試乗しました
日本車やドイツ車風にみえるのですが、フロントからリアかけてのボディープレスやLEDランプのディテールに至るまで精巧に作られていて、他の国
2013.4.14
- 総評
- 試乗しました
日本車やドイツ車風にみえるのですが、フロントからリアかけてのボディープレスやLEDランプのディテールに至るまで精巧に作られていて、他の国では真似できない深みのあるデザインに仕上げられています。さすがは芸術の国出身の工業製品であると感心いたしました。
内装は、プラスチックを多用しつつも手の触れる部分には、一部ピアノブラックのパネルを活用するなど、チープに見せない技術と室内空間を広くすることで圧迫感をなくし、607なき後のプジョーのフラッグシップ車であることを上手に演出していますね。
エンジンは、PSAプジョーシトロエングループとBMWの共同開発によるコモンレール式の直噴ターボエンジン(BMWミニのターボ車の基本エンジンにもなっていますし、ディーゼルエンジンの燃料噴射装置を応用したものですね)ですので、低速からMAXトルクがでており、街中からワインディング、高速にいたるまで適度に力強くとても扱いやすい洗練されたエンジンだと感じました。
トランスミッションは、アイシン製の第二世代6速ATなのですが、変速ショックがなくスムーズに加速していくことにびっくりしつつも、アイシンが世界最高峰の変速機メーカになったことを確信いたしました。(今から30年前ぐらい前のアイシン製のATは、一部の車種でエンストが多発するなど出来が芳しくない時期もありましたが、エンジニアの努力と技術力でここまで変速機を成長させたことに感慨深いものを感じました。)
ブレーキは、マスターシリンダーが左側についているのですが、効きは悪くないですし、踏力に応じて減速していくように感じました(昔の右ハンドル用のプジョーはカックンブレーキのものが多かったですよね)。
乗り心地は、さすがはプジョーと言いたくなるような素晴らしいものでした。プジョーは、ダンパーを自社開発しているめずらしい企業なのですが、ホイールストロークがたっぷりしており、街中の微低速時からしっかり動いていることがわかりました。
総評としては、Dセグメントの(プレミアムブランドを除く)の中でも、競争力の高い、世界レベルの自動車であると思います。
- 満足している点
- ・地デジカーナビやETCが標準でついていること(他のメーカでは、抱き合わせでオプション化されていることが多いのですが、プジョーはクルマの本質で真っ向勝負していることに感心を持ちました)
・平織のクロスシートの出来がすばらしいこと。シートの大きさがたっぷりしていますし、適度に硬さがあり、下のクッション材がいい仕事をしていましたので、これが乗り心地の良さにも貢献していると思います。(国産車には、このクロスシートに負けないものを作ってほしいものです。国産車は革シートを含めて一番努力が足りない部分ですから。)
・ディレクショナルバイキセノンヘッドランプ(オプションですけど、夜をよく運転される方はご検討される価値はあると思います。)が曲がる方向に適度に明るく照らしてくれるので、視認性が高いこと。
・フランス、ドイツ、日本のそれぞれの得意分野で一番質の高い技術を詰め込んだ合理性の高い車であること(さすが、合理主義といわれる御国柄ですね)
・車のデザインに色気があること(同じセグメントである国産車にはないものですね。)
・ライオンマークがかっこいい。(子供ぽい理由ですが、以外に重要だったり。興味のある方は一度実車をご確認ください。)
- 不満な点
- ・車幅(1855MM)が大きいこと。特に、幅の狭い道路が多い地域では取り回しに苦労すると思います。(ただし、運転するしてみると、そんなに車幅が広いとは感じません。)
・車両価格(374万円)が高いこと。(300万円代前半であると日本車と競争しても勝てるのではないでしょうか。ご購入を検討される方は、値引きや下取り代を勉強していただくか、認定中古車に切り替えるという方法もありますよ。)
・内装の色彩が黒に統一されてしまっていること。(これは、世界的なモードなのかもしれませんが。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験