日産ADバン(DBF-VY12、DBF-VZNY12)について質問です。 この車は、駆動方式により排気量が異なります。 下記にスペックを載せます。 4wd エンジン型式HR16DE シリンダ内径×工程 78×83.6

Question

総排気量 1.597
最高出力 80(109)/6000rpm
最大トルク 150(15.3)/4400rpm
ミッション 4AT
燃費 13.0

FF
エンジン型式 HR15DE
シリンダ内径×工程 78×78.4
総排気量L 1.498
最高出力 82(111)/6000rpm
最大トルク 148(15.1)/4000rpm
ミッション CVT
燃費 17.4

そこで2つ質問です。

1・なぜ1.6ℓエンジンの方が1.5ℓエンジンよりも馬力が低いのですか？

初めは4wdにパワーを食われるため低回転型にチューニングしたからだと思ったのですが、逆に最大トルク発生回転数は400rpmも上がっています。(最大トルクはほぼ同じ！)
(ボアストローク比を見ても1.6ℓの方が低回転に向いてるはずなのに…)

エンジンの型式から察するに、エンジンの機構(燃料噴射装置、可変バルブタイミング、シリンダーブロック等)が大きく違うようにも思えません。

なぜこのような馬力や最大トルク発生回転数の逆転現象が、起こるのでしょうか？
また、何を目的にこのようなチューニングにしたのですか？

2・そもそもエンジンの性能、形状がほとんど変わらないのであれば1.5ℓ、1.6ℓ 2つもラインナップする必要があったのでしょうか？

(4wd必須の雪国住民にとって、無駄に税金を取られる事になります。)


長文でまとまりの無い文章になりすみません…
興味本位ですので分かる範囲内、予想でも結構です。
回答お待ちしております。

Answer 1

まずトルクを最大トルク発生回転数で語ると色々と見誤ります。
トルク回転数はピークのみでなく前後も含めて見る必要がある場合があります。

例えば最大トルク回転数が低いが前後の回転数でのトルクが低い、つまり最大トルク回転数だけトルクが出るエンジンと、最大トルク回転数が少し高い代わりに前後のトルクもほぼ同等に出ているエンジンではエンジン特性は大きく変わり後者のフラットなトルクカーブのエンジンの方がトルクフルといえます。
もちろん最大トルクが狭い前者のエンジンであっても任意の回転数で回せるCVTとの組み合わせでは非常に有効ではあります。しかしATのような有段変速、しかも広い回転数を使わざるを得ない4ATともなればやはり後者のエンジンの方が圧倒的に有利です。

HR15DEとHR16DEの出力特性は多少仕様が違うかもしれませんが
HR15DE（ジューク）
https://www.nissan-cdn.net/content/dam/Nissan/jp/vehicles/JUKE_DEV/performance/HR15DE-Engine_02.jpg.ximg.m_6_h.smart.jpg
HR16DE（NV200）
https://www.nissan-cdn.net/content/dam/Nissan/jp/vehicles/NV200VANETTE_DEV/performance/lowFuelConsumptionSupport_04-02.jpg.ximg.m_6_h.smart.jpg
となっています。同じレイアウトでないため比較しにくいのですがやはりHR16DEの方がフラットなトルクカーブとなっています。抵抗が多い4WDで変速の少ない4ATにおいてどちらが良いかは一目瞭然です。この様に最大トルクとその回転数のみでは比較はできません。

そもそもHR16DEは海外向けでは多く使われていますが国内においてはメインなエンジンではありません。国内での採用を見るとノートの趣味性の高いグレードや教習車、そして4WDの営業車といった感じで税金を気にするようなもの車種ではありません。
営業車などは自家用に比べ排気量による税金の違いは小さいため、税制上でそれほど不利とは言えません。

この様にはメーカーとしては4WDの4ATの営業車にはHR16DEを選ぶ必然性は高かったものと思われます。

Answer 2

何を目的にこのようなチューニングにしたのですか？


最終減速比の違い