2020年2月
■2020年2月
ポルシェ ジャパンは、「718 ボクスター GTS 4.0」を追加設定して、2020年1月16日に発表、同年2月19日に予約受注を開始した。
「718 ケイマン GTS 4.0」は、シリーズ最高峰となる「718ケイマンGT4」に搭載される最高出力294kW(400ps)と共通の4.0リッター水平対向6気筒エンジンを搭載。6速マニュアルトランスミッションとスポーツエグゾーストシステムの採用により、0-100km/h加速4.3秒、最高速293km/hの性能が公表されている。
標準装備の「PASMスポーツサスペンション」は20㎜のローダウン化とともにダイナミックなハンドリングとともに、日常使用に適した快適性を兼ね備えたという。さらに独立して選択可能なPSMスポーツモードを備えた「ポルシェスタビリティーマネジメント(PSM)」、アップグレードされたポルシェトラックプレシジョンアプリを含む「ポルシェクロノパッケージ」、「ポルシェアクティブドライブトレインマウント(PADM)」、およびメカニカルタイプのLSDを備えた「ポルシェトルクベクトリング」は標準装備となる。
そのほか、サテングロスブラックの20インチ軽合金ホイールに高性能タイヤ(フロント235/35ZR20、リヤ265/35ZR20)、さらにクロスドリルディスクによって強化されたブレーキ、レッド塗装のキャリパーを装着。オプションでポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)が用意されている。
エクステリアはスポイラーリップ、スポーツデザインフロントエプロンのブラックのエアインテーク、フロントフォグライトレンズ、リヤライトレンズ、再設計されたリヤ下部バンパーに適用されるコントラストダークカラーがGTSモデル特有のスポーツ性を表現。
インテリアはスポーツシートプラスのセンターパネル、ステアリングホイールリム、センターコンソール、シフトレバー、両側ドアのアームレストにダークカラーのアルカンターラを採用。オプションのGTSインテリアパッケージを選択すると、別色のカーマインレッドまたはチョークを追加して、レブカウンター、シートベルト、ヘッドレストの「GTS」刺繍ロゴを含む、デコレーティブステッチ、およびブラックボーダー付きフロアマットの「PORSCHE」ロゴを強調することができる。トリムエレメントとセンターコンソールトリムはカーボン製となる。
スポーツクロノパッケージは標準装備。日本仕様にはリアルタイム交通情報を備えたオンラインナビゲーションモジュール、ボイスコントロール、ポルシェコネクトが標準となる。BOSEサラウンドサウンドシステムやBurmesterハイエンドサラウンドシステムはオプションとして用意される。
■2020年6月
ポルシェジャパンは、「718ボクスター」のラインアップに「718ボクスターT」を2020年6月24日に設定、同日より予約受注を開始した。
718ボクスターTは、1968年に登場した「911T」の意思を受け継ぐモデルとして開発。パワーユニットは最高出力220kW(300ps)、最大トルク380Nmの2.0リッター4気筒ターボを搭載する。1380kgの車両重量による4.6kg/psのパワーウエイトレシオにより、0-100km/h加速4.7秒の性能と、275km/hの最高速度をもたらすという。その他、機械式リヤデファレンシャルロックを含む「ポルシェトルクベクトリング(PTV)」、デュアルクラッチトランスミッションの「ポルシェドッペルクップルング(PDK)」が標準装備となる。
エクステリアはハイグロスチタニウムグレーで塗装された20インチホイールを装着するほか、車高を20㎜低く設定するPASM スポーツシャシーを装備する。アゲートグレーのミラーシェルと両サイドの“Boxster T”のロゴ、ブラッククロムメッキのツインテールパイプを中央に配置したスポーツエグゾーストシステムは718Tの特徴となる。ボディカラーは「ブラック」、「インディアンレッド」、「レーシングイエロー」、ホワイト」、「キャララホワイト」、「ディープブラック」、「GTシルバーメタリック」を設定。スペシャルカラーとして「ラバオレンジ」、「マイアミブルー」も用意されている。
インテリアでは360㎜径のモードスイッチ付きGTスポーツステアリングホイール、シンプルかつ軽量なドアプル、2ウェイ電動調整機能付きスポーツシート、グロスブラック仕上げのメーターパネルとセンターコンソールを採用。“Boxster T”のロゴはインテリア各所に見受けられる。
トランスミッションは7速PDKのみ。ハンドル位置は左右で選択可能。
■2020年9月
ポルシェは、「718ボクスター」の「GTS 4.0」に7速PDKモデルを追加設定して、2020年9月8日に発表した。
■2021年1月
ポルシェジャパンは、「718ボクスター」に特別仕様車「25イヤーズ」を設定して、2021年1月13日に予約受注を開始した。
「25イヤーズ」は、ボクスターファミリーのデビュー25周年スペシャルアニバーサリーモデル。「GTS 4.0」をベースに、1993年のデトロイトモーターショーで発表された「ボクスター コンセプトカー」から数多くのデザイン特徴を引き継いでいる。
最も印象的な特徴のひとつが、再解釈されたカラーのネオジム。これは銅のようなきらめく茶色で、コンセプトモデルがまとったGTシルバー メタリックに刺激的なコントラストを生んでいるという。フロントエプロンやモノバー付サイドエアインテーク、レタリング、ツートンカラーの20インチ軽合金製ホイールにこのカラーを使用した。ボディカラーはGTシルバー メタリックが標準仕様で、オプションでェットブラックメタリックとキャララホワイトメタリックも用意。「Porsche」ロゴを施したフューエルフィラーキャップがもうひとつの特徴で、スポーツエキゾーストシステムのハイグロステールパイプと同様にアルミニウムルックとした。
また内装は、ボルドーレッドのレザーインテリアとレッドのファブリックコンバーチブルトップを組み合わせた。コンバーチブルトップには、「Boxster 25」ロゴをブラックでエンボス加工さ。アルブラックの「Boxster 25」ロゴがエンボス加工されたレッドのソフトトップを組み合わせている。さらに「アルミニウムインテリアパッケージ」や14ウェイ電動調節機能付きスポーツシート、「Boxster 25」ロゴ付きドアエントリーガード、レザー仕上げの「ヒーテッドGTマルチファンクションスポーツステアリングホイール」なども標準装備した。
■2022年11月
ポルシェジャパンは、「718ボクスター」のエントリーモデルをベースに、斬新なエクステリアカラーと調和のとれた「コントラストパッケージ」を備えた「718ボクスター スタイルエディション」を設定し、2022年11月2日に受注を開始した。
「718ボクスター スタイルエディション」は、964型の「911カレラRS」に採用されていたエクステリアカラーの「ルビースターネオ」をラインナップするなど、通常とはひと味違うデザインを求めるドライバーへ向けた特別仕様車だ。「ルビースターネオ」以外のカラーを選択した場合も、ホイールカバーにポルシェカラークレストをあしらったハイグロスブラックの20インチ718スパイダーホイール、ブラックのスポーツテールパイプ、あるいはリアのハイグロスシルバーの“Porsche”ロゴなどの特別装備を採用する。このほか、“Boxster”のエンボスロゴが、サイドウインドウ上部のソフトトップに専用のラベルとして追加されている。
今回の特別仕様車に装備される「コントラストパッケージ」は、追加料金なしでブラックとホワイトの2種類から選択することができる。どちらを選択しても、フロントラゲッジコンパートメントリッド上のデコレーティブストライプ、サイドの“Porsche”デコレーティブロゴ、ホイールのブラック&ホワイトハイグロス塗装仕上げ、リアのモデルロゴが採用される。
インテリアには、ブラックのレザーパッケージ(チョークのコントラストステッチ付)、ステンレスドアエントリーガード(イルミネーテッド)、ポルシェクレストヘッドレストが装備される。
このほかの装備面では、LEDデイタイムランニングライトを備えたバイキセノンヘッドライト、クルーズコントロール、ヒーター付きスムースレザーマルチファンクションステアリングホイール、シートヒーター、2ゾーンオートクライメートコントロール、フロアマット(クレヨンのコントラストステッチ付)、ブラックのレザートリム(クレヨンのコントラストステッチング付)、パワーステアリングプラスが標準装備される。さらなるオプションの追加も可能だ。
パワートレインとシャシーについてはベース車両に準じており、220kW(300PS)の最高出力を発揮する2リッター水平対向エンジンをシートの後方に搭載。この4気筒ターボエンジンは、最大トルク380N・mを発生し、6速マニュアルトランスミッションを標準装備するスタイルエディションの0-100km/h加速タイムは5.1秒(オプションの7速PDK使用時は4.7秒)を実現しており、最高速度は275km/hに達するという。