メルセデスAMG Cクラス セダン 「超欲張りな全部乗せモデル」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

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評価

4

デザイン
4
走行性能
5
乗り心地
3
積載性
4
燃費
3
価格
4

超欲張りな全部乗せモデル

2023.3.9

年式
2022年10月〜モデル
総評
Cクラスという自動車のメートル原器のようなクルマに、「ハイパフォーマンス」までトッピングしたスーパーマシン。エンジンは2.0L直列4気筒ながら、モータースポーツからフィードバックを受けたという電動ターボチャージャーを搭載し、最高出力408馬力、最大トルク500Nmを発揮。高い実用性と速さを兼ね備えた、まさに“全部乗せ”モデルである。(担当:TAKASHI)
満足している点
高い実用性と動力性能、最新のインフォテインメントや先進安全装備など、非の打ち所がないような“全部乗せ”モデル。高速道路を矢のように直進する安定感や、スッとノーズがインに入っていくハンドリングはメルセデスらしい味付け。ややアクが強いインテリアも、高級車に乗っているラグジュアリー感を演出するのに一役買っている。
不満な点
コンフォートでもやや固めの乗り味はスポーツモデルならでは。メルセデスならではの快適な乗り心地を味わいたいのであれば、素のCクラスを選んだ方が良いだろう。高速域ではビシッと安定するが、このクルマの真の良さを味わうには日本の法定速度では厳しい。やはりアウトバーンの速度無制限区間を突き進むためのクルマである。パフォーマンスは一級品だが、2.0L直列4気筒のエンジンは記号性を求めるユーザーにとってやや不満が残るかもしれない。
デザイン

4

アクの強さが特徴だったデザインも、現行モデルでは随分と洗練された印象。インテリアも高級車ならではの“わかりやすい派手さ”があり、所有欲も充分満たしてくれるはずだ。インテリアの大型ディスプレイは使い勝手が高いが、ハンドルのスイッチなど多くが静電タッチ式を採用しているため、クリック感に乏しく運転中の操作には慣れが必要。
走行性能

5

最高出力408馬力、最大トルク500Nmという性能をコンパクトなボディに詰め込んだ走りは圧巻。高速域でビシッと安定する直進安定性はさすがメルセデスと言える出来。ただ、クルマ側がもっともっと……と急かしてくる性格なので、ドライバーは相応の自制心が求められる。しかも、これで足りないというユーザーのためにメルセデスはよりハイパフォーマンスなC63をも準備している。
乗り心地

3

「コンフォートモード」を選択しても、街乗りや低速域では固めの乗り心地。速度域が上がれば安定するが、ファミリーカーとしてメルセデスらしい乗り心地を味わいたいのであれば素のCクラスを選んだ方が無難。
積載性

4

スーパーカー並みのパフォーマンスを考えれば、むしろ驚異的とも言えるが、セダンとしては標準的な部類。十分実用的ではあるが、積載性を求めるのであれば「C43 ステーションワゴン」も用意されている。
燃費

3

短時間の試乗のため実燃費は未計測だが、カタログ値は11.1km/L(WLTCモード)。数値自体は褒められたものではないが、最高408PS/500Nmのパフォーマンスを考えれば立派な数値とも言える。ドイツ車は(常識的な速度で走れば)高速燃費が伸びる傾向にあるので、長距離移動の多いユーザーは助かるだろう。
価格

4

スーパーカー並みの動力性能に、セダンとしての実用性。さらには最新の安全装備などを詰め込み、1台で全てを賄うことを考えれば驚異的なコストパフォーマンスとも言える。よりハイパフォーマンスな「C63」が登場前ということもあり、現時点でのライバルであるBMW「M3」とアウディ「RS4」と比べてもお値打ち。
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編集部員
スポーツカー&チューニング大好物な20〜30代から、華麗なる(?)クルマ遍歴やマニアックな知識を持つ40〜50代の家族持ちお父さんまで。個性豊かなクルマ大好き編集メンバーが日々奮闘しながら記事を制作中。感じたことをリアルに書いていくスタイルで、みなさんのカーライフがハッピーになる情報を発信していきます。
メルセデスAMG Cクラス セダン 新型・現行モデル

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