自動車の衝突安全性についての質問です。

Question

自動車が衝突、または追突した際に
タイヤとボディをつなげている部分が外れて、
タイヤと車体を切り離して、
衝突の衝撃を分散する機構を
備えた乗用車のモデルはあるのでしょうか？

よろしくお願いします。

Answer 1

衝突エネルギーの一部をタイヤがもぎ取られることで、破壊エネルギーとして消費させようということですか。
フルラップやオフセットでは、クラッシュブルゾーンで十分衝撃が吸収できること、タイヤが取れる様なモーメントがかからないことから、効果はないでしょう。
スモールオーバーラップ（SO）ならば、車軸が折れることで衝撃を吸収するといった効果が期待できます。これは衝突エネルギーを片方のサイドメンバ若しくはその外側で吸収しなくてはないらなく、クラッシュブルゾーンの効果が皆無に等しくなるためです。

安全を考えるメーカであれば、普通は万が一にも走行中にタイヤが取れれてはいけないと考えているので、取れやすくしとくというのはリスキーです。またタイヤが取れる事が効果を発揮するSOのような衝突では、衝撃が集中するので取れやすい工夫をしなくてもタイヤは取れるでしょうから大差ないでしょう。
IIHSのSO試験で最低評価のマツダCX9はタイヤが外れてますが、同じく最低評価のベンツCクラスはタイヤが外れていません。タイヤが外れるということ自体には大きな差はないかと思います。
事故の時にタイヤが取れる事も危険だから意味ないとの回答もありますが、ホイールが潰れてから取れれば転がらず危険ではありません。これはランフラットを履いているボルボでも、SOの衝突でホイールが潰れていることから分かります。

またボルボを除いてSOに対する安全対策はここ３、４年前まで取っていませんでしたから、各社まだそこまで考えていないでしょう。

世界一安全な車、ボルボのレベル
http://gathery.recruit-lifestyle.co.jp/article/1146743081065292801

Answer 2

そのように事故の時、アクティブに足回りを切り離す車両を、私は見聞きしたことがありません。

そもそも、どうしてタイヤ関係が外れると衝撃が分散すると考えたのでしょうか。
逆に、タイヤ(ホイール)そのものが衝撃を受ける事で乗員やボディのダメージが少なくなっている可能性は、考えませんでしたか。
日産のラシーンだったかな。
後部に取り付けてあるテンパータイヤ込みで後部からの衝撃を考えていたのに、テンパータイヤを外した状態で後部から衝突されると被害が大きくなって問題になったのが、北米かなんかでありましたね。

ところで、衝突のあの一瞬で車体から切り離すという事は、高圧の気体や火薬で外に追いやる事になりますよね。
そうでなくては切り離しただけではタイヤ関係はその空間にあるでしょうから。

となると、その外側に飛び出てきたタイヤが歩行者が当って死亡したりしたら････現実的に採用しないでしょうね。

Answer 3

仮に技術的に可能だとして、衝突によりタイヤが外れてそれが転がり、歩行者にぶつかる等二次被害が出る恐れがあるような物、作る訳無いと思いますが。

Answer 4

ん？タイヤとボディ？？

各種衝突実験の映像はYoutubeなど見ればくさるほどあります。それらをいくつか見る限り、「結果的にタイヤ部分（つまりはホイールにブレーキにサスペンションアームも含めた丸ごと）」がボディから外れてしまうケースはいくつかありますが、衝撃吸収の部分として「タイヤ分がボディから外れることを想定したつくり」は無いように思いますね。

衝突実験のやり方にもいろいろありますが、タイヤ部分が特に外れやすいのは「IIHS」が行っている「30％ラップ衝突」です。フルラップ衝突、50％オフセット衝突よりさらに条件が厳しく、衝突安全設計の優劣が出やすいことから、この実験が行われているようです。
Youtubeででも「IIHS」と検索してみてください。