マツダ CX-80 「唯一無二」のユーザーレビュー

唯一無二

2024.12.17

総評

納車後約2週間、1000 km走行時点における評価です。
プレマシー(CWFFW)からの乗り換えなので、これと比較した評価になります。
とにかく内外装の豪華さと直6であることには満足していて、この点だけで他車に対して差別化できており所有満足度が非常に高いです。

前車のプレマシーがモデル末期の年式だったこともあり非常に完成度の高い車でした。　対して本CX-80は上記の「不満な点」に挙げた通り、まだまだ熟成の余地があるように思います。しかしこれはある程度予想していたので、乗り換えを後悔するようなレベルではありません。7～8年後くらいに後期モデルが登場してどのように熟成されているか楽しみではあります。

満足している点

・直6FRレイアウトであること
・力強い加速およびその際のパワトレの滑らかさ
・内外装の見た目および装備
・オーディオ音質
・静粛性
・高速時の安定性
・直6FRレイアウトであること（大事なことなので2度

不満な点

・ハンドルやフロアの微振動
・あれた路面での乗り心地
・微低速時におけるパワトレのレスポンス
・低速時における滑らかさ
・走行中の i-stopは必要か？（効果が不明）
・一般道での直進安定性
・Android Autoがワイヤレス接続できないこと
・日本仕様のAndroid Autoがタッチ操作に対応していないこと

デザイン

5

外から眺めてよし、乗ってよし、です。
マツコネの操作性は慣れれば問題なし、だだしAndroid Auto使用時は除く。もともとタッチ操作前提で設計されたUIをマツコネのコマンダーのみで操作するのは無理があります。欧州仕様同様、Android Auto使用時はタッチ操作可能にしてほしい。

走行性能

4

本当は3.7くらい。これは期待が高すぎたかもしれません。正直現時点では、加速性能や高速時の安定性を除いて全体的には前車のプレマシーの方が上と感じています。
低速～中速時（80km/h未満くらい)の直進安定性というか、路面のアンジュレーションにかなり敏感に反応する印象です。ただ高速における安定性は前車と比較にならないほど素晴らしいです。
ハンドリングに関してもコーナーのグリッピングポイントを過ぎてアクセルをONしようとする付近で、さらにコーナー内側に向かうような感じがしてハンドルによる修正が必要です。前車プレマシーは基本アンダーステアの傾向でしたが、コーナリングフォースのつながりが非常にスムーズで、マニュアルモードによる適切なギア選択を行ったうえで丁寧な荷重移動とアクセル操作を行うことによって意のままにヒラヒラとコーナーをクリアできました。（運転の慣れの影響もあるとは思います。）
微低速領域から再加速する時のエンジンのレスポンスもガソリンエンジンの前車と比較すると劣ります。しかしこれは前車でもマニュアルモードを使用するなどして工夫していたところではあるので、もう少し慣れれば運転の工夫で解消できるかもしれません。
走行中の i-stopからの復帰は非常にスムーズではあるものの、やはり多少のもたつき感を感じます。ここで書くことではないかもしれないですが、そもそもM-HEVでない普通のエンジン車でもアクセルオフの惰性走行時は燃料カットされるはずなので、CX-80XD-Hにおける走行中の i-stopの効果は非常に疑問です。

乗り心地

4

運転席のみの評価です。
路面によって良いところと悪いところの差が大きいです。私が普段使用する道路環境で７～８割は前車より良いですが、ときたまびっくりするくらいの突き上げ感を感じる場面もあります。
静粛性はとても良いと思います、もう少しエンジン音が聞こえても良いと思う時があるくらい。

積載性

5

前車より車体自体が大きくなっている分、当然良いです。
特に3列目使用時でもゴルフバッグが詰めるのは気に入っています。パワーリフトゲートも素晴らしい。
運転席周りの小物収納の少なさを指摘する声をたまに見聞きしますが、私は気になりません。

燃費

5

3.3L直6エンジンかつ2.2トンの車重を考慮すれば十分です。特に郊外や高速を一定速で走行した際の燃費は素晴らしい。
ちょいのり、渋滞、それなりに運転を楽しんだ時の燃費はやっぱり3.3Lって感じになります。
軽油とレギュラーの価格差も考慮して、総合的には前車より1.5倍くらい燃費が良い印象です。
（レギュラー換算で16～18 km/L）

価格

4

高いですが、私のように直6FRレイアウトに価値を感じる人であれば納得感はあると思います。
もともと乗りつぶす予定なのでリセールは気にしていません。

故障経験