日産 フェアレディZ 「まるで地面にはりつく戦闘機」のユーザーレビュー

にこう にこうさん

日産 フェアレディZ

グレード:フェアレディZ(AT_3.7) 2009年式

乗車形式:マイカー

評価

5

走行性能
5
乗り心地
4
燃費
3
デザイン
5
積載性
3
価格
3

まるで地面にはりつく戦闘機

2024.6.26

総評
レース屋「NISSAN」のフラッグシップスポーツカーとして長年国産スポーツカーの歴史を牽引してきた生ける伝説のような存在です。世界的に見ても単一の名称が半世紀以上使われているスポーツカーはフェアレディZと911くらいしかないので、日産もZの開発には毎回力を入れています。
このZ34に関してもシャーシはほぼ専用設計が施されており、トランスミッションは当時世界最速クラスの変速スピードを持つジヤトコ製の7M-ATxが搭載されています。また、ATとMTの両方に世界初のシンクロレブコンが付いているため、GT-RのDCTとは異なるアプローチで優れた変速技術を実現しています。
メディアへの露出はそこまで多い印象はないですが、レースゲームには大抵出てきますし、CREWでは確か初期車両になっていたと思います。また、ワイルドスピードMEGA MAXにて、ジゼルが運転する姿を見てハンが恋に落ちるのですが、その時にジゼルが乗っていたのがシルバーのZ34でした。
見れば見るほど、走れば走るほど、虜になってしまう。
型式は違えど、悪魔のZに魅せられた人の気持ちもなんとなく分かるような、そういった魔性の魅力がフェアレディZという車にはあるのだと思います。
満足している点
官能的なV6NAサウンド、セクシーなエクステリア、暴力的な加速力、FRスポーツカーの最高峰と言っても差し支えないと思います。
しっかりとリアにトラクションがかかり、フロントも地面との設置感があるので、他の車では感じられない地面に張り付くような走りが体験できます。
不満な点
はじめは後方視界の悪さが気になりましたが、運転していくうちに慣れたので不満な部分は特にありません。
強いて言うならVQエンジンの特性上、油温が上がりやすく、暑い時期は油温計を気にしながら走らなければ行けないので、そこは若干手のかかる部分だとは思います。
デザイン

5

どノーマルとは思えないような張り出したフェンダーと切れ込みの入ったライトのデザインが特徴的です。
女性的なボディラインや長いまつ毛がついているような特徴的なヘッドライトは、セクシーでありながらとても上品でフェアレディ(貴婦人)の名に恥じない高貴なエクステリアです。
しかし、ただ上質なラグジュアリークーペというわけではなく、ロングノーズショートデッキ、ロー&ワイドなボディデザインからは走りを追求したスポーツカーであることが見て取れます。
内装に関しては計器類がアナログメーターとなっており、かなりレーシーだと思います。3連メーターはフェアレディZのシンボルとして有名ですが、このZ34においては、油温が上がりやすいため、スポーツ走行していなくても目に入る機会が多く、ドライブのモチベーションも上げてくれる実用的な装備になっています。
走行性能

5

Z34に搭載されるVQ37VHRは、ハイパワーな大排気量NAエンジンで、通称"3.7VVELエンジン"とも呼ばれます。VQエンジン自体は高回転型で、下はスカスカ、上はモリモリといった具合なのですが、VQ37VHRは3696ccという高い排気量を持つため、中低速のトルクの高さと高回転の伸びの良さを両立し、途切れることのない加速感を味わえます。
また、先代よりもホイールベースは短くなりましたが、幅は広くなっているので直進安定性は非常に高く、高速域では急激な姿勢変化を抑え込むため、どの速度域でも安定した運動性能を実現しています。一方で、路面を捉える能力が高すぎるため地面のうねりやギャップなどには敏感で、ゆっくり走っていてもハンドルを取られることがしばしばあります。
そして、面白いことにこの車はFRなのにも関わらずアンダー気味なので、速度の乗った状態でコーナリングする時はリアよりもフロントが先に滑っていきます。VDCを切って走行するとある程度リアも流れるのですが、はじめてZ34でスポーツ走行する方は気を付けていただきたいです。
乗り心地

4

乗り心地は若干硬めですが、流石はスペシャリティカーと言いますか、一般的なスポーツカーと比較するとかなり快適に乗れると思います。イメージとしてはスポーツとラグジュアリーのいいとこ取りと言ったところでしょうか。
積載性

3

2シーターなので運転手含め2人までしか乗ることができません。しかし、先代のZ33にはなかったグローブボックスに加え、両シート裏には小さな物置、運転席側には車検証等が入る隠し?収納があります。
リアのドアを開けるとかなり広いラゲッジスペースがありますが、深さはそんなにないのと、サスのダンパーがトランクを貫通しているため、両サイドが隆起しており、大きなものやタイヤ等のかさばるものはあまり積み込めません。
燃費

3

スポーツカーなので当然燃費は良くありません。また、ハイオクなのでお金もかかります。
ただ、前述したVQ37VHRには可変バルブリフトと可変バルブタイミング機構が付いており、スポーツカーにしては良心的な燃費性能だと思います。
私自身、燃費に関しては全く気にしていないというか、スポーツカー乗りで燃費を気にしているような人はいないと思うので、7〜9km/l走れば十分かなと考えています。
価格

3

RZ34が発売されてからもZ34はあまり値下がりしていません。Z33は格安スポーツカーというイメージがありますが、Z34は平均的に価格帯が高く、気軽に手が出せる代物ではないと思います。
この車を売る気はないので、リセールに関しても正直よくわかりません。
故障経験
今の所故障はありませんが、Z34に限らず日産のFR-Lプラットフォームが採用されている車の多くはデフマウントのグリスが漏れやすいので、そこは注意深くチェックしています。

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