マツダ CX-80 「シン・「バランス感覚のいい」妥協ができるファミリーカー」のユーザーレビュー

kdっち kdっちさん

マツダ CX-80

グレード:XD Lパッケージ_6人乗り(EC_AT_3.3) 2024年式

乗車形式:試乗

評価

4

走行性能
4
乗り心地
4
燃費
4
デザイン
4
積載性
4
価格
4

シン・「バランス感覚のいい」妥協ができるファミリーカー

2024.10.30

総評
ミニバンではなく多人数乗車のSUVを選ぶ方はそう多くはないと思いますが、そのニッチな層にはグッとくるものがあると思います。クルマとしての走行性や動的質感はミニバン型のMPVと比べるべくもないかと。(逆にそんなことを気にしてミニバンに乗ってる方も少ないでしょう…)

マツダの、CX-8の正当な後継車、フラッグシップ車両としてまとまり具合がハイレベルだと思います。
満足している点
乗り心地は一般的に受け入れられる範囲に収まり、かつ操縦性はFRベースらしく素直であり、ステアリングはすっきりしてリヤの蹴り出しがわかりやすく仕立ててあると思いました。3列シート車と考えると運動性と快適性のバランス感(妥協点の高さ)に設計素性、センスの良さを感じます。
不満な点
ぱっと乗りでの乗り心地はよくなったと思いますが、マツダの狙いから外れて大衆迎合した感じが少し不満です。(ですが、こういう商売っけも必要ではあるでしょう…)

私としてはCX-60で世界に問うたラージの世界観が薄らいだという感覚が付き纏ってしまういますが、私はそれも込みで応援したいと思いました。他社にはない個性としては十分以上の差別化できていると考えます。
デザイン

4

初めて世にCX-80が発表された時は正直がっかりしました。なんてダックスフント体型なんだと…。リヤタイヤをもう少しフロントに寄せる(かリヤオーバーハングを伸ばす)べきじゃないかと、それができないのは70や90と共通化が優先された結果の微妙な産物かと…。

しかし実車を見るとその印象は一変しました。やはりマツダデザインは素晴らしかったです。実車は写真と違い、プロポーションの美しさが引き立っています。ボンネットやホイールベースの長さ、そしてルーフの角度がバランスがよく、実車を見ると美しいと思いました。5mを使い切ったデザインを私は評価したいと思います。

ほぼ変わっていないフロントマスク等の評価ははCX-60でも記載していますので参照していただけたら、と思います。

雨の飛沫の流れ具合からも空力特性もよくフロアやタイヤ周りにも気を遣った設計をされていることが伺えますね。
走行性能

4

リヤのスタビライザーを廃止しているらしいですが、ラージ特有のハンドリングの良さは失っていなさそうです。全長を感じにくく、舵角を一発で決められます。

60ほどにハンドリングマシンではないですが、十分以上に人馬一体感は味わえます。やはりリヤ(優先の)駆動は重量車との組み合わせはいいですね。とてもリッチな気持ちになれます。

CX-8もバランスがとれていい走りでしたが、やはり新世代ラージPFは走行性能に関わるすべてが2レベルは上がっています。
乗り心地

4

乗り心地はコシのある心地よさといった感じでしょうか。人によっては硬いと思われるもしれませんが、多くの方には言及されるほどではないと思います。(これを鬼の首をとったように表現される方がいたら同セグでのおすすめを知りたいです)
路面の当たりはマイルドでリヤ側のストローク感があります。

ラージはバウンス挙動ばかり注目されてますが、FRベースである為、車両フロント端側のピッチング方向の動きはなく、車両全体として安っぽい挙動がないのは美点です。
積載性

4

5mというサイズからは普通、もしくはそれ以下でしょう。ですが、3列に乗った状態でも荷室は確保されています。(ここは3列目の安全性を確保したら、荷室もできた、と考えると腑に落ちます)

2列目をキャプテンシートかベンチシートにするかで荷室スペースに大きく影響します。ベンチシートは前は倒しきることができますが、キャプテンシートはできません。釣りやボード等の趣味がある方や車中泊などをする方は要チェックです。
燃費

4

XD(純内燃版)のほぼ新車を試乗で街中、郊外、ちょいとワインディングを合計1時間ほど乗らせて頂きましたが、車載燃費計で15km/ℓ強(乗る前にリセット済み)を示していました。60比で1割減くらいかと思いますが、2トン強で素晴らしい燃費だと思います。
価格

4

絶対的には高額ですが、中身と作り込みを見ると安いと思います。クルマをリビングの延長と見るか、それとも移動の相棒と捉えるかで価格に対するイメージも変わるんじゃないでしょうか。(CX-80、いやマツダ車は全て後者側です)

日本品質で欧州的なつくり(フォーマット)のクルマに、500〜700万円で乗れるのはコストパフォーマンスに優れていると思いますが、これは人により異なるかと思います。3列シートのEセグSUVでは同じ価格帯で考えるだけ敵なし(だと私は思いました)ですが、国産車も輸入車もいろいろ選べてしまいます。自分の中で何が優先されるのか整理した上で、気に入ったクルマを選びたいですね。
故障経験
試乗の為、なし。

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