すごいG3さん
ミニ MINI Crossoverハイブリッド
グレード:クーパー SE クロスオーバー オール4_RHD_4WD(AT_1.5)
2017年式
乗車形式:マイカー
都会ユースにピッタリのすごい車!ただ燃費だけ考えるならNG
2022.8.22
- 総評
- 総合的に「普段使いで1日30km~50km走行」が前提で、「自宅で充電できる」人で、「個性強く、楽しく乗りたい(そこまで楽々しなくていい)」人向けの車。
個性も強いし、あえて「楽」な車ではない。
PHEVの特性をよく理解しないと絶対後悔する車。
そこを乗り越えられるなら、とても楽しく、気持ちよく乗れる車。
- 満足している点
- 中古で2017年式・1.7万キロ走行・フルオプション車を購入。
<ユースケース>
年間平均15,000kmほど運転 (過去10年間)
出勤などには使わず、平日合計100km未満、週末は普段2~300km、月1ほど4~500km走行、年に2~3回2,000kmほどの超長距離走行。
<レビュー内容>
静粛性、走行能力、燃費、サブラクジュアリーブランドとしてのそこそこな高級感+個性
<静粛性>
MINI乗りながら静粛性うんうんはバカバカしいが、低速で市内運転中は本当に静か。
特にPHEVなので、電気のみの走行中なら気持ち悪いぐらい静かである。
また、タイヤをAdvan DBにしているため、静粛性はさらにUp。
高速走行中では前車であるE83型X3ほどではないが、会話に全く支障なし。
もっと静かな車もいっぱいあるが、これで十分満足。
<走行能力>
MINIは根本的にラリーカーだったので、ゴーカート・フィーリングと言われる走行性能、特にコーナリング性能はとても高い。
また、Cooper S”E”モデルなので、クーパーSの走行能力+Electricのお陰様でJCW並みの加速を実現しているので、どのシーンでも満足して乗れる。
E46→E83→F60にわたる3代目のBMWで、NA・6基通の美しいさから離れた、人生初のターボ体験だが、本家BMWとは違う生の荒いのり心地がまた楽しくてしょうがない。
<燃費>
もう家族持ちなので、燃費や、家計も考えないといけないと思った時、何も考えてない10代〜20代のE46や、キャンプハマりの大きめの車が欲しかったE83(小さかった...)、アメリカで乗り始めた16歳から20年間一度も8km/Lを超えたことない燃費を初めて考慮対象にしてみた。
結論的に実質25~27kmは電気のみで走行可能なので、平日は基本燃費999.9km/L。
7.6kWhを家で満充電すると(うちの場合)200円前後だが、実質80%までしか充電しないので(メーターは100%と表示)、実質計算してみると一度満充電で170円前後、平日電気だけで200km走行しても充電料金は1,500円前後。
「平日1週間ちょっこちょっこと70kmほど」、「月に1、2回週末200~400kmほど」、「年4回ほど1,500km越え超長距離」で乗っている我が家のユースケースにはそこそこ適している。
一番お得なユースケースは「平日往復30km未満の出勤」、「週末ちょっと遠出(100km未満)買い物」だろうけど、MINIはそういう乗り方する車ではない気がする。
言っておきたいことは、「エコカー」としての造られた車では絶対ないこと。
BMWの他のPHEVもそうだが、この車の理念は「よく走る車」だけど、「少しでも燃費良く」、「電気モータでハイパフォマンスを実現」することにフォーカスしている。
三菱のアウトランダーとの一番大きい違いはここにある。アウトランダーは「電気車だけど内燃エンジンで発電できる」のがコンセプト、MINI F60 PHEVは「よく走る車で、燃費が良い (パフォーマンスを出すために電気モータも活用する)」がコンセプトである。
余談だが、ほぼ全てのBMW製PHEVはi8と同じ理念、同じ構成で作られていることを考えると良い。
<高級感>
高級感ある。中身はBMW X2/海外の現行X1なので、全体的にしっかりしているし、質感もとても良い。
でもやっぱり「ラグジュアリー」には一歩足りない。が、そもそもラクジュアリーを狙った車でもないので、しっかりプレミアムクラス車だと思うし、高級車扱いされて良いと思われる。
特に安っぽいプラスチックとかはほとんど使われてないし、スイッチもクローム加工されたトーグルスイッチなので、価格帯を考えてもとても高級感あると思う。
<個性>
MINIなので、個性そのものである。
そもそも現在日本で買えるSUVでPHEVモデルがあるのは三菱のアウトランダーとMINIクロスオーバーSEしかないし、(特に)嫁の強い意志でF60一択だったが、可愛いし、私の要求条件である走行能力を総合的に考えた時に良い選択だったと思う。
- 不満な点
- 私個人のの不満は特にない。
トランクが小さいが、まぁ、MINIだし...
長距離で電気使い切ったらただの荷物なので、瞬間燃費が一気に落ちる。が、それでも12~13km/Lほどは出るので今まで乗った車では一番良いので不満なし。
1点だけあるとするなら、せっかくPHEVなのに、100v家電を活用する機能がないこと。
それも正直、12V 300Wコンバーターを一応持っているので、不満というほどではない。(一度も使ったことないし...)
一般的な話をすると個性が強いので、人は選ぶかと思う。
みんなにおすすめです!とは言えない。
私や嫁の不満事項ではないが、シーマとか、Sクラスとか乗っている親を乗せた時、足元固い、後部座席硬い・揺れすぎ、など、相当な不満を言われたけど、セダンでもないし、それは当たり前だろうとしか言い返せなかった。
最後、これはどのPHEVにも当てはまるが、自宅で充電できる施設がない人は絶対買わない方が良い。特にF60 PHEVは完速(普通)充電しかできないし、自宅で常に充電できる施設がないと、ただの荷物をせよって走ることになるので、金を泥に捨てる結果しかならない。
- デザイン
-
5
- とにかくMINIなので可愛い
- 走行性能
-
4
- 予想外、が正しい言い方かと思う。
MINIはラリーカーから始まっているので、走行性能は、特にコーナリング性能が良い。
さらに、PHEVは電気モータを活用していることで、ドルクの積み立てに時間が必要なく、即加速感を体験できる。
1.5Lターボからくるターボラグは少々ある感じだが、電気モータが補助するイメージ。
- 乗り心地
-
4
- サスペンションはまぁまぁ硬いほう。
いわゆるゴーカートみたいな硬さ。
セダンのようなゆらゆらする乗り心地ではない。
個人的には好みだが、人によってはかなり趣味が分かれるかと思う。
低速では非常に静か。
ドイツ車特有の太いドアパネルからくるしっかりした静粛性が心地よい。
高速でも普通に会話できる程度なので、長距離でたくさん会話するにも問題なし。
可変式ステアリングなので、低速ではかなり緩いので小回りの効きがとても良い。
高速になってくると適度に高くなり、スポーツモードにするとかなり硬くなる。
硬い方を好むので、スポーツモードを愛用中。
完全電気走行モードでもスポーツモードが使えるのでありがたい。
- 積載性
-
5
- まぁMINIだし、荷物乗せるために買う人なんていないと思うけど、F60シリーズはMINIと思えないほど荷物が積める。
一番びっくりしたポイントでもある。
MINI乗りながらフルキャンプ装備を積めるというのはただのわがままだと思っていたが、実際積んでみると(後部座席を1つ倒したが)我が家のキャンプ具全部詰めることができた。
参考に、我が家のキャンプ具は2人+犬1匹で使っているが、インスタ映えする可愛いミニマル的なものではない、大人6名+子供4名を真冬でも余裕に受容できる設備。詰めてねれば大人10名詰められるアメリカンスタイルなので、実に驚異的だ。
- 燃費
-
5
- ただたんにOMG。
PHEVの奇跡を体験している。
6ヶ月・4,000km走行の総合燃費は16.5km/L
条件は
- 平日週3~4回15km~20kmほど走行
- 週末100kmほど走行
- 月1回400~500ほど走行
- 充電は毎日常に・長距離時にSA/PAで(もしあるなら)普通充電2、30分ほど2回(正直意味はない)。
レビューにも書いているが、平日はガソリンを一切使わなくなった。嫁の送迎(ドアツードア20分だが、車だと7分)、日々の買い物などは電気走行で済む。
1.5L+ターボの高効率エンジンも輝く。
長距離・高速走行中、電気モータ・バッテリーは電気を使い切るとただの錘だが、高速で効率走行しているので、実燃費13.5Km/L前後。
ハイオクで13km/Lはそこまで悪くはない。
これも電気併用で長期間総合的に考えると17km/Lほどだといえる。
ガソリンタンクが小さいことで、満タン入れても5千円未満で済むのは非常にありがたい。タンクが小さく、そこまで走れないのかなとも思ったが、普段使いは電気だけで済むので、給油は月1.5回ほど。
それも週末出かけないと月1回もしなくなるはず。
- 価格
-
5
- 個人的には非常に満足。
前のオーナーが嫌がられされ塗装に傷がまぁまぁあるものを中古で非常に安く購入。
ディラーでかなり綺麗に磨いてくれたので、正直目立たない。
公式メーカー保証2年込みで新車価格の半額はかなり破格。しかもほぼフルオプション。
MINIは基本的にリセールバリューもかなり高めなので、特に心配なし。
- 故障経験