2025年2月
■2025年2月
BMWは、電気自動車(EV)のクロスオーバーモデル「MINI ACEMAN(ミニ・エースマン)」に「ジョンクーパーワークス E」を設定して、2025年2月27日に発売した。
今回追加された「ジョンクーパーワークス」は、歴代モデルにも設定されているMINI独自のハイパフォーマンス仕様だ。今回のように電気自動車はこの世代が初。
パワートレーンは、「SE」の40PS、20Nmアップとなる最高出力190kW(258PS)、最大トルク350Nmを発生。「SE」からさらに高性能化した。バッテリー容量は「SE」と同じく54.2kWhで、WLTCモードでのEV航続距離は403km、電力消費率は146Wh/kmと公表されている。また作動時に20kWのパワーが10秒間追加される「Eブースト」も設定した。
足回りでは、スプリングやスタビライザー、ダンパーに専用チューニングが施されたJCWスポーツサスペンションを採用。前輪のキャンバー角を大きくすることで、ハンドリング性能が高め、コーナリングのグリップ性能を向上させたという。加えて、19インチのJCW専用ホイールを備え、サーキット走行にも対応するスポーツタイヤやレッドキャリパーの専用スポーツブレーキなどを装着している。
エクステリアは、MINIのDNAを継承しつつ、新世代モデルの特徴であるミニマルなデザインに刷新。フルカバーされたアンダーボディとグリルが空気抵抗を大幅に抑制し、フロントバンパーとリアスポイラーが生み出すダウンフォースにより、車体を路面にしっかりと密着させることで安定性の向上を図っている。また、リアバンパーにはJCWカラーのディフューザーを装備した。その他、ハイグロスブラックフレームで縁取られた八角形のグリルや。新デザインのJCWチェッカーフラッグのエンブレムがあしらわれたフルクローズドグリル、耐光性や耐候性に優れた高品質のソリッドカラーのボンネットストライプなどを採用している。
インテリアには、ベースモデル同様に直径240mmの円形の有機ELセンターディスプレイを採用。また、ステアリングホイールの背後に配置されていたメーターパネルは廃止され、全ての情報はヘッドアップディスプレイに映し出すことができる。さらに、リサイクルポリエステル素材を随所にあしらい、「Eブースト・パドルシフト付きJCWスポーツステアリング」や「JCWスポーツシート」などを専用で備えた。その他、電動フロントシートやHarman/Kardon製HiFiラウドスピーカーシステムが標準で装備され、JOHN COOPER WORKSライトグラフィック付きパノラマガラスサンルーフや、JOHN COOPER WORKS専用カラースキームに合わせたブラックとレッドのダッシュボードも採用している。