マツダの魂が込められたアッパーサルーン
私が20歳のときに初めて手にした車です。
祖父の免許返納と同時に譲り受け、大学生の小遣いでチビチビと維持してい
2007.10.27
- 総評
- マツダの魂が込められたアッパーサルーン
私が20歳のときに初めて手にした車です。
祖父の免許返納と同時に譲り受け、大学生の小遣いでチビチビと維持していました。
その後、日産系列の企業に就職したため、しばらくセカンドカー扱いとなり、ティアナの購入時に解体車として下取りされました。
- 満足している点
- 1、エクステリア
バブル末期のマツダは若いデザイナーの案を積極的に採用し、美しい曲線を纏ったクルマを多数送り出しました。今日では主流となりつつある、丸みを帯びたルーフラインや短いフロントオーバーハングなどは、やがて訪れるトレンドを2、3歩先取りしたものでした。
低いノーズは視認性はいまいちでしたが、トランクリッドは後端中央が持ち上がっているので、後退時の視認性が良かったです。ベンツのEクラス(W124)と同様の左右非対称ミラーも採用しており、機能的です。
また、当時の高級サルーンといえばメッキの装飾が多いものが主流でしたが、このクルマは外装のメッキ部品が殆どなく、小さく薄いフロントグリルの縁とサイドウィンドウモールのみでした。この飾り気のなさがスリークなプロポーションに適していて、大きいのに威圧感を醸し出さない印象を受けました。
2、インテリア
エクステリア同様、メッキの装飾が一切見当たらないシンプルなインテリアです。スイッチ類の配置は非常に使いやすく、シートの掛け心地も快適です。たしか体圧分散支持機能というのが備わっていて、長時間の運転でも腰やお尻に重心が集中しないようになっていたはずです。
埼玉の中部から箱根や日光まで下道で往復しても疲れ知らずでした。
3、動力関連
私の車はミラーサイクルではありませんでしたが、200馬力のV6は常用域での扱いやすさが抜群でした。アッパーミドルセダンでは珍しいオルガン式アクセルペダルは踏み込みの調整がしやすく、ブレーキも踏んだだけ効くものでした。やや重いステアリングは安定感があり、初心者だった私のフラフラなハンドリングを矯正してくれました。
今では大型セダンから撤退してしまったマツダですが、いつかまたアテンザの兄貴分が出たら真剣に検討したいです。
- 不満な点
- 屋外駐車で洗車を怠りがちだった所為か、手放す頃にはボンネットとルーフのクリアーがボロボロに剥がれてしまいました。実は2回ほど雹害に遭っており、凹みは見つからなかったものの、それが原因かも知れません。ハイレフコートだったのに。
ATの変速ショックが大きいです。特に冬場の1→2速が酷いです。我が家では「しゃっくり」と呼んでいました。ATF交換してもダメでした。それどころかクリープがきつく出るようになってしまい、暖機しないと平地で20km/h程で転がる始末です。
オートライトの反応が鈍く、結局手動で点灯させていました。ヘッドライトは暗いです。リフレクターの面積が小さいからなのか、対向車のいない田舎道はほとんどハイビーム焚いてました。
中期型なので重いスチールボンネットです。その上ボンネットは「つっかえ棒」で支持するタイプで、ベルトを点検してるときに潰されたことがあります。
メーターフードが経年劣化で縮みます。その縮みに耐え切れず、デフロスターの吹出口が割れました。
デザインや性能は10年経っても色褪せませんでしたが、個体が10年耐え切れませんでした。走行距離は24700km、塗装剥げさえなければまだまだ乗りたかった気もします。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験