレイや微粒子と有害物質を取り除くように設計された新しいエアクオリティシステムを設定して、快適性の向上を図っている。