日産 スカイライン 「確実に次の候補になりました」のユーザーレビュー

狂犬ハチ公 狂犬ハチ公さん

日産 スカイライン

グレード:400R(AT_3.0_V6ターボ) 2019年式

乗車形式:試乗

評価

5

走行性能
5
乗り心地
5
燃費
4
デザイン
5
積載性
-
価格
5

確実に次の候補になりました

2023.8.7

総評
今まで、WRX以外にハイパフォーマンスセダンといえば何が存在するのか、を考えていましたが、IS Fをはじめとして私の希望に合致するそれを見つけることはできていませんでした。
しかし、今回400Rに乗り、ようやく私のニーズを満たせる車を見つけられたと直感しました。

むろん、前掲のとおりWRXがダメという訳では全くなく、WRXにはWRXの良さがあって、私はあと20万キロは乗るつもりです。
ただ、VBHがよりモデスティを強調する車になり、VAGほどのアグレッシブさを減じたとなれば、400Rもまた候補に入るのかな、とは思います。

次、400Rがリリースされるとすれば、ハイブリッドになる可能性が非常に高く、購入するにあたってはモデルチェンジ後もこのアグレッシブさが維持されているかどうかが焦点になります。

満足している点
むろん、所有しているWRXに満足していないわけではないのですが、車好きの性というべきか同種の車の試乗がしてみたくなってしまい、わざわざ片道20キロ近い道のりをかけて400Rを乗りに行きました。

ほんの10分程度の試乗のため、満足/不満な点が把握しきれていない点はご了承ください。

・視界は十分開けています。
IS F Performanceやクラウン220系では、その視界が不良であることに驚きを隠せませんでしたが、スカイラインは十分に視界が確保されていました。
私は以前日産のコンパクトカーに乗っていましたが、その車がデザインを最重視したために視界が非常に悪かった経験があり、それも重なってより驚きを感じました。

・ちょうどいい大きさです。
全長は4800のためWRXよりは大きいですが、全幅は1820とWRXとほとんど差がなく、難なく運転できます。
また、ボンネットもクラウンやISと同じくロングノーズですが、視界が開けているためかその大きさをあまり感じさせません。

・私には余りあるほどのハイパワーです。
やはり純ガソリン車のパワーは正義です。400Rの3L・V6ツインターボエンジンが生み出す400HP、400N/mのパワーは偉大で、ドンとアクセルを踏むと見事にホイールスピンします。
エンジン音も快感で、BOXER4とは異なりV6らしい滑らかな吹け上がりで加速してくれます。
カタログにあるグラフでは、2000回転から最大トルクを発揮するため、トルクフルな加速です。(これはWRXとはほとんど同じですが...)

・ミッションのレスポンスがクイックです。
CVTはやはりスポーティーカーには向いてないのではないか、と感じてしまったのは事実です。CVTは構造上ラバーフィールにならざるを得ず、結果としてドンと強烈に加速するのはやはり苦手です。しかし、ATを積んでいる400Rは、こういった現象は起きず、よりクイックにレスポンスを返してくれます。

・ボディの造形が美しいです。
個人的感想ですが、やはり高級セダンであると再確認できました。
WRXは完全にスポーティーに振っていますが、スカイラインはスポーティーさを残しつつも高級セダンとしての風格を残しているように思えます。

・乗り心地は良好です。
電子制御下にあるダンパーが100分の1秒単位で減衰力を調整しているとかで、車のロールを抑えつつ乗り心地を損なわないようにしているとのことです。
WRXは乗り心地が唯一の課題と言って差し支えなく、私はこの点を車高調への交換で解決しましたが、スカイラインでは最初から十分に対策が施されており、
言い換えれば、自由度が低く、また故障する可能性も高くなりそうですが、やはり安定した乗り心地には感心させられました。

また、このダンパーや防音材の適切な配置の結果、居室内の静粛性は高いです。

・安いです。
このパフォーマンスを誇りながら600万程度で購入できるのは、安売りが過ぎるといえます。
個人的には1000万近い車の感覚です。
不満な点
大して不満な点はありませんでした。
以下は私の感想に過ぎず、この車の評価を減じるものではありません。

・燃費が悪い
燃費を気にする車ではないので、これを挙げても仕方ないのですが、30年前私が乗っていたV6の車と大して燃費が変わらないとなれば、やはり燃費が悪いと言わざるを得ません。
とはいえ、このフィーリングの代償として燃費が悪いと言われれば納得で、不満というべくもないように思えます。

・デカい
スカイラインはWRXと車格が違うので、燃費と同じく不満に値しない指摘ですが、一応書いておきます。
日本の標準的な道路では何ら問題ありませんが、やはり田舎道や住宅街の狭い道を通るとなると難が生じるように思えます。
また、全長が長いので、狭い駐車場では苦労します。
デザイン

5

走行性能

5

現状私が乗ってきた車の中ではトップに君臨し、エンジンのサイズを除けばWRXに比肩しうる能力を持っています。
パワー感は至高、操作性も高く、スバルとは異なりステアリングが非常に軽いです。
そもそもの走行性能(走る・曲がる・止まる)が高いので、ステアリングが軽くても不安になることはありません。
乗り心地

5

元来スポーツカーである趣旨は含みつつも、高級セダンであることも忘れていません。
乗り心地は硬くも柔らかくもなく最適で、ロール感は皆無です。静粛性も非常に高く(クラウン220系のSよりも静粛性は高いです)、振動も少ないです。
積載性

-

トランクを開けていないので何とも言えませんが、一般的なEセグセダンの容量だと思います。
燃費

4

圧倒的パワーと燃費を引き換えにしていることさえ覚悟できていれば問題ありません。
街乗りはリッター7キロ、高速ではリッター12キロ程度と、そこそこです。
価格

5

はっきり申し上げてこのスペックで600万は安すぎると感じました。
故障経験

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