三菱 ギャラン 「９月をもってギャランＶＲー４は生産終了と...」のユーザーレビュー

９月をもってギャランＶＲー４は生産終了と...

2002.10.26

総評

９月をもってギャランＶＲー４は生産終了となってしまったのですが、他のスポーツセダンとは一線を画した個性的なクルマだと思います。私個人は「ギャラン」の「マニュアル仕様車」が「ＶＲ－４タイプＶ」しかなかったので購入したのですが、スペックや見た目から想像するよりはずっと乗りやすいクルマです。確かにアクセルを踏み込んだときにはモノ凄い加速をみせる（怖くて全開にしたことはありません・・・）ので、料金所からのダッシュをするときには重宝しています。スポーツセダンの代名詞である「レガシィＢ４」と比較すると、全体的に「もっさり」した印象を受けます。タイヤからの情報がハンドルに伝えられる過程やその逆の過程のおいて、やっぱり何かの層が介在しているのが「もっさり」した印象を受ける理由だと思いますし、「ギャランＶＲ－４」がイマイチ市場で認知されない要因じゃないでしょうか。
　比較的丁寧に乗っているのですが、リッター７～８キロの間を推移する燃費はもう少し伸びて欲しいです。Ｖ６ＳＯＨＣエンジンに５ＭＴを搭載したＦＦのグレードがギャランにあれば一番いいんですが・・・。
　とは言え、気に入ったデザインのクルマをマニュアルで乗れるということが一番幸せに感じますし、そういう点では多少の不満もありますが、みんな「あばたもエクボ」です。

満足している点

まず最初に挙げられるのが、個性的でアグレッシブなスタイリングです。デビューして７年目を迎えていますが、古さを感じさせません。特に、マイナーチェンジを受けた後の「ヴィエント」系統と「ＶＲ－４」系統のフロントバンパーは更にアグレッシブなデザインになり、ギャランのスタイリングをより一層引き立てていると思います。
　次に挙げられるのは、どの回転域からでも力強く加速していくパワフルなエンジンです。個人的にはあまり飛ばさないのですが、ズボラなマニュアル運転を許容してくれる点ではこのエンジンの恩恵に浴しています。
　そして、ある意味ギャランの最上級グレードなので装備が充実している点も気に入っています。ＣＤチェンジャー付きデジタルサウンドシステム、照度調節のできるハイコントラストメーターなどです。
　その他には、スポーツセダンの割りにかなり乗り心地のよい点や、思ったよりも上質な内装、レグナムと比べてかなりしっかりしているボディ、それから緩やかなカーブの続く道では大きさを感じさせずにハイアベレージで走れるところなどが挙げられます。

不満な点

登場して７年目を迎えるクルマだけに、安全装備がライバル車に比べて見劣りするところです。ただし、ヨーロッパ仕様では装備されているようなので、国内仕様にも同等の装備を望みたいです。そうすればギャランの商品力もかなりアップすると思うのですが・・・。
　それから、ヘッドライトがかなり暗い感じがすることです。雨の日の夜などはフォグランプを点灯していないと、路面の状況がよく分かりません。エアトレックやランサーセディアなどがレベライザー付きディスチャージヘッドライトを装備できるのをみると羨ましく感じます。
　また、リヤシートがトランクスルーではないので、スキー板がキャリア無しで運べないのも不満に感じるところです。
　運転していて感じるところでは、まずマニュアルシフトの動きが渋いことです。まぁ、大出力のエンジンに耐えられることを最優先にした為でしょうが、いちいち引っかかって運転のリズムが乱されます。更にブレーキの利きが悪いわけではないのですが、ペダルの踏力と利き具合が合っていないように感じます。
　後は、今さら言うことではないのですが、やはりあのボディサイズとあのデザインなので取り回しはやっぱり気を遣わされます。慣れれば前進している限りかなり狭い路地でも走っていけますが、バックは後ろが窄まっていて後端が分かりにくい上、リヤスポイラーがあるので、かなりやりずらいです。

デザイン

-

走行性能

-

乗り心地

-

積載性

-

燃費

-

価格

-

故障経験