日産 スカイライン 「R30スカイライン廉価版」のユーザーレビュー

R30スカイライン廉価版

2017.2.9

総評

84年式のR30スカイライン後期型の、廉価版4ドアセダン。4気筒の1800cc。
87～93年に父が乗っていた車。白い3年ものの中古で58万円だった（新車価格は140万円くらい）。
1800TI-Eの装備をやや豪華にした限定車。エアコン装備でシートがルーズクッション風になっていたのが売りとされていたが、車体の大きさに対して、走行性能の低さが致命的。
空力の良い外観の良さくらいしか特に魅力がなく、悪い点も目立っていたため、なかなか付けない星1とした。

満足している点

前の持ち主により、リアは丸いテールランプに交換・トランクのエンブレムも「GT-E」に交換され、後ろのドアの下に「2000GT」のステッカーが貼られた、「なんちゃって2000GT-E仕様」だった。
ウレタンのフロントスポイラー、フィン付きドアミラー、恐らく純正オプションのマッドガード、14インチの白いエンケイアルミホイール、ナンバー周りがランプでぐるっと光るナンバープレートで、車高も低めで、外観はカッコよかった。
フルコンシールドワイパーと、ボンネット後端にある黒い間欠ワイパーのセンサー、屋根の前部にあるアンテナも特徴的だった。
廉価グレードながら、ギアは4MTではなく5MTで、エアコンとFMラジオ・カセットステレオやチャイルドドアロックはあった。
リアシートの上に珍しい空気清浄器があった。定期的にフィルターを交換すれば結構使えた。

不満な点

ボディー剛性はかなり低く、トランクの雨漏りこそなかったものの、車体は傷みやすかった。
パワステ・パワーウインドウがなかったのが致命的。ステアリングはひたすら重く、S字コーナーでは地獄と化した。
スローなステアリングフィールもデッド。コーナーではずるずる滑るだけで、踏ん張りは利かなかった。
内装は、プラスチックが経年劣化で色褪せ、タコメーターもなく、代わりに不必要な馬鹿でかい時計があった。サイドブレーキも動かすとガキガキ音が結構うるさかった。
80年代の車なので、集中ドアロックやキーレスエントリーはもちろんない。
キーは小さくて曲がりやすく、警告音もないので、室内やトランクなどにキーとじ込みもしやすい。
バンパーは塗装されていない黒い樹脂製のため、すぐに色がグレーっぽく変色してみすぼらしくなった。
ダブルマフラーが左出しのRSとは違い、シングルパイプのマフラーが曲がりくねって右側から出ていた。

デザイン

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走行性能

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エンジンは、2000DOHCやターボではなく、4気筒OHCの1800ccで、105馬力の廉価版（CA18エンジン）。
廉価版のため4輪独立サスではないが、比較的シンプルな設計のFR駆動。
最高速は、かなり頑張って165キロだった。
年数が経つほど性能の劣化がやたらに目立った。

乗り心地

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前ストラット・後固定軸の当時の廉価FR車のお決まりのパターン。騒音もやや気になるレベル。
アブソーバーが抜けていた末期は、乗り心地は最低レベルに近かった。
助手席・後席関係なく、家族はこの車で何度も車酔いしてしまった。

積載性

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当時のFRセダンとして平均的な広さ。スペアタイヤは右端にあった記憶がある。
リアシートは倒れないため、長い物は載らない。

燃費

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計測していないので不明。リッター10キロいっていなかったはず。
レギュラーガソリンを使用していた。

価格

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故障経験

乗り出してすぐタイヤ2輪パンク。ヨコハマの195/65HR14→ダンロップSPの185/70R14に変更。
エンジンは不具合が多く、数年で不完全燃焼のランプが何度も点灯した（日産で数回修理）。
サスペンションの抜け（最後まで無交換で通した）、末期にはエンジンから異音がしていた。