マセラティ ギブリ 「優等生がチョイ悪してみました」のユーザーレビュー

優等生がチョイ悪してみました

2020.8.11

総評

ベンツEクラスに由来する枯れた技術に、フェラーリ製の心臓と怪しげなイタリアンデザインをぶち込んだチョイ悪車です。
見た目はチョイ悪なのですが、枯れた技術しかないために、信頼生はかなり高い優等生と思います。基本的に、走ることしか考えておらず、その他はおまけに過ぎない点は、正しくイタリア車しています。運転すること自体に特段緊張感を伴う訳ではないので、その点はリアルなスポーツカーとは一線を画したスポーツセダンということでしょうか。

満足している点

走る・曲がる・止まるに関して不満のない性能と、怪しくも美しいイタリアンデザイン。常識的な現代車としての信頼性。いかにも壊れそうな「先進テクノロジー」を採用していない点。
排気バルブを解放すると、純正でもかなりいい音がしますね。
400PS以上もあるのに、きちんとまっすぐ走り、妙な緊張感もない。

不満な点

とくにコンフォートモードだとミッションがかったるい。単体で乗っていると、スポーツモードなら受け入れ可能か、というレベルだが、599と乗り比べてしまうと、やはり切れ味は鈍い。これはトルコンATの限界か。
ブレーキのサーボが強すぎる。効きは良いが、驚異的なスピードでパッドもローターも消耗していく。特にフロントの消耗が激しいので、そもそも2トンのボディーに対してフロント4ポットは役不足か。
ピレリタイヤは消しゴム。
車幅感覚がつかみにくく、どこまで左側によれるかわからないので、狭い道がの走行が苦しい。
SUVですと言わんばかりの着座位置の高さ。
車高がやたら高いが、まあ、セダンなので仕方ないか。
そのままだとリアのデザインがだいぶ野暮ったいが、小さめのトランクスポイラーを追加するとだいぶ引き締まる印象。

デザイン

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走行性能

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スポーツモードに入れると、怒濤の加速で2トンのボディーがワープします。400PSオーバーは伊達ではない。
フロントヘビーかつロングホイールベースのわりに、回頭性もよく、びっくりするほど曲がる。現代技術の進化を感じます。
ブレーキもオーバーサーボ気味ですが、よく効きます。
パドルはスポーツモードでないと使い物にならない。ミッションの切れ味は基本的に鈍い。

乗り心地

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通常モードだと、非常に快適。
スポーツモードでも、多少固くなるくらいで、快適。
エンジンルーム方面からオイル臭、クーラント臭、ガソリン臭がすることもないのは、素晴らしい。

積載性

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4ドアはやっぱり便利。トランクも広い。

燃費

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スポーツモードで乗って、リッター6キロ程度。コンフォートに乗ると、7キロ～8キロ程度か。2トンもある3リッターターボ車としては、優秀ですね。

価格

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故障経験

製造時のミスと思われるが、トランクの防水が不十分で雨漏りをしており、バッテリー・ヒューズ周辺がびしょびしょでカビだらけになっていました。ホームセンターでゴムを買ってきて両面テープで貼り付けたら雨漏りは直りましたが、接触不良があるようで、湿気の多い日には始動直後にワイパーが誤作動し、ウインカーが効かなくなる後遺症があります。まあ、トランクをあけてバッテリーを扇いで湿気を飛ばすとなおるのですが。。。
また、ブレーキパッドを社外品に交換したところ、雨の日にパッドが吸湿するとブレーキワーニングが点灯するようになりました。まあ、乾くと問題ないのですが。。。
こういうところは、いたりあ～んですね。