マツダ MAZDA3 セダン 「何もかも美しく、快適で、上質です」のユーザーレビュー

何もかも美しく、快適で、上質です

2021.4.13

総評

60ｋｍ以上でハンドルアシストがないことが最大の欠点でしたが、それが今年になってソフトのアップデートで解消したことで、非の打ちどころが無くなってしまいました。（ソフトのアップデートで車の性能が変わるというのは日本初のようですね）

この先最低でも20万ｋｍは乗るでしょう。そこまで乗っても、この魅力が他車に見劣りしてしまうことはないでしょうから。

私が子供のころは、1800のセダン、それもディーゼルと言えば、オジサン車の典型でしたが、それを思うと隔世の感があります

カッコよくて性能が良くても、下品な車が多い中で（失礼）、こいつは本当に上品です。

隅々まで上質なうえに、安全装備満載で、走りが良くて、その上値段も手ごろということで、私がこれまで乗ってきた車の中で最高の満足度です

満足している点

世界中の人が認めている通りのデザインの美しさ（「ワールド・カー・デザイン」グランプリ受賞）、静かで、標準装備のオーディオの音がめちゃくちゃいいこと。

普通、低音のスピーカーは大径にしてドアに埋めますが、ここに大きな穴をあけると、低音が金属のドアの中に反響するだけでなく、車外の音がノイズとしてそこから大量に入ってくる。
それを防止するためにドアの穴を完全に塞いで（究極のデッドニングですね）、その代わり3リットルの大容量のエンクロージャー（音響ボックス）をプラスチックで作って、足元に埋め込んであります（下の写真はマツダの開発者のインタビュー記事の抜粋です）
ここから低音がドスンドスンと響きます。

いい音と走りを楽しんで、車を降りた後も、ちょっと離れて振り返り、その姿をじっと見てしまいます。
つるんとした、可愛い猫（猛獣？）のようです

不満な点

それまでアクセラの2.2ディーゼルに乗っていたので、あの低速からのドッカントルクに比べると、低速でのツキがもうちょっと良ければと思います。
でも、1.8リットルにしては十分なんですが。

デザイン

5

トランクの形状まで、まるで美しいクーペのようです

走行性能

4

低速時のアクセルの踏み方にちょっと慣れれば、ディーゼルならではのグイグイ加速する快感を楽しめます。一旦走り出せば、カーブを曲がるたびに楽しさと満足感がこみ上げ、思わず笑みがこぼれます。

また、マツダのディーゼルは音がいい。グッとアクセルを踏み込むと、まるでＶ８エンジンのような野太い音が、５０００回転まで一気に吹けあがります。

乗り心地

4

初めから16インチのオプションを選んでいたおかげで、多くの方が言われるような突き上げを感じることは少ないですね。ホイールのデザインの良さはそのままに、乗り心地が良くなって、値段が数万円下がるのだから、おすすめです。
グレイメタリックのホイールがヘッドライトの側面と合わさって、獲物を狙う猫の横顔に見えてきませんか。

積載性

4

トランクを開けた瞬間に、多くの友人が、「思ったより広っ！」と言ってくれます。
アクセラと違って、リアシートを倒すと、ほぼフラットになるので、車中泊も快適そうです。

燃費

5

毎日通勤で田舎道を往復４０ｋｍ走っています。
信号が少ないせいもあり、15～18km/リットル走ります。高速で九州に帰省するときは、結構なペースで走っても、コンスタントに20～22ｋｍ走ってくれるので大満足です。
燃費チャレンジで、80kmでクルーズしたら、29ｋｍまで行きました

価格

5

これだけの機能と装備と美しさで、支払い合計は300万円丁度に収まりました。
特に、クリーンディーゼルのエコ減税特典がありがたかったです。
ハイブリッドでも50％しか割引がないので、ディーゼルだと100％免税（税金がゼロということ）。
次に来る自動車税も、娘のデミオが34500円なのに、私の車は75％引きの10000円ポッキリ。

この差は大きいです。
もちろん毎回の給油のたびに、ガソリンに比べて安い価格にニンマリできるのも、大きな楽しみです。
なんにせよ、軽自動車でも200万かかる時代に、300万でこれだけの性能と満足感が手に入るというのは、驚きです。

故障経験

センターラインもくっきりしている高速道路を100ｋｍでオートクルーズ中に、突然「ピピピピッ！」とアラームが鳴ることが何回かありました。
同じような症状があちこちで報告されたらしく、リコールでソフト対応されましたが、まだ時々発生します
今後原因がはっきりして、ソフトのアップデートで解消されることを期待します