ライバルはハイパフォーマンスSUV
text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)
【画像】便利で速いハイパフォーマンスSUV【標準のカイエン・クーペやライバルをじっくり比較】 全116枚
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
ポルシェは、ランボルギーニ・ウルスやベントレー・ベンテイガ・スピードなど、ハイパフォーマンスSUVに照準を合わせたカイエン・ターボの上位モデルを発売する予定だ。
カイエンの最新モデルとして6月末に発表予定のこのモデルは、ポルシェの4.0L V8ツインターボに改良を加え、最高出力640psを発揮。これまでのカイエンで最もパワフルな内燃機関モデルとなる。
車名はまだ明らかにされていないが、クーペスタイルのカイエン・クーペのみに設定される。なお、標準モデルのカイエン・ターボは引き続き販売される。
この新型車の開発を担当したエンジニアのリコ・レッシャーは、最近ドイツで行われたプロトタイプ試乗会で、AUTOCARに次のように語った。
「クーペを選択するメリットはあります。(標準の)SUVよりも軽く、重心もわずかに低くなっています。わたし達は、これまでで最もパワフルなだけでなく、最もスポーティーなカイエンを提供したいと思っています」
空力と冷却性能も向上
カーボンファイバーを多用したアクティブ・エアロダイナミック・パッケージを採用し、ダウンフォースを向上させるとともに、エンジンルームとブレーキの冷却を効率化している。
フロントバンパーには、よりはっきりと目立つリップスポイラーと、標準モデルよりも大きなエアダクトが採用されている。速度に応じて展開されるリアウイングも特徴的だ。また、新しいリアディフューザーと、センターマウントの2本の大型エグゾーストもスポーティーな印象を醸し出している。
標準のカイエン・ターボ・クーペにオプション設定されているライトウェイト・スポーツ・パッケージのさまざまなパーツが使用されており、その中にはカーボン製のルーフパネルも含まれている。車両重量は標準モデルの2200kgを下回ると言われているが、詳細は明らかになっていない。
パワートレインは、90ps増加して640psになった。これは、同じツインターボの4.0L V8が搭載されているアウディRS Q8と比較して40ps多く、ランボルギーニ・ウルスと比較してもわずか10ps少ないだけだ。また、トルクも8.3kg-m増加し、86.4kg-mとなった。
一方、車重2535kgのカイエン・ターボS Eハイブリッドでは、ツインターボの4.0L V8ガソリンエンジンと電気モーターの組み合わせにより、680psを発揮する。
加速力も申し分なし?
エンジンの詳細はまだ明らかにされていないが、英AUTOCAR編集部はチタン製のエグゾーストシステムと新しいエンジン・マネージメント・ソフトウェアの採用を確認している。
性能の向上に伴い、8速トランスミッションと4輪駆動システムのソフトウェアを変更し、よりリアバイアスの強いパワー配分となった。また、電子制御式のディファレンシャルは、トルクベクタリングとロックアップ機能が強化されている。
「新モデルのコンセプトは、カイエンGTSの持つ高いエンゲージメントと総合的なダイナミック性能に、さらなるパフォーマンスの可能性を組み合わせることです」と、レッシャーは述べている。
現段階ではパフォーマンスに関する公式発表はないが、最近のテストにより、0-100km/h加速のタイムがアウディRS Q8の3.8秒とランボルギーニ・ウルスの3.6秒の中間に当たると言われている。最高速度は300km/hに制限されている。
標準装備の22インチ鍛造アルミホイールには、カイエンに採用されているタイヤの中で最も大きいフロント285/35 ZR22、リア315/30 ZR22が装着されている。トレッド幅もわずかに拡大し、フロントアクスルのネガティブキャンバー角が増加している。
また、アダプティブ・エア・サスペンションの車高をわずかに下げ、ダンパーレートをより硬くしている。さらに、電動油圧式のアクティブ・ロール・スタビライザー・システムとステアリング(ポルシェ・パワー・ステアリング・プラスの後輪操舵システムを採用)のチューニングに重点を置いたダイナミックな変更が加えられている。ブレーキには、標準モデルでオプション設定されているセラミック・コンポジット製のディスクとキャリパーが採用されている。
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